新本家サイト復活の機運
ここに来て新本家サイトを復興したいという機運が高まっています。
当ブログにおいて新本家サイトとは、ブログ形式とは別に汎用性の高いポータルとして運営するサイトのこと。
2010年に「monochmo(モノクモ)」というサイトを開設し、
当時勢いのあったスマホゲームを中心としたゲームレビューの集積を目指しましたが、
どうにか更新を継続できたのは2013年までで、翌年の3代目ブログ開設によって忘れ去られることになります。
別にゲームの感想を集積することを再開したいわけではありません。
ただ、「汎用の個人サイトポータル」としてのコンセプトはいま改めて注目に値すると思っています。
先述の3代目ブログ開設が2014年、さらに翌2015年のピクチャレ大会ver.2の開設によって、
以降はずっとこの二台巨頭を中心とした活動をするようになりました。
web制作という趣味はピクチャレ大会に注力することによって支えられてきたという事実があります。
これ自体は上京する決め手にもなったので間違っているとは思いません。
ただ、自分の中でピクチャレ大会が巨大コンテンツになればなるほど、
ピクミン以外をテーマとした新しいwebサイトを作る機会を逸し続けてきたことも事実です。
結局一点特化の方がより良いコンテンツを作れるのは確かなので、この方針自体は正しいと思います。
ただ、一方で承認欲求の問題をテーマとする記事でよく言及しているように、
ピクチャレ大会の活動はインセンティブ不足によりしばしばモチベーションが枯渇するという欠陥を抱えています。
インセンティブについては独力では半ばどうしようもないところもあり、
基本的には不定期に浮き沈みする自分自身の「ピクミンそのものへの興味」が復活したタイミングでのみ、
集中的に更改作業をするというスタイルが確立しています。
しかし歳を取るごとにピクミンへの興味を持続できる期間が短くなってきており、
このままでは衰退の一途を辿るしかないという運命も抱えています。これは今回の5ヶ月停滞で強く実感しました。
そのため、そもそもこれ一本に依存するのではなく第2の運営サイトを作りたいという思いは前々からありました。
とはいえ18年運営しているサイトに匹敵するものをすぐに作れるはずもなく。
かといって既存のサイトより明らかに見劣りするものを作っても活動が長続きしないことは目に見えています。
長期で発展していくようなサイトを作りたいなら、そのサイトを必要とするコミュニティへの所属は必須になります。
コミュニティに所属して継続的に活動を続けるには
それなりに強い興味関心とエネルギー(とコミュ力)が必要です。
昨今の自分のように1ヶ月未満周期でくるくると興味関心が移るようではその必須要件は満たせません。
この短期的な興味の移り変わりは思春期が終わってから徐々に間隔が短くなってきており、
おそらく今後はもっと短くなっていくのではないかと思います。
これは年齢を重ねていることや興味関心の方向性が多様になっていることが原因と思われ、
もはやこの流れに逆らえるとは思えません。
では、そうであるかぎり自分はもう新規サイトを作る余地は無いのだろうか?
2003〜2009年のスタティックな(HTML・CSSのみの)サイト制作全盛期は
昨今とは違ってかなりハイペースでいろんなショボいサイトを作っていました。
サイトを規模によって分類し、ピクチャレ大会に相当するサイトは「特設サイト」という位置付けでしたが、
それよりも下に「ミニサイト」「特集サイト」といった小さな区分もありました。
これらは突発的な興味関心によって作られる自己満足のサイトといった趣です。
思えば、こういう立ち位置のサイト作り活動は2010年代に入ってから全然やってこなかったなと。
そしてその位置付けは、興味関心が散漫としやすい いまこそやってみる価値があるものなのかもしれません。
とはいえそういう小規模なサイトを作るたびにドメイン取得、サーバー開設などをするわけにもいかないので
(当時は「忍者Tools」などの無料サービスを使って都度都度開設していました)、
「新本家サイト」の傘下にそういうコンテンツをまとめて置くのはどうだろうかと。
これにより突発的な興味関心に対しても自己満足コンテンツを作るという目標ができ、
ただただコンテンツをつまみ食いするよりはメリハリができて達成感や満足感が生まれるであろうこと、
web制作の機会が増えることでより習慣的にスキルアップできる可能性が生まれること、
また自己満足コンテンツに他人の目が留まり他者承認をも満足させられるかもしれないことなど、
諸々のメリットがありやらない手はないように思います。
もちろん活動負荷が増えるというデメリットもあり、体力がどこまで持つかは怪しいところです。
これは特にブログの維持管理に悪影響を与えそう。
現時点では年1本程度のスパンで特集サイト制作企画を出す、といったボリューム感が妥当かなと思っています。
この辺のバランスの取り方はやってみないと分からないですね……。
このことはフルテレワーク閑散期だからこそ生まれる発想と捉えることもでき、
フル出社の日常下ではとてもそんなことをする時間的余裕は無いかもしれません。
だからこそ社会人になった2013年からサイト制作が停滞し
ピクチャレ大会に注力せざるを得なくなった側面もあるでしょうし。
ブラック企業勤めや諸々の要因でメンタル崩壊していた上京以前の実家時代は言わずもがな、
去年・一昨年もそもそも最小単位であるブログすら運営が危ぶまれていたため
ここ10年くらいアウトプット活動を前向きに捉える機会がなかった自分ですが、
もしかしたら昨今はようやくその呪縛も解けつつあるのかもしれません。
果たして長いトンネルを抜けて2010年以前の純粋にweb制作が好きだった頃に立ち戻ることはできるのでしょうか。