上顎洞付近の不安
上京後しばらく虫歯を治すために通ったデンタルクリニックは、
完治後も3ヶ月に一度の定期検診のために通い続けています。
それ以来虫歯はゼロなのですが、この度なんと手術をすることになってしまいました。
ことの発端は去年初頭の定期検診(#07003 / 2023年02月18日)。
いつものように歯科衛生士のおばちゃんに診てもらったのですが、どうも左上の歯茎が気になるとのこと。
「もしかしたら歯茎の中に乳歯のカケラが残っているのかもしれない」
と言われましたが、そのときはまるでピンと来ていませんでした。だって乳歯ですよ??
歯の生え変わりからいったい何年経っていると……。
歯科衛生士のおばちゃんいわく、乳歯を抜歯する際にカケラが残ってしまうことは稀にあるそうです。
ただしそれ自体が直ちになんらかの病気を誘発するものではないし、
実際こうして20年以上も見つけられずに無事にいたんだから今後も放置する選択肢もあるとのこと。
ただ気になるなら口腔外科の先生に一度診てもらった方がいいかも……と勧められました。
そして前回(今夏)、実際に口腔外科の先生にレントゲン写真を撮ってもらった上で診てもらいました。
すると、想像以上に乳歯のカケラが大きいことが判明。
また、これのせいで永久歯がカケラを避けるように斜めに生えてきてしまっているため、
もしも乳歯のカケラを取り除くとそこに大きな隙間ができてしまう可能性があるとのこと。
すると、隙間の先にある末端の歯茎に栄養がいかないので腐ってしまうとのことでした。
これを埋める方法は安いスポンジから骨を生成する保険適用外の技術までさまざまあるものの、
とりあえずカケラがあること自体は良くないので取り除くことを勧められました。
そして今回、意を決して歯茎を切開してカケラを取り除く手術を受けに行ってきたのですが、
直前に撮ったCTスキャンでさらなる事実が発覚。
というのも、CTの3D画像を確認するとカケラは上顎洞まで食い込んでいる可能性があることが判明。
つまり、カケラを取ることで上顎洞に穴が空いてしまうかもしれないそうです。
上顎洞は鼻につながっているので、もし穴が空くと鼻に水が入ったような感覚になるのだとか。
これを埋める方法もさまざまあるものの、最悪の場合全身麻酔の手術になる可能性も……。
カケラを取ること自体にリスクは無いと考えて来ていたので、このCTスキャンの結果でかなり迷いました。
結局、来週末に実家帰省を控えていることも考慮して今回は見送ることに。
決心がついたら連絡して改めて決行することにしました。
ちなみに上顎洞という上顎の骨に関連する歯科関連の施術を受けるのは今回が2回目です。
以前にも上顎洞付近まで進行した虫歯の根管治療を受けたことがあります(#03084 / 2012年07月25日)。
そのときは研修医(?)の実験台にされて瞬間最高としては人生で一番痛い思いをしました。
そう考えると今度のこれもかなり躊躇してしまいます。
さらに記憶を遡ると小学生時代にめちゃくちゃ下手な歯科医の治療を受けた記憶がうっすらとあり、
このカケラはそのときの治療で残されたものである可能性が大いにあります。
めちゃくちゃ痛かったのでギャン泣きして大暴れし、ネットか何かで全身を抑えられながら治療を受けたというトラウマ。
帰りに受付のお姉さんにゴム製の小さな独楽をたくさんもらった思い出が。
あのときの歯科医はそれはもう恨んでいるし、
それが少なからず思春期以降に歯科検診を忌避し虫歯を放置した遠因にもなっていると思いますが、
しかしまさか20年以上経ってさらに恨みが重なるとは……。