マニアックなテトリス
04月04日にSteamで発売した『テトリス・ザ・グランドマスター4』(以下TGM4)を買って少しプレイしていました。
なにげにSteamで発売日にゲームを買うのは初めてかもしれない。
自分がTGMシリーズを知ったのは14年前。2011年の大震災が起きる少し前のことでした。
当時、就活から逃げて大学院へ行くために大学院入試を受けに来ていたのですが、
試験時間が朝早くからということで前乗りせざるをえず、
親に相談したら何故かホテルの宿泊チケット付きの特急券を取ってくれました。
それで試験前夜を大学のある地元のホテルで過ごすことになり、
現代と違ってスマホでの暇つぶしにも難しかったのでテレビを見ていたんですね。
そうしたら動画を紹介するテレビ番組だったようで、
TGM1の「段位認定モード」でマスター認定に挑むスーパープレイの動画が流されていました。
スタッフロール中も積み続けなければならず、しかも置いたミノが消えるという「消えロール」が見どころです。
かなり有名な動画なので知っている人も多いのではないでしょうか。
当時の自分は『テトリスDS』で人生初のネット対戦に挑戦し、
爆速4列消しを得意技としてそれなりに好成績(レート7000台)を記録しました。
少なくともローカル圏内では敵無しだったのでテトリスだけは得意だという自負があったんですね。
そんな自分でもさすがに消えロールは無理だと悟ったのですが、
一方でTGMはいつか挑戦してみたいという気持ちをずっと抱えて生きていくことになります。
2014年、『ぷよぷよテトリス』で対戦テトリスはピークに到達。
さらに2018年、たまたま買ったファミ通に紹介されていたPS4の『テトリスエフェクト』を衝動買いし、
マスターモードの魅力に取り憑かれていくことになります。
上京してからはPS4が遠ざかったことでSteam版やSwitch版も購入し、なおもマスターモードを練習。
現在はトップランカーのあめみやたいようさんに並ぶところまで来ていますが、
目指すは世界100位以内といったところです。
そんな矢先、TGMシリーズで20年ぶりの新作が出るという報せが入ってきました。
テトリスエフェクトで鍛えた高速テトリススキルがどこまで通用するのか試してみたい……
ということでリリースを楽しみにしていたというわけです。
前置きが非常に長くなったことからお察しかもしれませんが、自分のテトリススキルは通用しませんでした。
テトリスはさまざまなメーカーからリリースされていますが、
そのデザインや基本ルールは「ザ・テトリスカンパニー」という権利を包括管理している会社が制定しており、
各メーカーはそのガイドラインに沿って作るのが普通です。
たとえばTミノは赤紫で、Iミノは水色で……といったデザインはここで統一されているわけですね。
しかしTGMはガイドライン制定前からあるシリーズだからなのか、完全に独自路線。
というより、ガイドライン準拠版とTGM版でゲームモードが分かれています。
そして、マスターモードを含むさまざまな上級者向けゲームモードはTGM版にしかありません。
TGM版の仕様はおおむねNESテトリスに近いものになっており、
当然ですがグローバル版で遊び慣れている自分にとっては慣れが必要です。
しかも、マスターモードは超絶難しい。体感で開幕から『テトリスエフェクト』のM15くらいの難易度があります。
これはちょっとクリアできる見通しは立たないですね……。
現状ではバグも多く、やり込みモチベの低い自分は『テトリスエフェクト』に戻ることになりそうです。
TGMの世界は思っていたよりもずっとマニアックな世界だったということを、14年越しに知ることになったのでした。