不透明な据え置き
イラン戦争停戦合意で米株・仮想通貨は急騰しました。
先月のPPI以来ずっとでかいロングがマイナス圏で捕まっている自分としては嬉しいかぎりで、
あともう一山越えられればとりあえずポジションは解消できるというところまで来ました。
そこで迎えたのが、今期のFOMC(連邦公開市場委員会)の会合。
これはアメリカ国内の今後の政策金利の方針を発表する投資・投機界隈でも非常に注目度の高いイベントで、
今回はイラン戦争によって進行したインフレを踏まえ、
「12月に利上げはするだろうが今回は据え置くはず」というのが市場の予想だったと言われています。
そして実際に今回は据え置きだったのですが、
ウォーシュ新議長が就任して初の今回の会合では、必要以上のことは発表しないスタイルに転向。
その中で政策金利を決める議員19人のうち9人が年内利上げを支持していることが明らかになり(利下げは1人)、
「やっぱり年内利上げされるんだ」と市場は先の利上げを織り込みに行く流れに。
これによってアメリカ2年国債が急騰し、またリスク資産(株・仮想通貨)は急落しました。
正直この界隈はまだわからないことだらけで、
どう考えても事前に相当織り込んでいたはずの「年内利上げ」を確かめただけの今回、
なぜこんなに市場がナイーブに反応するのかよくわかっていません。
ビットコインは停戦合意による高騰をほぼ全戻ししましたが、主なアルトは半値戻しくらいで耐えています。
これもよくわからないですね。ビットコイン以上にボラティリティもリスクも高いアルトがなぜ耐えているのか。
とにかく、執筆時点で64,000ドル近辺をうろついているビットコインが、
今回の利下げ後退を重く見て63,000ドルを割ってまた下限を探りに行くのか、
あるいは停戦合意やETFフロー流出の停滞といった好材料を土台に停戦合意直後の高値圏をもう一度試すのか……
かなり重要な局面に来ているように思います。
崩れるようならショートを打つつもりですが、両建ては下手すると2回火傷するのでできれば踏ん張ってほしいところ。
個人的には利上げする空気なのもビットコインにとって相当向かい風だと思っていますが、
それ以上に厄介なのがスペースXのような投機筋に人気な大型IPOや、
相変わらず勢いが止まらない半導体関連株へのリスク資産の集中だと思っています。
トレンドがビットコインからそちらに移ってしまったことで、リスク資産内のシェアが失われていると思うんですよね。
そのせいでなかなか上値が重いというのはあるんじゃないかと思っています。
逆に言えば、トップトレンドが後退してくればビットコインにもまた勝ち筋が生まれるということですが……
今後、OpenAIやAnthropicなどの新規上場も控えているのでしばらくは厳しそうな予感がしています。
こうした盛者必衰ぶりを見ていると、仮想通貨に固執せずにもっと身軽に立ち回るマインドは重要なのかも。
あんまり身軽すぎるとそれはそれで良くないような気はしますけどね。
いずれにしろ、しばらくはアメリカ国債やイスラエルの動向などに注目することになりそうです。