コマンドラインを極めろ
思えばIDEもLinuxも初めて触ったのが上京してからということを考えると、
webクリエイターとしての自分はここ3年で間違いなくレベルアップしていると思います。
あれだけ抵抗感のあったフレームワークもどうにか触れているし、
最近はファイルの作成等の簡単な操作は
コマンドラインよりGUIの方が面倒くさいと思うようになってきました。
まあ、それを成長と言うのかは知りませんが。
とにかく上京前まではメモ帳とFFFTPといういにしえのソフトで開発していたことを考えると、
この3年で一気にモダン志向になったと思います。
たぶんもうテキストエディタのみの開発には戻れないんじゃないかなと。
ただ、コマンドにも多少慣れてきた自分にも当然まだまだ立ちはだかる壁があります。
Linuxそのものもまだ全然マスターできていないというのもありますが、
それ以上に克服したいのがLinux付属のテキストエディタであるVi(Vim)。
たったいまテキストエディタにはもう戻れないと書いておきながらテキストエディタの話かよ、
と思われるかもしれませんが、基本的にコマンドラインで全部どうにかするLinuxでは、
Viはファイルの中身を編集する数少ない手段です。
Linuxでは当然豪華なIDE(統合開発環境)は使えるはずもなく、
いかにメモ帳から卒業しようとも、むしろモダンになればなるほどViを避けることはできません。
そのViですが、一部には熱狂的なファンもいるほど独特な使い心地で、
これを使いこなしている人はVimmerと呼ばれてIT界隈でも尊敬の眼差しで見られるそうです。
それほど使いこなすのが難しいということなのでしょう。
なにしろ本当に初歩の段階では、文字を追記して保存して閉じることすらできません。
実際には、viコマンドで起動したら「i」で挿入モードに入って文字を入力できるようにし、
編集後「Esc」で通常モードに戻り、「:wq」で保存して閉じることができます。
なにしろGUIではないので各動作にコマンドが割り当てられていて、
まずはそのコマンドを覚えるところから始まるわけですね。
高度にカスタマイズされたVimはIDEに匹敵する機能を持っているそうですが、
当然ながらそれだけ覚えるコマンドも膨大なため一朝一夕ではとても使いこなすことはできません。
実はいまいる現場はネットワークの経路が非常に複雑で制限も多く、
そのネットワーク上で作業することがあるためIDEではなくViのお世話になることが多いです。
せっかくなので、これを機にもう少し使いこなせるようになりたいところ。
なんでもそうですが、やっぱり使う機会がないと上達しないですからね。