安全なリタイアを目指して
いま思えば上京して2年目くらいまでの自分は意識が高すぎたと思います。
同僚たちにスキルの高さをもてはやされたので調子に乗ったのでしょうね。
4年目になったいま、さすがに意識の高さもデフォルト値に戻ってきたように思いますが、
上京当初の「フリーランスになりたい」という高い目標はまだ捨てていません。
なんでかというと、おそらく自分は正社員として頑張れる期間はもう残り少ないからです。
エンジニアの寿命は35歳と言われていた時代はもう過去のものですが、
それでもこの業界が若者優位であることは変わりません。
それはモダンな技術を学び始めて特に痛感しました。
Webクリエイターの世界では技術革新のサイクルが非常に早く、
昔の技術について華々しい経歴を持っていたとしても必ずしも役に立つわけではありません。
というか役に立たないことの方が多い。
硬い頭には現場特有のルールを覚えることでもう精一杯で、足を引っ張ることも少なくありません。
そんな状況で最初からモダン技術に特化している下の世代に勝てるはずがないという。
もちろんレガシーな技術を使い続けている現場では必ずしもそうとは限らないし、
むしろレガシーな技術を知っていることで重宝がられることもあります。
ただそういう現場は今後どんどん淘汰されていき、
老害エンジニアによるパイの奪い合いになることが予想されます。
生き残りたかったら、やはり生涯勉強し続けて最先端にしがみついていくしかないという。
そんなファイトが続くのはまあせいぜい30代まででしょう。40代から先は厳しい気がする。
でも、だからといって40歳で辞めてその先何があるんだという話です。
今更他の業界に転職なんてできるはずもない。
年齢的にも無理でしょうが、社会経験の面でも無理ゲーです。
こういった諸条件の中でまともな老後生活を思い描くとしたら
現実的には働けるうちに可能なかぎりの貯金を築くことですが、
仮に39歳まで全力で頑張ったところでその後40年の生活費を賄えるとはとても思えません。
なので、理想としてはやはり独立して無理のない範囲で口に糊をする環境を確立することなのかなと。
具体的には個人で開設したwebサービスをマネタイズして安定した生活資金にすることです。
ただそれも自分の経歴やスキルを考慮するとなかなか難しいでしょう。
いま、仮想通貨取引を頑張っているのは側から見たら迷走しているように思われるかもしれませんが、
わりと真面目にこれを安定した副収入にしたいという気持ちはあります。
投資家としてある程度成功すれば本業の金銭的ハードルもグッと下がりますからね。
さらに言えば39歳までにFIREしてしまえれば最高なんですが、そのためにはいくら必要なのか……。