ドラガリを懐かしむ
元同僚とのDiscord長電話でソーシャルゲームの話になり、
自分も元同僚も『ドラガリアロスト』をやったことがあるということで結構盛り上がっていました。
……が、肝心の中身をほとんど覚えていないことに気づく。
旅パのエルフィリスのハロウィンバージョンが一時期覇権だったみたいな懐かしい話もありましたが、
具体的な思い出は全然出てきませんでした。
『ドラガリアロスト』はいわゆる協力系アクションRPGのソーシャルゲームで、
任天堂とCygamesの共同リリースということでリリース当初は大いに話題になりました。
ただ、最序盤のハネムーン期間を終えてからは全然セールスランキング上位に食い込むことができず、
いろいろテコ入れをしたものの、2022年11月末をもってサービス終了となってしまいました。
自分がある程度課金し、それなりにやり込んだゲームのサ終はこれが初めてです。
このゲームはキャラクターメイクのシステムが非常に凝っていて、自分はそれが好きでした。
単にトップレアのキャラクターをガチャで引けば最強構成になるというわけではなく、
キャラ、武器、ドラゴン、竜輝の護符のそれぞれにスキルがあり、無数の組み合わせがあります。
このうちキャラ、ドラゴン、竜輝の護符は共通のガチャで排出されるのですが、
同じ排出率の★5の中でも竜輝の護符とキャラではそれぞれの価値に絶望的な差があります。
なので竜輝の護符で貴重な★5排出枠を潰されるとめちゃくちゃガッカリしたものです。
結局これが売上を大きく落とす要因になったような気も。
この問題はリリースから10ヶ月後のアップデートで改善されましたが、
ソシャゲのライフサイクル的には時すでに遅しといった感じは否めませんでした。
キャラとドラゴン(このゲームはドラゴンを「装備」し、ゲージを溜めてそれに変身できる)は、
ある程度課金すれば手に入るのでこの辺は普通に札束で殴るソーシャルゲームといった感じ。
ただし武器だけは違い、★5武器はとてつもない量の素材が必要だった覚えがあります。
これの完凸は持っている人はほとんどいないんじゃないかと言われていたような。
事実上のエンドコンテンツ「真ドラゴンの試練」は登場後もしばらくクリア者が出ず、
超絶難易度として話題になりましたが、これの攻略には★5武器が必須となるだけではなく、
パーティ構成も考えた上でプレイスキルも磨かなければならなかったので
ある意味ソーシャルゲームを逸脱したやり込み要素を備えていたとも言えます。
苦心して育てたキャラクターでレイドバトルに参加するのは結構面白かったです。
マルチプレイのマッチングシステムは当時のソーシャルゲームの中ではかなり良かったイメージ。
ゲームとしては決して面白くないわけではなかったのですが、
いわゆるぷにコン裁判で類似ジャンルの『白猫プロジェクト』との対立をやたら煽られたり、
任天堂キャラクターが出るわけではなかったので任天堂ファンの支えが乏しかったり、
さらには同じ開発元であるCygamesがリリースした『ウマ娘』が空前のヒットになったりと、
さまざまな逆風の中で巻き返すに十分なエネルギーを持ち合わせていなかったという印象です。
いちおういまもAndroidなら非公式プライベートサーバーで遊べるみたいですが、
法的にかなりグレーな感じがするので着手するのはちょっと抵抗がありますかね……。
任天堂が関わっているのでオフライン版をSwitchで出してくれる可能性もゼロではないと思いますが、
完全オフラインになったとしてやりたいかと言われるとこれも微妙なところ。
結局、この手のオンラインゲームはサ終されるとなにもかも失われるというのは寂しいかぎりです。
せめて最終パーティの画面のスクショくらいは撮っておけば良かった。
オフラインゲームならソフトさえ手元にあれば何年経っても環境さえ揃えればプレイできますが、
オンラインゲームは運営側がサーバーをシャットダウンしてしまったらどうにもならないわけで。
それがどんな名作でも後世に遺すこともできないわけですからね。
とはいえこの問題を合法的に解決するのは相当難しいと思うので、どうにもならないのかなと。
そう考えるとオンラインゲームに課金するのも考えものだなあと改めて思います。