JRPGと無縁の幼少期
レトロゲームの話になったときに暴露すると必ず驚かれるのが
「ファイナルファンタジーとドラゴンクエスト、どちらもナンバリングタイトルをプレイしたことがない」
というエピソードです。
国民的RPGをやったことがないのにゲーマー名乗ってんのかい、的な。
いちおう補足しておくとどちらもシリーズの外伝作品は遊んだことがあります。
ドラクエは『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ2作品、
FFは『クリスタルクロニクル』シリーズの3作目です。
あとスピンオフだけどチョコボが主人公のゲームも5作品くらい遊んではいる。
なのでドラクエ、FFの世界観は好きだしドラクエのスライム族は幼少期の最推しキャラでもあります。
1999〜2000年ごろに異常なくらい夢中になっていました。
なのに、なんで本編であるナンバリングタイトルはやったことがないのか?
これには概ね当時の環境的な事情と、後付けじみた好みの問題による事情があります。
まず、そもそもFF・ドラクエ本編は当時の周りでもそこまで激烈に流行っているものでもなかった認識です。
唯一『ドラゴンクエストVII』のみ友達がハマっていて勧められやりたいと思っていた記憶がありますが、
なんやかんやで手が出ませんでした。お小遣い制度が無かったという金銭的不自由も原因としてあると思います。
ただドラクエモンスターズだけは流行ったので、それだけは祖母にねだって買ってもらい流行に乗りました。
それ以外では、人生においてFF・ドラクエに触れるきっかけが存在しなかったという事情があります。
そもそもこれらが直撃したのは世代的にもうちょっと上なんじゃないかという気もしますね。
ドラクエIII、FFVIIのリアルタイム世代とはちょっと温度差があるのかもしれない。
それでも本当に優れたゲームなら大人になってもっと自由になってから触れる機会があったはず。
事実、2008年には秘密兵器と称して『ドラゴンクエストV』のNDS版を買っていたりもします。
名作と言われているタイトルなんだから損はしないだろうという目論見だったと思います。
しかしそれは身内に貸してクリアしてもらった一方で自分自身は16年間で一度も起動していません……。
そしてよくよく自分の胸に訊いてみると、そもそもJRPG自体そこまで強い興味が無いという事情があります。
ここでいうJRPGとは、ストーリー重視である程度固定化したパーティを運用していく、
ターン制コマンドバトル式のロールプレイングゲームといったような感じ。
ウィザードリィやポケモンやドラクエモンスターズはパーティを「作る」という工程があり、
またストーリーはゲームの本質ではないのでFF・ドラクエとは趣が異なります。
そういうパーティ作成の楽しみがあるゲームはやってきているけれども、
パーティの一部ないし全部がストーリーに関わっているようなRPGはあまりやったことがない。
もっと言えば、RPG自体がそもそも自分のゲームプレイ遍歴においてかなりマイナーな立ち位置です。
これは別にRPGが嫌いというわけではありません。
ただただ、幼少期〜思春期の多感な時代にたまたま触れてこなかったというだけの話。
なので大人になってから後付けでやろうとしても琴線が反応しないんでしょう。
まあでも、だからこそきっかけがあればゼロから楽しめるポテンシャルはあるとは思うのですが。
そのきっかけが果たして今後の人生にあるのかどうか、微妙なところですけどね……。