代替不可能な情報列
Twitter復帰によってフォローしている関連情報が再び滝のように流れるようになったわけですが、
自分がリリース当初から注目しているある仮想通貨の、
長期保有者向けコミュニティが設立されるという情報が流れてきました。
特典のNFT(複製不可能なデジタルコンテンツ)がなかなかかわいくて魅力的だったので、
個人的にもちょっと気になっています。
もともと仮想通貨資産に余裕が出てきたら長期保有しようと思っていた銘柄なのですが、
いまだに底が見えないほど値下がりを続けているので買い控えていました。
ただ、昨今の値動きを見ているとさすがに今年の年始ごろが大底だったような気がしなくもない。
とはいえ仮想通貨はビットコインと運命を共にしているという性質があり、
ビットコインが暴落すれば道連れになる可能性も十分にあるのですが……。
仮にNFTを購入する場合、問題になるのがその保管方法。
最も簡単なのはオンラインウォレット、つまり仮想通貨取引所などに直接保管することですが、
これは取引所にトラブルがあると引き出し不可能になるというリスクを抱えています。
NFTを長期保有するということはある銘柄を長期保有するのと同等であり、
短期的には問題なくても長期的に見て大丈夫か、という視点でリスク管理をする必要があります。
その意味ではオンラインに保管するのは必ずしも安全とは言えません。
そこで一昨年買ったのがハードウェアウォレットです。
USBメモリのような形状の小さなアクセサリで、この中に仮想通貨を保存することができます。
厳密にはブロックチェーンアドレスの秘密鍵があるに過ぎず、
物理的に仮想通貨を転送するわけではありません。
が、インターネットに接続されていない場所に秘密鍵を保管しているので
ハッキングのリスクが厳密にゼロであり、その意味ではオンラインウォレットよりも便利です。
ただ、一昨年自分が買ったハードウェアウォレットについて調べてみると、
NFTを直接保存する機能は無いらしい……。
ただ、NFTを保管するオンラインアカウントの認証として
ハードウェアウォレットを使うことはできるみたい。
それが通常のパスワードや生体認証と比べてどのくらい有効かと言われると微妙なところですが、
まあセキュリティ的に強いのは確かでしょう。
なのでまったく価値が無いとも言い切れません。
ところが、セキュリティの代わりに利便性が犠牲になっている感は否めません。
自分が買ったLedger Nano XというハードウェアウォレットはUSB-C接続なのですが、
メス端子しか無いので充電するにもPCと接続するにも別途ケーブルを持ち歩く必要があります。
この時点で都度認証するFIDOキーとしては致命的に利便性に欠けています。
オス-オス端子を常にくっつけておけば解決かと思いきや、
接続先はスマホとPC(Macbook)なのでLightning端子とUSB-C端子の2種類必要という。
Ledgerシリーズにはいつの間にかカード型の新型機が登場していましたが、
USB-Cメス端子しか無いことは変わらず、ガジェットとしては魅力的なのに勿体無いと思います。
この話題はこないだのスマートウォッチの件とも重複するところがありそうです。
要するに超重要な情報をスマホに一極集中したくないというニーズはありながらも、
なかなかその需要を満たすガジェットが存在しないという悩み。
仮想通貨におけるアドレスは現実のお金でいう「通帳+ハンコ」みたいなものなので、
確かになるべく厳重に保管したいという気持ちはあります。
が、一方で常に持ち歩きたいというニーズもあり悩ましいところ。
あんまり頻繁に出し入れする必要はないので、取り回しの良さはそこまで重視しなくていいのかも?
となると、割り切ってケーブル+ハードウェアウォレットのセットをカバンに入れるのが無難か。
せめて長財布に入るといいんですけどね。新型機はそれを実現してくれそうではありますが、
ただそれだけのために買うにはちょっと高すぎる。
まあまだNFTも持っていない段階でこれを悩むのも時期尚早な気がしますが。
とりあえずこの件はNFTへの対応状況を見て、Yubikey辺りと比較検討することになりそう。