理不尽な相互関税
朝05時に火災報知器の誤作動で随分と迷惑を被ったのですが、
夜はさらにそれどころではないアクシデントがありました。投資(投機)の話です。
アメリカのトランプ大統領は先日(04月02日)、諸外国に対して非常に高い関税率を発表しました。
トランプは輸入製品が安く手に入る米国内の状況が国内製品(アメリカ製品)の販売を妨げており、
ひいてはアメリカ国内の雇用や経済に悪影響を与えていると考えているらしく、
外国製品に高い関税を課すことで①国内製品の製造・流通を後押しし、②それによって雇用を安定させ、
③関税で得た税金を市民に還元する、という3つのメリットによってアメリカ経済を立て直そうとしています。
たとえば日本はアメリカにクルマを多く輸出していますが、一方でアメリカ産車はアメリカ国内で売れていません。
「うちの国のクルマは買わないくせにお前らのクルマばかり売りつけるのはズルい」というわけですね。
クオリティの高い日本のクルマが安く買えるかぎりは、アメリカ産のクルマは売れるはずがありません。
そうした状況が続けばアメリカ国内ではクルマ産業がどんどん衰退していくことになります。
人件費の高いアメリカ国内には工場が少ないので、こういうことがいろいろな産業で言えるということです。
トランプ政権はグローバル化や自由貿易によって衰退したアメリカの工業地帯(ラストベルト)からの支持基盤が厚く、
相互関税は「反グローバル主義」「アメリカ第一主義」としての切り札とされています。
トランプは、要するに自由貿易という概念を破壊しようとしているわけです。
一方的に高い関税を課されるとこのままでは輸出国は輸出産業に大ダメージを受けるため、
世界中で反対のデモが行われています。
また輸入品に高い関税を課されれば、その上乗せ分を負担するのは結局アメリカ国内の消費者です。
そのため生活が立ち行かなくなるとアメリカ国内でもデモが行われているようです。
報復によって相互に高い関税を課すことになれば貿易秩序が壊れ、世界恐慌に陥る恐れも。
こうした憶測からここ数日は世界同時株安が引き起こされており、あらゆる株が下がっています。
今日は休み明けということもあり、さらにその勢いが顕著でした。
この株安でアメリカの市場は100兆円を超える資産が消失したとも言われています。
最近は徹底してトレンド便乗型の戦略で利益を出している自分は、
ここでもビットコインのショートポジションで数万円の利益が出ました。
夕方、少し買い戻しが強くなってきたので一度撤退したのですが、22時には買いも失速して売りシグナルが点灯。
複数の指標を見てもかなり確度の高い売りシグナルだったので、
「もうひと踏ん張りしてみるか」とショートポジションを開けました。
すると直後、突然に恐ろしいまでの大高騰が始まり日中帯の下落をほとんど帳消しにするような勢いに。
どうもトランプ大統領が中国以外の国に対する関税措置を90日延期する、
という旨の噂が立ったことが大高騰の要因らしく、
テクニカルをガン無視して上がったおかげでショートポジションの自分は大幅な含み損となってしまいました。
真っ青な顔をしてチャートを見守っていると、今度はみるみるうちに大暴落。
どうも90日延期の報道は誤報だったらしく……。そんなことに世界経済がここまで振り回されていいんだろうか。
結局、これがどういう結末になるのかは分かりません。
トランプが「やっぱり関税率下げる or 延期する」と言えば株価は上がって自分は負けるし、
04月09日に予定している新しい関税率の適用がそのまま実行されれば株価は下がって自分は救われます。
アメリカ市場の開場前後(日本時間22〜23時)はボラティリティが高くなりやすいとは前々から言われていましたが、
その危険性を噛み締めた取引でした。やはり自分はいつもアジア時間にやるから勝てているのだと自覚して、
22時以降はポジションを開けないのが無難と言えそうです。その方が寝る前利確のルールも遵守できますしね。
あと、トランプの一挙手一投足が注目されている間は株取引は危険と思っておいた方がいいかも……。
いまや一人の男に全世界の経済が振り回されているという。