もうひとつのおまもり
上京直前の引越し準備のときに完全に紛失したと思っていたある「おまもり」を見つけ、
上京直後に「それに相当する何か」を石川県金沢市で探せる可能性を発見した、
ということを当時の記事に書いていました(#05835 / 2019年12月10日)。
これが何なのか具体的に書くのはまだちょっと憚れるのですが、その可能性自体は潰えていません。
ただ、これのあとの話を書いていなかったので書いておくことにします。
2020年末ごろ、実際に金沢に行って探してみようという機運が高まり、
そのとっかかりとしてまずは卒業した大学に連絡してみることにしました。
「それ」は大学にあるんですよね。
メールで問い合わせて返事が来ればラッキーかというくらいに思っていたのですが、
意外にも返答は電話で来て、経緯を理解してくれた上でぜひ探してほしいと言ってくれました。
ただ……当時はコロナ禍真っ只中ということもあり、
探すのは全然構わないが東京からの来訪はしばらく待ってほしいと言われてしまいました。
まあこれについては最悪のタイミングで連絡した自分が悪いです。
2023年現在、コロナの枷もほぼ無くなったため再連絡すれば行ける状況ではあります。
ただ、本当にそれだけを目的としてしまうのもどうかと思っています。
実はこれ、地方時代の2018年にも計画して実際に金沢まで行ったことがあります。
しかし、金沢まで行っておきながら「それ」を探す勇気が出ず、結局そのときは大学へ行きませんでした。
本当に当時の自分は何がしたかったのか分かりません。
たしか東京へ行ったついでに北陸新幹線に乗って金沢経由で帰るという計画だったと思います。
それ自体がもう無茶苦茶ですが、
実家時代の長期休暇というのはカネも時間もあるので非合理的すぎる計画もまかり通っていました。
ということで過去に一度何も収穫無しで金沢から帰ってきた経験がある以上、
「それ」を探すだけを目的にして万が一見つからなかったときのことを考えると
もうひとつくらい目的は欲しいもの。
それで申し訳程度の目的ですがゼミの教授に会いに行こうかと思い、連絡先を探してみたんです。
……なんと、その教授は大学を辞めていました。同じ学科の当時の教授陣はみんな現役なのに……。
アーカイブを遡るとかなり昔に辞めていたようです。
まあ、こう言っちゃなんですが結構変な人ではありました。
自分の大学時代があらゆる意味でズタボロだったのは何度も書いてきましたが、
それでも卒業論文を提出できて無事に卒業できたのは、
この人が教授として査読する気がゼロでとにかく日本語さえ書ければ通していたことが大きな要因です。
もし他のゼミで人並みに厳しい目を持つ教授だったらあんな論文はパスしていないでしょう。
それはつまり、自分は最低1年は留年していたことを意味します。
あの状況でまともな論文なんて書けるわけがなかったので。
他のゼミ生も明らかに何らかの問題を抱えてそうな学生ばかりということもあり、
まあクズが集う駆け込み寺のようなゼミだったという印象です。
いわゆる「ゼミ」としての体裁でゼミ生が集まった経験は最初の顔合わせくらいで、
その後一度たりともコミュニケーションを取った記憶がありません。
当然、そんなのを請け負っているような教授が熱心に研究活動をしているはずもなく、
当時から悪い噂は結構耳にしていました。なので辞めたと知ったときは妙に納得感がありました。
まあそれはそれとして、これで金沢に行く予備の目的が潰えてしまったわけです。
そもそもゼミの教授すらいない大学へ行くのもちょっと勇気が要るのに……。
往復3万円(+宿泊費)でわずかな可能性だけを追うのはまだ先の話になるかもしれません。
いやでも、年数が経てば経つほど可能性が薄くなるであろうことを考えると早めの方がいいのか。