Nintendo Live 2024 中止
史上初めてピクミンのリアルイベントが盛り込まれた「Nintendo Live 2024」が、
一般入場の当落発表を待たずして中止となりました……。
かねてより任天堂の特定社員を標的に行われていた脅迫行為が、
本イベントで予定されていた『スプラトゥーン3』大会の観客やスタッフも標的となったことから、
十分な安全を確保できないため中止の判断に至ったとのこと。
予定されていた『ピクミン4』の「ダンドリ検定」は延期されることもなく中止となりました。
そもそも当選するかも分かりませんでしたが、至極残念です。
脅迫したアホについてはいずれ逮捕され実名報道されるでしょう。
犯人が逮捕されその属性が明らかになればもっといろいろな意見が出てくるのでしょうが、
現時点では『スプラトゥーン3』を名指しにしていることから
同タイトルの熱心なプレイヤーであるということは想像に難くなく、
スプラトゥーンユーザーへの偏見が強くなりそうという印象を受けます。
個人的にはそれはもともとあんまりイメージは良くなかったのでもう回復することは無いでしょう。
もちろん全員が全員そうだとは言いませんが、
認知している範囲ではネット上のファン層は明らかに変な人が多い。
この脅迫した人は十中八九何らかの精神疾患を持っていると思いますが、
コンシューマーゲームというのはこういう人も少なからずお客さんになる業界ということもあり、
こういう対応は裏でずっと苦心してきたんだろうなと思わされます。
ニュースリリースは重役の目を何重にも通してものすごく慎重に言葉選びをしているはずですが、
その中であえて「強迫行為を執拗に受けておりました」と書いているのは
任天堂がゲームメーカーとして長期にわたって苦心してきたことを示唆しています。
脅迫の動機はいろいろあると思いますが、
おおかた対戦で負けた原因をシステムを作った人に求めているのでしょう。
確かにあのゲームは負けるとめちゃくちゃイライラしますしね。
製作者は感謝されることはあっても恨まれる筋合いはまったくないはずなのですが、
妄想や思い込みが激しくてしかも他責的な精神弱者にはもはや人の理は通用しないのが常です。
ちょうど同時期に死刑を宣告された京アニ事件の犯人も「応募したラノベをパクられた気がする」
というわけのわからない動機で30人以上の命を奪っているわけで。
いずれにしろ精神病者の病的な思い込みによってどんな人・企業も筋違いの暴力を受けるリスクはあり、
むしろ大企業ほどその被害を受けやすく、しかも明らかに大企業の方が立場が弱いです。
相手に非があってもこちらがちょっとぞんざいな扱いをしただけで炎上するリスクがあり、
炎上すれば株主、従業員、お客さん、その他諸々の人に悪影響を及ぼすわけで。
カスタマーサービスとか本当に地獄なんじゃないかとつくづく思います。
「無敵の人」とはよく言ったもので、今回の案件もまずそういう類の人種でしょう。
ただ、任天堂ホームページに匿名で要望等を送れるようになったのは割と近年からと記憶しています。
匿名で送れるようになれば当然こういったリスクも増えそうなものですが、
記名制の問い合わせフォームではダメだと判断するに至る経緯もいろいろあるんでしょうね。
安易なシャットアウトは被害妄想の強い精神弱者をさらにヒートアップさせる危険性があるため、
ガス抜きをさせるために意図的に投稿しやすい匿名可のフォームを設置しているのかも?
ただ今回のケースではそれも効かず、
ついに警察沙汰(にこれからなる)案件となったわけですが、今後はどうするんだろう。
テンプレート文でもいいのでなんらかの返信をするとか、第三者機関がチェックするようにするとか?
無敵の人問題は京王線ジョーカー事件の辺りからよく言われるようになりましたが、
今後もいろいろな分野で影響が出てくるんじゃないかと思っています。
本当に嫌な世の中になったものだと思いますが、
それはむしろ治安が良くなったので相対的にこういう人が目立ちやすくなっただけなのでしょうか?