マッチングアプリの欠陥
今年の抱負に書いておきながらまったく行動できていない婚活の件ですが、
その一手段であるマッチングアプリについてはやはりあまり良くない話を聞くことが多く、
本当にこのプラットフォームは信用できるのかと懐疑的なところがあります。
特に、男性側が「異性を信じられなくなる」と言っているのをよく耳にします。
どういうことなのか。
マッチングアプリは原則として男性利用者が6〜7割かそれ以上を占めていることが多く、
必然的に女性利用者はさまざまな面で優遇されています。
会費も女性は一切かからないのが普通ですが、男性は月5,000円程度取られることが多いです。
マッチングはまずどちらかが「いいね」を送り、
送られた側も「いいね」を返すとマッチング成立というのが一般的です。
この「いいね」をする数は課金さえすれば無制限で送りまくれるので、
男性側はマッチング率を上げたいと思ったら基本的に「いいね」を送りまくることになります。
すると必然的に女性側は人気なユーザーにはえげつない量の「いいね」が送られてきます。
そこから1人だけが選ばれるわけですが、
それは当然男性として頂点に君臨するイケメンにしかチャンスがありません。
イケメンが「いいね」したら他の有象無象は勝てるわけがない。
結果として男性側の頂点が女を次々に取っ替え引っ替えしており、
少し下から底辺までの層はただただ会費だけを払ってほぼマッチングしないというのが現状のようです。
女性側はたくさん「いいね」が送られるので分相応な相手を知ることもなく
ただただ理想だけが高くなっていき、本来分相応な男性側は見向きもされない。
まれに分相応なマッチングが成立しても、女性側は大量のいいねで「自分はモテる」と勘違いしている。
そうすると目の前の男性も些細なことで幻滅しがちで、とにかく進展が難しいのだそうです。
ある人がSNSで「マッチングアプリこそが婚姻数減少の原因なんじゃないか?」と言っていましたが、
たしかに欠陥はありそうです。あと何年かしたら問題視されそうな気がする。
自分が知るかぎりこの欠陥を克服したマッチングサービスはまだ登場していない認識です。
以前自治体が運営するサービスも利用してみましたがあれも本当にひどかったですね。
ただただ民間よりクオリティが低くなった同等サービスでしかなかった。
こうなるとマッチングアプリはカネと労力の無駄になる可能性が否定できないわけで。
本気で婚活するなら結婚相談所か、それもちょっとハードルが高いので街コンとかが妥当ですかね……。
街コンは言うなれば地域ぐるみのゆるいお見合いのようなもので、
初っ端から対面で接する以上、ここでマッチングしたらその後の進展は多少期待できるかなと。
ただ、マッチングアプリと違って参加ハードルが高いのは否めません。
2017年ごろに何も考えずに参加して1人とLINEを交換したことがありましたが、
同性に挟まれる形で異性と対面するためほとんど同性の勢いに負けて話せなかった記憶があります。
1対1という条件はマストのように思いますが、
それだと価値観がまるで合わなかったときどうすんの? という懸念が。
まあ、とにかく婚活、恋活は理想通りに成就した際のリターンが大きい代わりに、
そこまでの道のりがとにかく面倒くさいと思っています。
一昔前と比べるといろいろなサービスができて恵まれていると思っていましたが、
マッチングアプリのように公平さをすっかり失っているようなサービスがあることはむしろマイナスかも。