老人だらけの島
去年の新生児の人数が80万人を割ったとかで話題になっていますが、
その数字がいかにヤバいかを示す2つのデータがあります。
ひとつは、内閣府のデータによると80万人というのは40年前の約半分であるということ。
もうひとつは、政府の予測では80万人を割るのは2030年になると言われていたこと。
40年前ですら第二次ベビーブームの200万人には到底敵わず、
当時から「将来は少子高齢化に悩まされることになるんじゃないか」と言われていたそうです。
しかし40年間まったく解決の兆しは見えず、
そこに追い討ちをかけるように新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化により
さらに結婚や出産の機会が加速度的に減っていき、予想をぶち抜く勢いで減っていると。
去年の死亡数は150万人なので、出生数と同じくらいの勢いで人口減が進んでいることになります。
ただでさえ詰んでいるのにコロナ禍で状況の悪化が7年も早まったわけですが、
本当にこの先どうなってしまうのでしょうか。
もし、人口減による労働力不足を移民によって補うのであれば、
10年後、20年後には日本はアメリカのように多国籍の国になるのではないでしょうか。
いまはせいぜい日本語と英語だけの表記にずらっとマイナーな異国語が並び、
駅で行き交う人々の多くは外国人、みたいな……。
まあ、そもそも円安も進んでいるので移民を受け入れられるだけの土壌が整っていないし、
日本語は英語圏の研究によると「世界一難しい言語」らしいのでそもそも移民が来るのか微妙そう。
なんとなく移民は受け入れたくないという国民性も感じられるので
実現するかどうかは微妙なところだと思いますが、もし実現したら生活が一変すると思います。
あらゆる「日本人だけの文化」が古いものになってしまう。
飲食店とかは真っ先に変わらざるを得なくなるのではないでしょうか。
ある研究者によると、この出生数はあと数年すればさらに加速度的に減っていくそうです。
その一方でいまの40歳が老人になるころには高齢者の割合が史上最高になるわけですが、
割とマジでこの国はどうなってしまうのでしょうか。
技術革新でどうにかするにしても限界があるだろうし……。
とりあえず貧困高齢者の犯罪率が徐々に高くなっていきそうな気がするけど、
最近犯罪者として取り沙汰されているのはどちらかというとZ世代と言われる若者の方。
いずれにしろ治安悪化は避けられないということなのか……。
「老後2000万円問題」も結局個人が解決しないといけないんでしょうかね。
なんというか、もはや無事に天寿を全うできるのかさえ怪しいような気がする今日この頃です。