睡眠用イヤホンのワイヤレス移行
睡眠用イヤホンがまたまたまたまた断線しました。
いや、今回は正確には「Lightning - 3.5mmヘッドホンジャックアダプタ(以下イヤホン変換アダプタ)」です。
iPhoneはiPhone 7シリーズからイヤホンジャックが廃止されたため、
有線接続する場合はLightningコネクタかUSB-Cコネクタに変換する必要があります。
そのためのアイテムがApple純正のイヤホン変換アダプタなのですが……これもまあよく断線するんですよね。
症状の傾向として、イヤホン自体の断線はどちらかから聞こえなくなることが多いですが、
アダプタの故障の場合、Siriの暴走という形で気づくことが多いです。
iPhoneはイヤホンマイクにも対応しており、
簡単なオーディオコントロールなどもイヤホン側からできるようになっています。
そして再生・一時停止ボタンの長押しにSiriの起動が割り当てられていて、当然この回路はアダプタを経由します。
なぜかイヤホン変換アダプタはここが壊れることが圧倒的に多いんですよね。
そんな矢先、充電器トップシェアのAnkerが「完全ワイヤレス睡眠用イヤホン」の新モデルを発表し、
物欲が死にかけている昨今の自分でも正直かなり欲しいと思っています。
ワイヤレスイヤホンを睡眠用に使うというのはいままでも当然考えたことがあり、実際に買ったこともあります。
しかし睡眠用イヤホンは基本的に睡眠中は継続して聴きたい都合上、
ワイヤレスイヤホンはバッテリーの持続時間が大きなネックになってきます。
「どうせ聴くのは寝落ちする前の時間だけだろう」と思われるかもしれませんが、
オフタイマーが存在しないような聴き方だと基本的に寝落ちしてからもずっと聴き流していることになり、
多くのイヤホンはバッテリーが切れるタイミングで警告音を鳴らすためそれで目が覚めてしまうからです。
以前買ったワイヤレスイヤホンも、まさにそれが原因で寝落ちイヤホンとしての使用は断念しました。
そのため、持続時間が平均睡眠時間である8時間の壁を越えられるかどうかが自分の中で大きなポイントでした。
この壁は現状AppleのAirPods Proですら越えられていません。
しかしAnkerのワイヤレスイヤホン「Soundcore Sleep A20」はその壁をついに越え、公称10時間の連続再生に対応。
また面白い機能として音楽をイヤホン本体に保存してスマホとの通信を切ることによって
バッテリー持続時間を大幅に延長する「睡眠モード」も搭載しており、これにより最長14時間持つそうです
(ただし保存できる音源は専用アプリにあるものに限られる)。
超小型かつバッテリー大容量を両立するのはなかなか難しいと思うし、
睡眠用イヤホンのニーズから考えても当面はワイヤレス移行はできないと思っていましたが、
想像していたより数年早く睡眠用としての条件を満たすワイヤレスイヤホンが出てくれました。
最近は自分がASMRを本格的に聴き始めた5年前と比べると明らかに睡眠用イヤホンの需要の高まりを感じるし、
そういった需要の変化が進歩を早めてくれたのかも。
ちなみにA20にはいわゆるノイキャン機能はなく、代わりに「ノイズマスキング機能」なるものが搭載されています。
ノイズキャンセリングは周囲の音に逆位相の音波をぶつけることで相殺させるという技術ですが、
ノイズマスキング機能はホワイトノイズなどの周期的な音をあえて出すことで他の音を聞こえにくくする、
人間の聴覚の仕組みを利用した機能のようです。これがどこまで効果的なのがが気になるところ。
あと睡眠機能全振りなので音質は望めなさそうではある。まあこれは妥協できますが。
過去の実績から1,380円のイヤホン変換アダプタは年2回、
およそ2,000円の睡眠用イヤホンは年3回壊れると仮定すると、その年間コストは8,760円。
「Soundcore Sleep A20」は定価16,990円なので2年ちょいで元が取れると思えばかなりお買い得のような。
とりあえず同業他社が同じようなイヤホンを出していないかどうかもう少し深掘りして、
遅くとも年内にはワイヤレスへ移行してしまいたいなと思っています。
「耳のおしゃぶり」と揶揄されることもある睡眠用イヤホンですが、自分はまだまだ手放せなさそう。