必要最小限の日記帳
ブログ執筆ツールとして『Ulysses』を使うようになって1年以上経ちましたが、
なんだかんだで定着してきています。
正直、機能としては物足りない。日本語校正はできないし禁則処理もできません。
全文検索はできるけどあまり早くない。
一方でMarkdownやブログ投稿連携など使わない機能に限って充実していたりする。
とても理想のブログエディタとは言い難いのですが、
それでも使う理由として、端末間の同期がシームレスでほぼ同じ環境を構築できるため、
とにかくApple製品さえ持っていれば場所を選ばずに書けるということですね。
特に最近になってiPadでの執筆作業が捗ることが判明したのが大きい。
これまで、iPadのUlyssesは1行当たり文字数を指定できないので使い物にならなかったのですが、
フォントと拡大率をいじることで微調整ができることを知り、
これのおかげでiPad版でも執筆できるようになりました。
これができなかったら自分はUlyssesを見捨てていたかもしれないと言うほど大きい要素です。
あとは禁則処理ができれば完璧なんだけど……。
何気にiPhone版も存在することで、ネタの管理もしやすくなりました。
もちろんiPhone版単独で書き上げるのは難しいのですが、
ノートの作成やネタの書き込み、あるいは書き上げた記事のちょっとした推敲はできるので、
そういう意味ではブログ執筆がいままでよりもさらに身近になった感じがします。
いままではネタを思いついたら『Drafts』に放り込んでおく習慣がついていましたが、
放り込んだあとに日の目を見ないネタも非常に多くありました。
その点、Ulyssesに直接書いてしまえばブログ執筆時にそのネタと向かい合わざるを得ないので、
ネタを吟味する機会は多くなると思います。
悪く言えば着想メモも思考のゴミ箱ですからね。
とにかくアーカイブを物理的に残すということに主眼が置かれていて、
ネタをどうやって再利用するかという点はあまり重視されていません。
その意味で言えば、
Ulyssesに置いておけば吟味せざるを得ないという点でネタの再利用性は上がっていると思います。
そう考えるとネタの管理方法も課題が多いなあとつくづく思うわけですが。
ブログの安定性が落ちているのはこの辺にも原因があるのかも。
ともあれ、Ulyssesは理想には程遠いですが
もうしばらくブログエディタとして使っていくことになりそうです。