ブログ執筆は独りよがりか?
いわゆる議論の場に立たされると、
自分がいかに世間知らずであったかを思い知らされることがよくあります。
自分なりに正しいと思っていたことが他人との間では通用しないということがよくあるからです。
その意味で、議論をしない人間がいかに狭い価値観で生きているか、
ということを最近実感させられる場面が多くなってきたと感じるし、自分もその範疇だと思います。
自分は昔ブログでさまざまなことを書いてきたので、さまざまなことを語れると思っていました。
それはまあある意味事実でしょう。
ブログ執筆という形でアウトプットの訓練を散々やってきたことが幸いして、
何かのテーマに沿って喋れと咄嗟に言われても以前よりかなりクチが回るようになったと思います。
ただ、それが他人を納得させられるかどうかはまた別の話。
なぜなら、自分がブログに書いてきたことはあくまで「自分が思ったこと」であって、
その意見が社会の承認を得たわけではないからです。
それは自分に都合の良い情報だけで組み立てられた主張に過ぎません。
情報をアウトプットするには必ずそれ相応にインプットする必要があります。
自分はブログ運営を通じてアウトプット過多でも少ないインプットから話を盛る癖がつきましたが、
その「少ないインプット」は自分自身の経験則やインターネットで得た情報であることが多いです。
それは日記系ブログとしてアウトプットする情報源としては問題無いかもしれませんが、
他人を前にして主張する際、それを真実かのように主張すると問題になることが多いです。
自分の経験則は論外として、
インターネットで得た情報も往々にして自分に都合の良い情報に過ぎず、
科学論文や論拠がしっかりした書籍と比べると客観的な正しさが保証されていません。
そもそも自分に都合の悪い情報を能動的に検索する人なんてほぼいないですしね。
そういう情報源を元に全然違う考え方の人とリアルで議論すると噛み合わないことが多いです。
何が言いたいのかというと、日頃のインプット総量に占めるネット情報の割合が増えると、
無自覚に独りよがりな考えに染まりやすいのではないかと改めて思ったという話です。
自分の場合はそこに加えて独りよがりな考えをブログという形でアウトプットして、
過去記事を読むという形でそれを再インプットするというサイクルが確立しているので、
より一方的な意見になっている感は否めません。
ブログに書いたから正しい、なんていうのは妄想も妄想だったというわけです。
他人の意見を取り込む機会が少なすぎる生活が続いていると思ったら
もっと危機感を持っていいのかもしれないと思う今日この頃です。