ジャイロ操作の新たな真実
去年、10年ぶりの完全新作に合わせて旧作の2作品もHDリマスター版がリリースされ、
ナンバリング作品すべてをNintendo Switchで遊べるようになったピクミンシリーズ。
このゲームは「オリマーなどのプレイヤーキャラクター」「カメラ」「カーソル」の3つ
(場合によってはそれに隊列を加えて4つ)を同時操作する必要があり、
このうちカーソルを画面上のどこにでもポインティング操作できるWii版が有利とされています。
ポインティングなしでは左右スティックはそれぞれキャラクター操作とカメラ操作に割り当てられるため、
割り当てできないカーソルはキャラクター操作に自動追従する形となり、
「キャラクターは正面を向いているがピクミンを後ろに投げたい」といったケースでは対応できません。
Nintendo Switchではこのカーソル操作を自動追従の他にジャイロに割り当てることもできるようになり、
しかもその操作方法は旧作リマスター版にも対応しています。
ここまで来たらジャイロと向き合うしかないと思っていたのですが、これには大きな不満点がありました。
Proコントローラーのジャイロで操作する場合、コントローラーの傾け具合でカーソルを操作します。
この際、奥に倒す=上へ移動、手前へ倒す=下に移動というのは直感的に理解できます。
しかし曲者なのが左右で、
コントローラーを車のハンドルのように右に傾ける=右に移動(左も同様)なんですよね。
ということは右下への移動は「右に傾けつつ手前に傾ける」となるわけですが、
これがとても直感に反していて難しく、いわゆる後ろ投げを難しくしているという現状があります。
それでもジャイロありはジャイロなしよりもカーソルの届く範囲が断然広いのでジャイロ自体は使わない手は無い。
しかし後ろ投げが全然できないのでWiiのような使い勝手には遠く及ばないというのが正直な感想でした。
……昨日までは。
ピクミン界隈Discordでこの話をしていて初めて知ったのですが、この問題はProコン固有のものらしく、
Joy-Conでのジャイロ操作ではWiiのように操作できるようです。
試しにやってみたら、Proコンでは頑張ってもできない後ろ投げを流れるような動作でできました。
いままでの苦労はいったいなんだったのか……。そしてなぜこんな仕様にしたんだろう。
どう考えてもJoy-Conで操作した方がカーソルを自由自在に操れるので、
今後ピクミンシリーズではJoy-Conでやっていくことになると思います。
いままでの記録はすべて不利とされるジャイロなしでの記録なので、慣れれば自己べ更新の希望もありますね。
ただカーソル操作の快適さと引き換えに連打はやや難しくなるので、
「ショイグモの巣」のように連打が物を言うステージではProコンに軍配が上がるかも。
また、その流れで久々に手を出した『ピクミン2』チャレンジモードでは、
(NGCより)Switchが有利とされる「ひみつの花園」でわずか2回目のプレイにて自己べ更新チャンスがあり、
Switchで最初の自己べ更新ステージはここにしようと決意したところです。
新たな操作方法の獲得も相まって、自分の中でエンジンがかかったかのようにモチベが上がったのを感じます。
ちょうど年度末繁忙期も明日で終わるところでタイミングも良く、
このところレトロゲームやらPCゲームやらに浮気しようとしてはいたけれど
今後しばらくはなんだかんだでピクミン三昧ということになりそう。