ガチャの先にある目的
さて、今月5本目の『原神』の話。
このゲームはこれで3回目の復帰となるわけですが、基本的に入るきっかけはキャラクターです。
トップレアのキャラを手に入れた(い)からプレイしている、という側面が強い。
つまり、この段階ではキャラゲーの一種として認識しているわけですね。
パズドラのような一枚絵のソシャゲはたいていガチャから排出したらもうゴールで満足してしまいますが、
原神では獲得したキャラを動かし活躍させることができるのでガチャを契機に入りやすい類だと思います。
さらに昔のポケモンほどではないですがビルドにも最低限の多様性があり廃人御用達の育成要素もある。
しかしいままではその先、つまり育成の目的を見出せなかったので長続きしてこなかったという経緯があります。
過去2回(2022〜2023年)の中断の時点では、その目的はマルチプレイでした。
一緒にプレイしている相手がいるなら、育成はある意味競争と化しキャラは自慢するための材料になる。
また困難なダンジョンを攻略する際に協力するための戦力にもなる。
かつて2010年前後に身内間で協力系アクションRPGがかなり流行ったことがありましたが、
それをプレイする理由も主には競争原理、
あるいは承認欲求を充足するために自分なりのビルドを追い求める楽しみがあったのではないかと思います。
そうでなかったら『ファンタシースターZERO』で1周7時間(途中セーブ不可)かかるエターナルタワーを
能動的に何度もやるわけがない。
それと同じようなことを現代では『原神』に求めていたわけです。
しかしこの承認欲求ありきでゲームを遊ぶというスタイルには致命的な欠陥があり、
基本的に一緒にプレイするメンバーにある程度の熱意が求められます。あと、一人だけ突出しすぎてもダメ。
かといって均等なら低空飛行でも続くのかと言われるとそれも微妙で、この辺は結構難しい問題です。
2009〜2010年のPS0、FFCCRoF、ゴッドイーター、MHP3rd辺りの流れは
その辺はさすがに身内だけあってちょうどよくバランスが取れていた気がしますが、
2020年以降定期で遊ぶようになった(元)同僚とはまだ『Apex Legends』以外で一度も実現したことがありません。
生まれ育ってから思春期までに遊んだゲームのジャンルにかなり左右されるのかも。
そして御多分に洩れず『原神』もなんやかんやで長続きしませんでした。
ではオンラインで一緒に遊ぶ相手がいなかったら育成の意味は無いのか。答えはもちろんNOです。
ただ、その代替としてストーリーを挙げるのはちょっと弱い。
ストーリーは世界ランクさえ不用意に上げなければ敵のレベルは決して高くないからです。
そこで代わりに用意されているのが「深境螺旋」をはじめとするやり込み系ダンジョンです。
当初はこれだけでしたが現在は常設のやり込み系エンドコンテンツに「幻想シアター」が加わっており、
また期間限定イベントの中にもこれらに匹敵する戦闘メインのイベントが開催されることがあります。
本作はこれらが基本的に育成の「目的」と言えるのではないでしょうか。
そしてこの度ついに自分も手を出してしまったというわけです、深境螺旋に。
結構面白いです。ローグライト形式で挑戦前に3つの恩恵の中から1つを選ぶことができたり、
レベルごとに異なるバフがかかったりするのでそれを見てから事前対策できるようになっています。
当然、出てくる敵を把握して弱点を突けるキャラを編成するのは必須。
面白いのは5層からで、各waveごとに残り時間共有で「前半」「後半」と2回の戦闘を行うのですが、
それぞれで同じキャラは編成できません。
つまり、通常4人のメインパーティに加えてもう1軍作る必要があるということ。
ポケモンで言うところの「旅パ」以外にもこれ専用で育成しなければならないわけです。
ちなみにこれと同じく8人以上を使うシステムは期間限定イベントや「幻想シアター」でも採用されており、
深境螺旋専用で育ててクリアしたあと、その育成が無駄に終わるわけではありません。
廃人レベルになってくると全キャラ育てようとする人もいそう……。
とりあえず第6層まではクリアしました。
メインパーティにいるキャラ、とりわけ雷電将軍がいる方の編成は第6層でも問題なく突破できましたが、
言うまでもなくサブパーティはスカスカなのでかなりの苦戦を強いられました。
今回仕方なく雷属性の2人目にリサ(ストーリーで仲間になる★4)を編入してみたものの、
長らく放置していたためあまりにも弱く戦力にならないという。
まあリサに限らずメインパーティメンバー以外はほぼ元素反応を起こすためだけの要員でしたが……。
モンド編をプレイしていたころはむしろリサが最高戦力だったのになぁ……。
とにかく、第7層に挑戦する前にすぐ強化できそうなところはサブ陣営もある程度強化しておきたいところ。
そういうわけで原神についてはエンドコンテンツをクリアするという明確な目標ができたため、
じわじわとモチベーションも上がってきました。4度目の復帰である今回はひょっとしたら長続きするかも……?