システム手帳の現場調査
ゴールデンウィークに突入しました。今年は10連休で帰省の予定はありません。
少し前に(#07429 / 2024年04月19日)、近年迷走している着想メモと計画の媒体として
いっそのことデジタルアプリではなくシステム手帳にしてはどうか、というひらめきを書きました。
そこで高級文房具屋の「伊東屋」といつもの東京駅ジュンク堂の両方に足を運び、
システム手帳の現場を調査してきました。伊東屋は上京後初ですが東京旅行で来たことがあります。
まずだいぶ前にチラッと見かけて名前を思い出せなかった「カスタマイズ性が高い手帳」の正体は、
ハンディピックという商品シリーズでした。
これはカバーの左右にハーフサイズのノートを挟み込むことでハイブリッドな手帳を作れるというもので、
実質的にはノートのようなものでシステム手帳とはまた趣が違います。
今回の自分の用途ではページ単位で取り外しができるシステム手帳の方が無難でしょう。
システム手帳はいくつかのサイズがあり、まずこのサイズをどれにするかが第一関門。
主なものとして「A5」「バイブル」「ナロー」「6穴ミニ」「5穴マイクロ」の5種類があります。
まずA5は大きすぎるので除外。
ナローはバイブルと同じ高さかつ横幅をスリムにした規格で最初はこれにしようかなと思ったのですが、
どうやらもともと独自企画だったためリフィル(中に綴じるアイテム)の種類が少ないそうで、
拡張性に乏しいことを考えると厳しいのかなという印象。
「5穴マイクロ(M5)」は唯一普通のポケットに入るサイズで、
バッグを持ち歩かなくても手帳だけ持ち歩けるという利点があります。
リフィルのバリエーションはナローと同程度ですが、
近年流行ってきているサイズらしく今後種類が増えていきそうな雰囲気ではあります。
ただ、やはり極小サイズなので1ページに書ける量が少ないのは難点。
通常のノートとして使うならともかく、見開きで1ヶ月のカレンダーとかは小さすぎるような。
「バイブル」と「6穴ミニ(M6)」はメジャーな規格なためリフィルの種類も豊富。
まあシステム手帳初心者はこのどちらかを選ぶべきでしょう。
そしてこの二択だと、大は小を兼ねる的な意味でバイブルが無難であるような気がしていますが、
小さいものの方が所有欲が満たされる個人的なこだわりを加味するとM6を選びたいような。
サイズが決まったら次に手帳カバーを選ばなければなりません。
2店舗回ってみて一番しっくりきたのはPLOTTERの「ホースヘアー」シリーズ。
とてもアンティークな趣でカバーとしてはこの上なくシンプル、かつ高級感がある。
非常に所有欲を刺激されるシリーズでこれはかなり欲しいと思いました。
が、このシリーズの唯一の難点はリング経が11mmと小さいこと。
これは綴じられるリフィルの枚数が少ないということを意味しており、
せっかく拡張性に優れたバイブルを選んでも搭載できるリフィルが少ないのでは本末転倒感があります。
もちろん、これは許容範囲内であるかぎり非常にスリムな手帳として運用できるメリットでもあります。
リング径、ひいては綴じられる枚数をどこまで求めるか。
この辺はどういう使い方をするかを真面目に考えないと結論が出なさそうなところではあります。
自分はいまのところ週見開きで左ページにタスクリスト、右ページがフリースペースという運用を想定していて、
これなら1年当たり52枚しか使いません。
リング径11mmのキャパシティは80枚とのことなので28枚分の余力があります。
いままでのアナログメモの使い方で週間計画以外のスペースが必要になったことは基本的に無く、
そもそもトピックスごとにまとめるニーズがあるならデジタルメモを活用すべきです。
そう考えるとリング径11mmはネックではあるもののそこまで困る要素でもなさそうな……。
あくまで従来と同じ運用の範囲内だけの話ではありますが。
いずれにしろ、80枚で収まるなら「ホースヘアー」のM6で決まりでいいような気がする。
あとは未知のリフィルに魅力的なものが多数あって11mm径ではとても足りない、
ということになったらまたイチから検討することになりますが、基本的にはこれでいいのかなと。
そもそもアナログメモ帳としての運用ができるのかどうかといった根本的な問題はまだありますが……。
とりあえず今回の現場調査で方向性は定まったので良かったと思います。