匿名掲示板はもう限界
ネットコミュニティは基本的に治安悪化の一途を辿っていると思います。
日本で半匿名のメディアといえば昔は2ちゃんねる、いまはTwitterが王者として君臨しており、
それ以外の有象無象にはあまり人は分散していない印象です。
ただ、昨今はその2つこそがもはやこの世の地獄になっている気がしてなりません。
有名人の失態や失言などを取り上げて地位を失脚させようとすることをキャンセルカルチャーといい、
欧米で先行していましたが最近は国内もかなりひどいことになっていると感じます。
とにかく毎日飽きもせず炎上、炎上。特に政治関連は完全に地獄の様相です。
ネットメディアも大衆を煽った方が数字を取れるので、ひたすら火をくべるんですよね。
それによってさらに炎上が過激になるという負のループができています。
機能しなくなったネットメディアが多い中「NewsPicks」というアプリに関しては
有識者のコメントをつけることで比較的中立的な発信をするスタンスだと思っていたのですが、
最近はこのアプリも飛ばし記事が多くなっていて至極残念です。
なんかもう一周回ってテレビ新聞のようなマスコミだけ頼りにする方が賢い時代になってきたかも。
この地獄から逃れるにはネットを断つのが一番ですが、このご時世そう簡単にできそうにありません。
ある程度安定した情報収集をするにはどうしたらいいのだろうかと考えたとき、
カギになるのは「非匿名」なのではないかとふと思いました。
5ちゃんねるは言わずもがな匿名で、それゆえに無法地帯なところがあります。
じゃあTwitterはそうではないのかと言われるとそんなことはない。
メールアドレスさえあればいくらでも捨てアカウントを作ることができるシステムの仕様上、
本質的には匿名のマイクロブログとみなせると思います。
しかも本人確認をした公人や公式アカウントに限ってはそうではないので、
周囲への配慮を強制させられる公人に一方的で無責任なコメントがつきやすいという、
ある意味5ちゃんねるより酷い無法地帯がTwitterというメディアの正体だと思っています。
Twitterは今更実名登録制にしたところでやっていけないでしょうから、もう改善は望めません。
では実名登録のSNSにすればいいのでは……?
と思うわけです。そう、かの悪名高き「Facebook」。
自分はリリース当初にユーザー登録したものの、その後実名必須になったことで退会していました。
当時、実名登録なんて考えられませんでしたが……。
ここまで匿名発信の無責任さにうんざりさせられているいま、逆にアリなのかもしれません。
学生時代と違って実名登録に対する抵抗感もほとんど無くなっていますし。
ただ、Facebookという文化に関してはほとんど無知なので、
どう使えばいいのかわからないという実情も……。
Twitterのようなマイクロブログというよりはこのブログの延長線上みたいな運用になるのかな?
あと、怖いけどやってみたくもあるのが学歴・職歴の登録ですね。
登録すること自体に抵抗はありませんが、それで旧知の人が出てきたらどうしよう。
好きな人が結婚していてショックを受けるといったありがちなイベントも大いにありそうだし
(年齢的にはむしろ結婚していてくれないと不安になってしまいますが)、
嫌いな人のアカウントを発見してしまったらあまり良い気分にはならないでしょう。
要は、有無を言わさず黒歴史を含む昔の記憶を掘り起こされるリスクがあるのではないかと。
そもそも、登録したとして何を発信するのか方向性が定まっているわけでもないんですけどね。
ブログの延長線上というと、
随筆のようにある程度時間をかけて執筆するような記事を対外向けに不定期投稿する、
というような方向性をすぐに思いつきますが、それでいいのかと言われると……。
実名として発信するので、
名目上はハンドルネーム名義で発信しているブログと同一の内容にはできないですし、
ブログでは平然と書いてきた愚痴や他者批判の類は絶対に書けません。
まあアカウントを作るだけ作ってみて、他の人の発信を見る感じにはなりそうです。
そもそも当初の目的は情報収集なので、別に自分が発信しなくてもいいような気もする。
情報収集ツールとして割り切って使っているInstagramみたいな運用が近いかな。