同期困難なアーカイブ
一般的にブログといえば管理画面にログインしてそこで記事投稿をするというイメージだと思いますが、
このブログは先々月に移転した4代目以降、web管理画面を持たずにGithubで更新しています。
理想系はObsidian側でpushしたら勝手に本番環境へ反映してくれることなのですが、
これは若干面倒くさい設定が必要そうなのでまだ実現していません。
現状はローカルで書いたらObsidian Gitでpushして、ターミナルでサーバーに入って手動pullしています。
自動pullについては今後の課題としています。
これにより記事アーカイブをGitで管理することになったわけですが、
意外とマルチプラットフォームでの管理が難しいという壁にぶち当たっています。
まあ、これはマルチプラットフォームというよりもスマホ版Obsidianの問題とも言えますが……。
自分は電車などの空き時間に自分のブログを結構読んでいます。
当然、このときにちょっとした文言の修正などをしたいということがよく起きます。
この場合、考えられる施策としては大きく分けて「① PCとスマホのアーカイブファイルを同期する」
「② スマホでもGitを扱えるようにする」という方向性が考えられます。
まず①については、さらに細分化してObsidian Sync、iCloud、サードパーティプラグインの3つの選択肢があります。
iCloudは元々契約しているので追加課金が必要なく無難のように思えますが、
実際にはiCloudの仕様上の制限で大量のファイルを移動した際の同期がめちゃくちゃ遅く、使い物になりません。
サードパーティプラグイン(Remotely Save)はDropboxなど外部サービスを使って同期する仕組みですが、
これもiPhoneアプリの仕様上の制約でうまく動きません。
基本的には、①の方向性では純正の同期サービス(有料)以外に無いと考えて良さそうです。
Obsidian Syncは1GB以下なら4ドル/月、1GB以上なら8ドル/月。
1GBを超えているこのブログを同期しようとすると月1,232円ほどかかる計算になり、
「電車でちょっと修正するだけ」という用途を考えるとかなり割高感があります。
②の方向性ではプラグインの「Obsidian Git」(正式名は単に「Git」)を使うという手がありますが、
これもやはりiPhone版ではうまく動かないようです。
この方向性で唯一ある選択肢はスマホ版Obsidianではなく「Working Copy」のみ。
これはObsidianビューワーではなくiPhone上でGit管理をできるようにするアプリで、
pullは無料ですがpushは有料で、4,000円/年のサブスク制となっています。
Obsidian Syncよりはだいぶ安いので、妥協して課金するならこれが無難かな……という印象。
ただ、ブログ編集はしばしば「まだpushはしたくないが編集は進んでいる」というような状態になり、
その状態もカバーするとなるとそもそも②のアプローチ自体があまり適していないという事情があります。
要は、コンフリクトを起こしてしまう可能性があるということですね。
あとは若干トリッキーな手段として、
Macbook上で編集したらターミナルのrsyncコマンドでiCloudフォルダへ同期し、
iPhone版からはiCloud経由で読み込むという手もなくはないかも。
初回読み込み時にめちゃくちゃ時間がかかるという難点はありますが、
無料かつコンフリクトの問題もきれいに解決できるのが利点です。
まぁ、諸々考慮すると結局Obsidian Syncに課金するのが唯一の正解であるような気はしますが……。
「スマホでも修正できるかどうか」というのは過去記事読み返しのモチベにもまあまあ影響するので、
いずれにしろ自分なりの答えを見つけて実践したいところではあります。