都内積雪
おそらく自分が上京して以来初めてまともに都内に雪が積もりました。
電車社会の都内は一度雪が降ると運休計画がどうのこうので大騒ぎとなり、
その騒ぎはたいてい全国ニュースになるので地方、特に雪国から失笑されるとされています。
確かに新潟在住時代に都内で雪が降ったニュースが流れるとよく話題になりました。
「いいよね都民は。あの程度の積雪で休めるんだからさ(笑)」みたいな感じで。
一方都民は新潟や北海道などに対して、
あたかもトンネルを抜けたら銀世界が広がっているかのような偏見を持っている人は多いです。
自分も新潟出身ですと言ってから何度「冬は大変そうだね」と言われたか数え切れません。
しかし、新潟市に住んでいる人はご存知の通り新潟市というのは実はあまり雪が降りません。
北から流れてくる寒気をちょうど佐渡島が防いでくれる位置にあるからです。
ただ6年に1度くらい50cm前後一気に降って大騒ぎになります。2018年初頭がまさにそうでした。
あのときは出社してからほぼ一日中雪かきをしていた記憶が……。
おそらくその様子は地方局で大々的に取り上げられていたのでしょうが、
新潟市民が都民を冷ややかな目で見ているように、
小千谷市などのガチ雪国民は6年に一度降る新潟市の積雪を同じように見ているのかもしれません。
新潟市よりはガチ雪国寄りの地域に住んでいたことがあるので分かるのですが、
そういう地域はいつでも出動できるように除雪車が高速道路の高架下などにスタンバイしていたり、
道路には消雪パイプと呼ばれる、雪を溶かすための水が出る装置が備えられています。
これらの施設は新潟市中心部にはまったく無く、この辺もガチ雪国と違うところです。
なので新潟県全体でドカ雪が降ったときはガチ雪国の方が除雪技術に長けている分、
新潟市よりはまだ過ごしやすいのではないかと思います。
新潟市でドカ雪が降ると除雪車が回り切れなかったりして
道路が機能不全に陥ることも少なくありません。
まあでも新潟市よりガチ雪国の方が総合的に住みやすいかと言われるとそうでもないんですけどね。
雪が降る量や日照時間が全然違うので、ガチ雪国に住むのはそれなりの覚悟が要ると思います。
まあ、なんだかんだで都内が一番住みやすいという結論に至ってしまうわけです。
でも都内で50cm級の雪が降ったらどうなるかと思うとちょっと怖いですけどね。