ピクミン界隈の内輪化問題
自分はピクミンシリーズのランキングサイトを運営するようになってから、
界隈を盛り上げるためのイベントを不定期で開催してきました。
しかし去年末に期間限定ランキング(年2回目標で開催するピクミン界隈の大型イベント)
を予告したにも関わらず開催できなかったことでリベンジ開催のハードルが上がり、
さらに年初来からネガティブな出来事が連発したことによって精神的にそれどころではなくなるという逆風によって、
丸5ヶ月間ほぼ何もしていないという状況になっています。
昨今、ようやくこの現状と向き合う覚悟が芽生えつつあるため自己分析を兼ねて方針を探っていきます。
まず、5ヶ月間の放置の間に界隈に何が起きたのかを振り返っていきますが、
その前提として自分から見たピクミン勢にどういうユーザーがいるのかをざっと見ておきます。
あくまで自分から見た認識に過ぎませんが、ピクミン勢(ピクチャレ大会の利用者)は以下の5種に分類できます。
- 習慣的・精力的にピクミンをずっとプレイし続け、イベント参加率も高いガチ勢
- 不定期にピクミン界隈に戻ってはまた辞めるというサイクルを繰り返すエンジョイ勢
- かつてガチ勢やエンジョイ勢だったがいまはイベント時のみピクミンをプレイする期間限定エンジョイ勢
- ピクチャレ大会へ頻繁に投稿しているもののコミュニティには参加しないサイレントガチ勢
- ピクミン界隈を認知しており興味はあるが自ずから参加しようとはしないギャラリー勢
このうちガチ勢については、もう自分の動向とは関係なく独立して日々活動しているようです。
実はピクミン界隈には自分ともう一人イベント主催をする人がいて、
その方がガチ勢のみを対象としたイベントを頻繁に開きガチ勢の活動を支えてくれているんですね。
自分はプレイヤーとしては浮いては沈みを繰り返すエンジョイ勢に該当し、
ガチ勢向けに旗を振るには活動頻度・スキル両面から明らかに力不足なため、このポジションは妥当だと思います。
期間限定ランキングはその性質上、少なくともギャラリー勢以外のユーザーに強く参加を促す効果があります。
少なくともいままで開催された大会はそういう側面が強くありました。
また、期間限定ランキングは内外に強くアピールするためギャラリー勢にもリーチする強みがあります。
少なからず界隈をより盛り上げていく役割を担っているというわけですね。
逆に言えば、イベント非開催時にまともに活動しているのはガチ勢とサイレントガチ勢がほとんどということです。
このままずっとイベントを開催しなければエンジョイ勢も期間限定エンジョイ勢も本格的に離れてしまい、
界隈からはどんどん人が減っていくことでしょう。
それだけ重要なイベントであるにも関わらず全然開催できていないのは3つの理由があります。
第1に、直近2回の大会では前大会と比べて参加者が減っており盛り上がりに欠ける可能性が高いという問題。
第2に、移転によって基盤システムが変わり開発コストが非常に増えたという問題。
第3に、大会は6回ごとに基本ルールを変更しているが、現状に合った新基本ルールが思い浮かばないという問題。
あとはそもそも自分個人の意欲的な問題等々……。
去年末は年内に一度も開催できていない焦りから第1・3の問題を無視してでも開催すべきという判断に至り、
過去大会と同じルールで参加者減を覚悟の上でやろうとした結果、
結局第2の問題が重くのしかかって破綻してしまったという経緯があります。
それからさらに時間が経ってしまったいま、
改めて3つの問題を明確にクリアすることは必須条件だと思っています。
いちおう水面下で悩み続けてきた甲斐もあって第2・3の問題は解決しつつあります。
第3の問題の経緯を説明すると長くなりすぎるので割愛しますが、
一言で言えば既存のルールが複雑すぎるため参入ハードルを上げていたという問題がありました。
なので技術的ハードルを下げつつ参加ハードルも下げるような一石二鳥の基本ルールを思いついたという感じですね。
ただ、そもそも参加してくれる人がいるのかという第1の問題は小手先のアイデアだけでは如何ともしがたく、
しかもこれは月日が経つにつれて状況が悪化しているという現状があります。
というのも、いつからかピクミン界隈はボイスチャットでの交流が主流になり、
Discord上で気軽にプレイ画面を共有しながら遊ぶという下地ができました。
おかげでいままでよりも満足度の高いコミュニケーションができるようになり、
Twitterだけでは赤の他人にすぎなかった既存メンバーとの距離もずいぶん近くなったように思います。
しかしそれが定着しつつある昨今、その弊害も感じてきています。
それは言うまでもなく新規さんの参加ハードルがめちゃくちゃ上がってしまったこと。
文字媒体でも新規参入はまあまあ勇気が要るのに、声媒体となると入る勇気はかなりのレベルになります。
そしてボイチャ中心になってからTwitterのタイムライン上の交流は明確に廃れているため、
これでは新規さんはピクミン界隈というコミュニティを認知することすらできません。
近年、新規ユーザーの増加が失速しているのは
少なからずこういうコミュニティの内輪化傾向も要因としてあると思います。
そしてそれは、期間限定ランキングの開催においてギャラリー勢にリーチすることをさらに難しくしています。
また、内輪化によって少なからずガチ勢とそれ以外の温度差も大きくなってきているのも事実です。
そこへ期間限定ランキング等のイベントをさっぱり開催できていないという状況が加わり、
表面上はこの界隈からは人が居なくなってしまったように見えます。
仮にいまから開発を本気で進めて週末に完成したとしても、この状況でいきなり開催するのは相当ハイリスクです。
10人、いや下手すると5人くらいしか参加してくれない気がする。
それではイベント開催の意味が無いので、ある程度根回しする必要はあるでしょう。
小規模なイベントをコンスタントに出していって、人が増えてきたことを実感したところで出すという想定。
もともとこの考えには去年秋にも到達していたと思います。
みんなから意見を募る意見交換会を開いて、そこでも同じような結論に至った記憶。
それで並走会などの軽めの新規イベントをやったのが12月上旬でした。
思えば、あれの次にいきなり期間限定をやろうとしたのはさすがに時期尚早だったのかもしれない。
ちなみに当時「年内に期間限定ランキング開催」にやたら固執していたのは、
当時第18回まで開催していたので年内に1回、2024年04月に1回のペースで開催できれば
「20周年に第20回」を開催できるというキリの良さがあったためです。
結局20周年までに2回どころか1回も開催できていませんが……。
話があっちこっち飛んでいますが軽く総括すると、
まずこの5ヶ月間の放置で内輪化傾向が強くなりTwitterの過疎化が進んで、
新規ユーザーが入りにくいという状況は明確に悪化したという認識です。
ということは、何らかのアクションを起こさないかぎりは今後も悪化し続けるでしょう。
かといってすぐにでも期間限定ランキングみたいな大型イベントを開催すれば状況が改善するわけでもない。
現時点では、あまりの過疎化に期間限定エンジョイ勢からも忘れられている可能性が高いからです。
その辺はちゃんと実態調査したいところですが、まず確実に段階を踏むということはやるべきかなと。
意見交換会の際にも同じ結論に至り、その後2回までは小規模イベントの開催をしているのに
直後の期間限定ランキングの開催が頓挫したことで小規模イベントの方も宙吊りになってしまったのは本当に反省。
ただ、当時やっていた小規模イベント(並走会、週末ダンドリバトル)も結局ボイチャ内だけの話で、
対外的なPRは一切していないのでそこは改善する余地はありそうです。
イベントの様子をYouTubeで配信するとか。
しかしそれはそれでハードルが高そうなので、とにかく段階を踏みつつやれることをやっていく感じですかね。
そろそろプログラミング系の作業も復活せねばなぁ……。