ゲーム購入ポリシーの変化
自分にとってゲームというのは当初「1本買ったら遊び尽くすもの」だったのですが、
徐々に1本当たりのプレイ時間が減っていき、かといって新作への期待はさほど減衰しなかったため、
どんどん消費ペースが追いつかなくなり積みゲーが増えていきました。
新作への期待というより、ゲーマーを自称する自尊心がもう後には退けないところまで来ていたので、
従来の自分なら買って当然の注目作などは盲目的に買ってしまっていたようなところがあります。
あと世界観やデザインが好みの作品はゲーム内容云々を棚に上げて期待が青天井に上がることもあり、
プレイしないのに特装版などを買うこともありました。その傾向は2021年が特に顕著でした。
これらプレイする意欲を無視したゲームタイトル購入は
2022年元日のSteamセール30本大人買いで明確にピークを迎え、それからある程度の時間が経ったある日、
「これはとんでもない失敗をしたな」と思ったものでした。
これによって積みゲーを生み出しかねない軽率なゲーム購入に強い歯止めがかかり、
2023年からは購入本数をいままでにはないレベルで絞っています。
そのため、2023年以降に登場した注目タイトルは、
従来なら買って当たり前と言える任天堂のメジャータイトルもほとんどスルーしています。具体的には、
- ポケットモンスター バイオレット・スカーレット
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー
- 星のカービィ ディスカバリー
- ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド(もしくはその続編)
- ペーパーマリオRPG(Switch版)
この辺ですね。昨日発売のペーパーマリオRPGは、オリジナル版発売当時友達から借りてプレイしたものの
進学によってその友達と疎遠になってからはなかなかプレイする機会を得られず、
いよいよ再プレイしたいとなったときには中古価格が大変なことになっていたので手が出なかった作品です。
なのでそういう経緯からしてリメイクが出たならやらない理由が無いのですが……
結局今回、とりあえずリアルタイムでは見送ることにしました。
また、任天堂の主力タイトル以外にも「やりたい」と思いつつも手が出ていない作品は多くあります。
デッキビルドローグライクの元祖『Sray the Spire』とか、
ノーコードでゲーム作りを体験できる『はじめてゲームプログラミング』とか。
さらにマイナーなタイトルまで含めればウィッシュリストは相当の数があります。
それらをやりたいという気持ちは確かにある。
じゃあなんでやらないの、と問われたとき、
すぐに出てくる答えが「プレイ体験を誰かと共有できないから」です。
要は一人暮らしのシングルプレイでやっても虚しいだけだと。
これは、歴代ゲームのマイベストを真剣に考えた企画「マイベストゲームランキング2020」で
全201本のうち7位だった『だれでもアソビ大全』が、上京まもなくリリースされた最新作で
正統進化したにも関わらずほぼ積んでいるという状況が孤独の深刻さを如実に表していると思います。
アソビ大全は他人とやってこそ面白いという要素が非常に強いですが、
自分はその要素をゲームの面白さの一つとしてものすごく重視してきた経緯があるというわけです。
いままで自分がゲーマーであることをどうにか維持できたのは実家暮らしで身内と一緒にやっていたから、
という側面が強いのは否定できません。
上京後も運よくゲーム仲間と呼べる人はいますが、必ずしも好みのジャンルが一致しているわけではありません。
相手さえいればDiscordを使えば隣で見ているかのように画面共有しながら遊ぶこともできる現代ですが、
身内ではなく友人関係だとそれなりに気を遣うので、自分がやりたいタイトルばかりできるわけでもありません。
だからこそ『Apex Legends』が半ば無理矢理にも続いているという側面もあるでしょう。
昨今、VTuberを知ったことで実況プレイを見ることへの抵抗もかなり減りました。
そして、気づいてしまったのですが
「プレイ体験を誰かと共有する」というゲームを楽しむための必須条件は、
推しの実況配信を見ることによってもある程度充足できます。
たとえば、積みゲーに手を出すのは心理的抵抗感が強く一人ではなかなかプレイできませんが、
同じタイトルの実況配信を見るだけなら特に抵抗感もなくすんなり入ることができます。
アソビ大全もコラボ配信の定番タイトルですが、見ている分にはすごく面白いです。
もうすでに、自分の中では往年の積みゲーは順次それで消化していく流れになってしまっています。
ゲーマーとして不本意と言えば不本意ですが、孤独ならこうならざるを得ないというわけです。
今月に入ってから、すでにゲームプレイ配信を見る時間はゲームプレイ時間を上回っています。
思えば、幼少期からゲーム好きという自負はずっとありましたが2015年あたりを最後にやり込みはしなくなり、
それ以降はいわゆるエンジョイ勢としてのポジションに甘んじるようになりました。
2024年はさらにそこからも離れて見る専としての元年になるのかもしれません。