仮想通貨取引反省まとめ 2026年夏期
05月上旬、「あと1〜2万円ほど小銭稼ぎたいな」と思いイラン戦争終結への期待感から、
リスク資産に追い風が吹くと予想して買ったアルトコイン「ソラナ(Solana)」。
本日未明、まさかのロスカットを喰らってしまいました。
これだけは絶対に避けるようにさまざまな施策を講じたはずなのに、なんと愚かしい……。
それにしても今回のこれは過去最大級に理不尽だったと思います(と毎回言っている気がしますが)。
何度も説明している話ですが、これが総括なので勘弁してください。
まずこのポジションは遡ること05月11日、停戦合意期待で93ドルの時点のSOLを買いで入りました。
「仮に短期的には下落して含み損を抱えても、いずれは停戦合意で高騰するだろう」という目論見。
まずこういう誰もが知って当たり前のファンダを予防線のように考えるのが今回の反省ポイントその1です。
実際には停戦より早いタイミングでアメリカPPIが予想よりも深刻なインフレ進行を示したことで、
仮想通貨のみならずあらゆるリスク資産が売りに出され、下落局面に。
さらに半導体・メモリセクターが依然として強く、相対的に「それ以外」の仮想通貨は不利な局面に立たされました。
仮想通貨はAIと電力消費面で競合する上にそれ自体は利息を生まないので、AIが有利な局面では不利と言われています。
仮想通貨の王様ビットコイン(BTC)は2024年初頭のETF承認によって機関投資家の投資対象になり、
それ以降値動きはETFフローの影響を強く受けてきました。
そしてアルトコインは基本的にはビットコインに追従するので、BTC ETFフローが悪化すれば全部下落します。
PPIがインフレ傾向を示したことでBTC ETFフローは急速に悪化し、毎日数億ドル単位で資金が流出。
これによりビットコインは82,000ドル台から一気に59,000ドル台まで急落しました。
少し前の自分ならこの段階でとっくにロスカットされていますが、今回は耐えました。
今回は、まず明らかな下落局面では二階建て(ロング+ショートどちらも持つ)によって耐え、
ロングは短期的な上昇局面で部分損切りすることによってポジションサイズを減らし、
さらに下落したときに追加購入することで平均価格を押し下げるというナンピン戦略によって
ポジションサイズをある程度調整しつつ下落相場も柔軟に対応しました。
ただ、こういう取引方法が初めてというのもあって隙は大きく、
まず本来二階建て(両建て)は各ポジションサイズが同額なら絶対にロスカットされません。
しかし後付けで反対ポジションを持つ場合、余力が含み損に相当吸われてしまっており、
建てられるポジションサイズに限りがあるという問題があります。
両建てしてもバランスが悪ければロスカットの抑止力としては不十分です。
それに、ショートを建てた直後に万が一反発すると、
本来は含み損が減ってトントンになるような場面なのに損失が出るというリスクがあるため、軽々には建てられません。
いわゆる往復ビンタを食らう可能性があるわけですね。
一方、「値下がりしたら買い増し、値上がりしたら部分損切り」というのも言うほど簡単ではありません。
部分損切りはロスカットを遠ざけますが、損失を確定するので当然なるべくやりたくないのに対し、
値下がりしたら買い増し(ナンピン)は平均購入価格を押し下げてプラ転までの距離を縮めるので、
損切りから一日も早く脱したいと思えばこそナンピンしたくなるのは人情です。
さらに、ナンピンはプラ転後の利益額も大きくするのでそういう意味でも強い誘惑があります。
この単純な心理に従順にポジションを操作すると、必然的にナンピンの量が増えてポジションサイズが肥大化します。
サイズが増大すれば当然振れ幅が大きくなってロスカットラインがどんどん近づいていくのに対し、
肥大化したロングポジションと同額のショートを積むのが心理的にも金銭的にも難しくなっていきます。
今回の建玉操縦でもっとも迂闊だったのは、そのポジションサイズの上限を意識していなかったことだと思います。
もちろん、肥大化しすぎるとマズいというのは直感では分かっていましたが、
「最悪でも両建てできるようなポジションサイズにすべき」といった具体的なセーフティネットは敷いていませんでした。
ロスカラインが一定程度遠ざかるようにコントロールしているつもりでしたが、
こういうのは往々にして柔軟にコントロールできる局面は強気なのでロスカラインを軽視しがちなのに対し、
行き詰まってきてロスカラインを少しでも遠ざけたい局面ではコントロールできないので、
そういうことを踏まえた上で決めなければいけません。ここに対する意識が薄かったのが反省点その2です。
あと、アルトコインなのでドル建てでサイズがいくらなのか分かりにくかったのも良くなかったですね。
最終局面ではポジションサイズ160 SOLでSOL/USDT相場は70ドルだったので、単純計算で11,200ドル。
179万円の建て玉を抱えていると考えれば明らかに身の丈を越えているとわかるのですが……。
その後、ETFフロー流出による大幅下落にも耐え、05月CPI、FOMCもどうにか耐え、そしてついに停戦合意。
原油価格は落ちていき、ビットコインやソラナは大底を打ったように高騰を始めました。
05月11日当初は92ドルだった平均購入価格は5万円の確定損と引き換えに79ドルまで落とすことに成功しており、
また両建てショートは10万円以上の純益を出していました。
ここまでカードが揃ったら、あとはもうロングをトントンでもいいから抜けるだけです。
一時はこの状況で75ドルまで伸び、いよいよゴールが見えてきたと思ったものでした。
ところが06月23日、韓国取引市場の指数であるKOSPIが大暴落してサーキットブレイカーが発動。
サムスンや半導体株の影響力が極めて強い韓国市場は信用取引によって支えられていると言われており、
そこが崩れたことで世界中に「AIバブルは終わりか?」という不安が伝播。
その日の夜のアメリカ市場も下落し、ゴールが見えていたはずのソラナも当然巻き込まれ、70ドル前後に。
このまま各市場時間で3ドル前後ダラ下げされると64ドルのロスカットも現実的になってきてしまいます。
そのためKOSPIを震源地とするこの不安が継続するのかどうか、06月24日のアジア時間を注視しました。
ここでアジア株や米株先物がそれほど下げなければ
万が一アメリカ時間に大幅に下げるとしてもさすがに5ドル以上は下げないだろう。
今月はボーナス支給月なので、06月24日深夜のアメリカ時間さえ耐えれば生活に関わらない余力を用意することができる
(今更ですが、自分は投信以外の余剰金は基本的にこうして全部仮想通貨の余力につっこんでいます)。
あとはこの日大注目と言われているマイクロン(MU)の決算さえよっぽど悪くなければ……。
こうなるとアメリカ市場が開く22時半の寄り付きが大注目でした。
AIバブル懸念からリスク資産が全面安となればいよいよピンチ。一方、ここさえ凌げばあとはどうとでもなる。
いよいよ開場すると、ダウ平均もS&Pもナスダックも若干プラスで悪くなさそうな地合いです。
これはとりあえず生き残ったけど、万が一を考えて朝イチで余力追加しよう……と思って就寝しました
(このとき、せめてトリガー注文を点検して全部キャンセルしておけばよかったと思います。反省点その3)。
そして、05時半(MUの決算30分後)に起床。
スマホの通知に表示されていたのは、「精算されました」の表示……。

結局、マイクロンは期待を上回る爆裂決算でした。
しかし一方でビットコインはアメリカ市場でなぜか大きく売られ、煽りを受けたソラナも大幅下落。
そして、自分のロスカットライン64.7ドルを本当にわずかに掠る形で再び急反発していました。
寝る前にこの急落が始まっていたら多少なり部分損切りしていたかもしれないのに。
75ドル近辺まで高騰して出口が見えていたときダメ押しのナンピンをしていなかったら助かっていたのに。
68ドルでナンピンするトリガー注文をキャンセルしていたら助かっていたのに。
何よりも、事態があと2時間遅ければ追加余力を入金できていたのに。
……そのいずれかひとつでも実行していれば助かったのに!!
我ながら、作り話のように出来すぎたロスカット劇のおかげで唖然とし、二度寝するような気分にもなれず、
ただただ失ったお金を数えていました。
今日は07時半に大きめの地震がありましたが、当初は本当に自分の目眩と錯覚していました。
今回失った資金は35万円+今回の取引の純益13万円(ロングをプラマイゼロで抜けたと仮定した場合)で、
できるだけ安全な先物取引を意識してするようになった2023年以来でおそらく最悪級の実損です。
まあ取引の含み益は諦めがつくとして、
種銭35万円のうち20万円はイラン戦争開始当時のテザーゴールド(XAUT)で出した純益25万円の一部で、
残りの15万円は一度ピンチに陥ったときに入金した追加余力です。
XAUTの純益は最悪原資ではないと言い張って受け入れられるかもしれませんが、後者の15万円は言い訳不可能です。
これにより年初来の投資成績は一気にマイナス10万円となり、
月末にいったん現金化してiPhone Airを買うという計画も再考せざるを得なくなりました。
この金銭不安は5日後のボーナス支給である程度緩和されると思いますが、
現時点ではボーナスとは関係なくリベンジトレードしたい気持ちでいっぱいです。
ただ、このまま投機的取引活動を続けると他の活動に明らかに支障が出てくるので、
いったんは撤退するか、当日内取引のみと割り切るのが妥当でしょうね……。
仮想通貨投資は広義のギャンブルとも言え、こんな無責任なお金の使い方をしていいのかという問題はあります。
そもそも、これさえやっていなかったらよほどストレスフリーな毎日を過ごせているんじゃないかと。
しかし、だからこそ退屈に耐えられずに刺激を求めて仮想通貨にのめり込んでしまうというのはありそうです。
自分はもしかしたら、こうして思い通りに行かない相場に翻弄されたいのかもしれません。
もっと言えば、こうして不定期に破滅することで生きている実感を掴みたいと思っている節はあるかも。
泥沼のギャンブル脳が行き着く先は破滅か、それとも……。