趣味の浮気性を克服するために
良く言えば浅く広く、悪く言えば趣味を浮気しやすい性格によって、
ひとつのことをなかなか練達できないため、結果的にどれも中途半端で満足できないという問題。
これは言うなれば幼少の頃から形成されてきた自分のアイデンティティーそのもので、
これを今更ダメだと言われたところでどうしようもありません。
ある程度受け入れる必要はあるでしょう。
ただ、このままではある意味一生欲求不満であり続けるのではないかという不安があります。
広く浅い趣味で満足できる素地が整っていればそういう心配は無いけれど、
現状それがあるとは到底言い難い。
「広く浅い趣味でも満足できる」というのは、各趣味について承認してくれる相手がいることです。
おそらく他者承認も一生切り離せない問題である以上、これがベターな答えなのではないかと。
しかし現実的にそんなことは難しいわけです。
文化や価値観の多様化が著しい昨今、
かなり出会いに恵まれている人でも難しいのではないでしょうか。
なので首を突っ込む世界は可能なかぎり少なく済むようにすることが望ましいと言えます。
それはそれぞれで理解者を得られる可能性を大きくする上に、
分野を絞ることでそれぞれに集中しやすく
それによって結果も出しやすい(かもしれない)というメリットがあります。
得てして幅広く手を出していると、個々の活動がなおざりになりがちな嫌いがあります。
それでは特定のクラスタに所属する意味さえありません。
Discordでやたら多くのサーバーに所属していたって、そこで会話しなければ意味ないわけです。
個々の活動に集中するためには、
単なる構ってちゃんや義務感ではとても長続きしないため本当にそれが好きである必要があります。
以前近年のネットはにわかが脱落しやすい構造になってきたと書きましたが(#07199 / 2023年09月02日)、
それは自分のような浮気性の人間に是正を求められているようにも感じます。
じゃあどうすればいいのか。答えは簡単。本当にやりたくなったらそれをすればいい。
他者承認を主目的としたり(構ってちゃん行為)、
クラスタに所属しているからといってすでに飽きた活動を続けるのは合理的ではありません。
言うまでもないことです。
本当に「それ」が好きで活動したいと思わないなら、やらなければいいだけの話です。
これを実行するためには、たとえばSNSのアカウントは趣味ごとに完全に切り分け、
活動をしていないアカウントは用事が無いならログインしにいかない。これを徹底するべきです。
Discordもサーバーごとの通知設定があるので、
面倒ですがその時々によってスイッチする必要があるでしょう。
これを徹底することで自己欺瞞に陥りにくくなると個人的には思っています。
たとえばAという活動が停滞しているのにAクラスタに認められたいという欲求があると、
SNSを覗きに行くことでその欲求がますます増幅していきます。
しかしAの活動が停滞しているとおいそれとそのクラスタに絡みに行けないし、
そこで空気を読まずに絡みに行こうとしようものならあっという間に嫌われるでしょう。
ある活動が停滞しているのにそれについてのSNSを見るのはデメリットしかないので、
それならいっそシャットアウトした方がいいというわけです。
自分は今年徐々にこれを実践するようになっていて、
旧Twitterのアカウントは現在4つを使い分けています。しかし、現実問題4つでは足りない。
なんなら新たにマイブームが起こるたびにアカウントを作る必要すらあるかもしれません。
しかし、旧Twitterなどの現行SNSでそれをするのもなかなか現実的ではなく、
ここはなかなか悩ましいところです。まあ強いて言えばDiscordが一番有望でしょうか。
趣味と他者承認の問題は悩みが尽きませんが、
いずれテクノロジーが答えを出してくれるような気はしています。
そのときに乗り遅れないようになるべく情報は追いかけていきたいところ。