銀座の歴史
先日、今月2回目の出勤日だったのですが、
帰りは久々に東京駅で夕食を済ませようと思い、有楽町線から銀座を経由して乗り換えました。
有楽町線の「銀座一丁目駅」から東京駅が通る丸ノ内線の「銀座駅」まではかなり距離があり、
地下道が無いので地上に一度出て乗り換えることになります。
都心の駅ではこのような場合、オレンジ色の改札を通って30分以内に再入場することによって
地上に出ても清算されずに改札内乗り換えと同じ扱いにすることができます。
そういうわけで図らずも夜の銀座を歩くことになったのですが……なんというか、圧巻でしたね。
いかにも高級感がありそうな現代的で白い、ライトアップされた建物の数々。
それらの入り口に強面の警備員が待ち構えているのを見るだけで、
ここがハイブランド旗艦店が集結した高級ブランド街であるという印象を受けるには十分でした。
まあ、言うまでもなく銀座というのはそういう街ですが、いざ実際に見てみるとやっぱりすごい。
なんとなく銀座について気になったので調べてみると、
この街は江戸時代には銀貨幣を鋳造する場所だったので「銀座」と呼ばれていたものの、
本来は下町としての性格が強かったようです。
明治時代に大規模な火災で街一体を再建することになったとき、
文明開花の象徴的な街にしたいという思惑があって西洋文化を多く取り入れるようになり、
それが契機となって日本における西洋文化発信の一等地として発展してきたそうです。
昔は若者の街だったそうですが、その立ち位置は副都心の開発によって新宿に奪われてしまいます。
しかし、ご存知の通り西洋文化の入り口としての性格はいまもなお色濃く残っていると。
地域ブランドの最たる成功例として、世の中にはそれにあやかり「銀座」を冠した地域が結構あります。
猫の街で有名な西日暮里の「谷中銀座」なんかもそのひとつですね。
ただ、最近はハイブランド街としては表参道も結構有名になっていると思うので、
その辺の棲み分けはどうなっているんでしょうね。
表参道の方がより若者向けというイメージはありますが……。
こういった東京文化の歴史を見るのは結構面白いです。
そういう情報を網羅的に扱った本をぜひ読んでみたいと思って軽く調べてみたのですが、
クリティカルに該当する本は見当たりませんでした。
この辺は東京の旅行ガイドブックなどを買ってみても結構面白いかもしれません。
どこにどういう文化が根付いているかというのはより広く知ることができるでしょうしね。
今回調べた「銀座は大火をきっかけに現在の原型ができた」というような歴史的な側面については、
Wikipediaなりで調べて満足するのが無難なのかも。
上京して早くも4年目ですが、東京に対するポジティブなイメージは当初から変わっていません。
東京という土地が好きだからこそ、各地域の文化もより深く知りたいと思うのでしょう。