鈍臭い飲食店員が増えた
最近、近隣店舗のサービス業(特に飲食店)の店員の質が低下してきているように感じています。
いよいよ人手不足も深刻になってきて面接で程度の低い人を弾く余裕さえ無くなってきてきているのでしょうか。
それとも人事部が機能していないのか??
周囲がめちゃくちゃテキパキ動いているのに、一人だけ明らかに鈍臭い動きなので嫌でも気になるんですよね。
過去数年は気にならなかったのに、最近妙に気になることが増えた。
周囲が優秀であるがゆえに気になってしまうのか、駅前の飲食店における定着率が低くなってきているのか……。
こういうことは客側があれこれ言ってもクレームにしかならないので基本的には言及すべきではないのですが、
この傾向がさらに進んでいったらあちこちで炎上するようになるのかなぁと。
Googleマップ等のレビューサイトが最初の標的になりそう、というよりもうなっている感がある。
この無責任なレビュー群もいかがなものかと思いますが……。
経済、社会の風潮、ネットリテラシー、個人の能力や家庭環境まで
複雑に絡み合っている問題なので解決はまあ無理でしょう。
新人さんが仕事を覚えてテキパキできるようになってくれればいいのですが、
明らかにサービス業に向いてなさそうな人も散見されるのでどうしても印象は悪いですね。
まあそういう人はたいてい短期間のうちに消えますが。
こう言う人を見ていると改めて仕事探しにおいて自己分析はとても重要であると言うことを感じます。
サービス業に向いていないのにサービス業に行ってしまうと本人も周囲も誰も幸せになりません。
「自分」には何ができて何ができないのかを知るということ。これは本人の希望よりも明確に優先度が高い。
自分も2019年の転職まで「やりたいこと」と「できること」をどう処理するかは結論が出ていなかったので
とても他人のことをとやかく言えるような立場ではありませんが、
少なくとも自分の周りで仕事に悩んでいる人の中には「やりたいこと」がまず大前提としてあって、
それ以外はほとんど無意識に除外してしまっている人がかなり多くいる印象があります。
つまり、「できること < やりたいこと」という優先度ということです。
そもそも当人にとって「やりたいこと」もちゃんと適切に選ばれているのか怪しいことが多くありますが、
この順位づけだと「やりたいこと」が「できない」とき、あっさり計画は破綻する。
それを言い訳にして延々引きこもって自ら人生を破壊している人は少なくありません。
基本的に適職に就けないのは本人の視野狭窄と自尊心(劣等感、自己肯定感)が原因だと思います。
しかし、それに対して他者が率直に「いやいや優先度逆でしょ、何やってんの」と言ってしまうと、
あたかも「やりたいこと」を否定されているように受け取られがちで、
その文脈から当人の生きる意味は何なのかという話になってしまい強く反発されてしまうことが間々あるわけです。
「やりたいこと」が「できない」のであれば選択肢は2つ。「できる」ように努力するか、諦めるかです。
社会人は多かれ少なかれ自己実現のために努力することは正しいと考えていると思いますが、
諸々の事情で努力することすらできないといよいよ追い詰められ、
その常識さえも疑うようになると「努力厨」や「親ガチャ」といった言葉に縋るようになるのではないでしょうか。
そうなったらもう静かな反社会勢力と言っても過言ではなく、
周囲に是正してくれる人がいなければもう真っ当な地点に戻るのは困難になります。
ネット社会は自分に有利な情報だけを取捨選択できるので基本的にそれだけでは更生は望めません。
いかにそうなる前に自分の無力さを自覚し受け入れることが大事なのだと思います。
年齢的には、それは本来どんなに遅くとも22歳までに結論を出すべきなのでしょう。
この辺は幼少期からの経験によって確立した自尊心との付き合い方に大きく影響されるところだと思います。
自己肯定感が低ければ低いほど乗り越えるのは厳しい印象がある。
しかし、だからと言って徹底的な自己理解によって自分の無力さを知り、
それでもなおできそうなことの中からそれなりに適当な仕事に就いたとき、
その人が必ずちゃんとやっていけるという保証が無いのは言うまでもないことです。
求人票に書かれていない情報はごまんとあり、入ってみないと分からないことは多くある。
そもそも自分が「できる」と認識していても実際にやってみたらできないことだってあり得るわけです。
その挫折を全部本人の責任にすると経験ゼロ=詰み、ということになり極端な話社会が成立しません。
この辺は受け入れる側がどこまで許容するかという問題なのかなと。
そしてそれは世間の目にも大いに左右されるところだと思います。
つまりこの社会問題で何がネックになっているのかを強いて挙げるならば、
自分のようにちょっと鈍臭い人に対して冷たい視線を送るような客だということになるんじゃないかと。
結局不寛容社会って弱者が弱者をより追い詰めているだけでしかないんですよね。
うっかりクレームなどを送って老害扱いされないように気をつけます。