音楽と結びつく情景
自分は外出時、移動中は基本的に音楽を聴いている習慣があって、
その習慣の影響で特定の音楽と特定の場所の映像記憶が結びついていることに気づくことがあります。
その場所というのは、たいていはその音楽を聴いているシーンのいずれか。
もっともよく聴いている場面が印象に残りやすいため、
そのときにしか行かないような場所で聴いていた音楽は、それぞれ結びつきやすいと思います。
自分の例で言えば「をとは」の2ndアルバムを聴くと2022年に9ヶ月通った現場を想起するし、
同様にKOTONOHOUSEの1stアルバムは2021年の現場を、
NekoHackerの1stアルバムは2019〜2020年のweb制作研修の場所を想起しますね。
しかもこれは直近だけではなく、結構昔のも結びついたまま記憶に残っている。
dj TAKAの「ABSOLUTE」は月間再生数最高記録を保持している楽曲ですが、
これを聴くと2009年当時の大学生活でバス停まで歩く道のりを思い出します。
面白いのは、その後何年も聴き続けても最初に刻まれた情景は変わらないということです。
「ABSOLUTE」の再生回数は800回を超えていて、バス停までの道以外でもたくさん聴いてきているわけですが、
不思議とそれが更新されることはありません。
これはおそらくその楽曲自体にハマったかどうかが関係している気がします。
CAPSULEの「Sugarless GiRL」は累計再生回数1000回を超えているレジェンド級の楽曲ですが、
アルバムを購入した2009年当時の記憶よりも、2012年頃の記憶に結びついています。
大学院までの道のりを自転車で走っているような情景が思い浮かびます。
この楽曲は購入当初よりもそれなりに好きでしたが当時は「Pleasure ground」の方がギリギリ上で、
その後2012年のテクノポップ再評価路線の中で爆発的にハマった楽曲です。
楽曲に結びつく情景がそういうマイブームの事情も考慮した上で残っているのだとしたら面白いですね。
だとしたら情景と結びついている楽曲は当時本心から好きだったということなんだろうなと。
ちなみにこれは音楽だけではなく、まれにゲームにもあります。
ただゲームというのは基本的に室内で遊ぶものなので音楽と比べると断然数は少ないですが。
なぜか頭の中に残っているのが『ドラゴンクエストモンスターズ』の「やすらぎの扉」最深階層と、
小学校4年生当時の学校の前の通学路が結びついているんですよね。
別にゲームボーイを学校に持って行ったこともないのになぜ……?
同じような年代の記憶なのでごっちゃになってしまっているんでしょうか。
ちなみに「やすらぎの扉」の最深階層とは、スライムファングがカジノをしているところです。
こう考えるとCMソングって結構合理的な戦略なのかもしれませんね。