仮想通貨のその後
2021年当時はその奥深さから今後のメインの趣味になるとすら思っていた仮想通貨界隈。
アルトコインの現物取引に始まり、DApp(Web3 App)の開発や関連コミュニティへの参加、
エアドロップ、ステーキング、デリバティブ取引、ブロックチェーンゲームとさまざまな周辺文化を渡り歩いてきました。
その勢いは上京以降、いや社会人以降新たに出会った文化の中でも突出しており、
「ついにゲームに取って代わる趣味ができた」とさえ思っていた時期もありました。
今年は年間40万円ほどの黒字ですが、イラン問題以降はほぼ触っておらずかなりの低空飛行のまま終わりそうです。
自分はアルト銘柄のうちICP(Internet Computer Protocol)が最推しなのですが、
これ関連のモチベは去年夏にシンポジウムに参加したのをピークに衰退してしまっており、
所属していたコミュニティも最近久々にアカウントをのぞいてみましたがもう稼働していないようです。
一時はかなりのポテンシャルを感じていただけに残念。
当然、2022年初頭ごろにチャレンジしていたDApp開発も芽が出ないまま宙吊りになっています。
これはもう事実上ピクチャレ大会が取って代わったと言ってもいいので再開することはないでしょう。
ただ、それはそれとしてICPについてはもう少し値が下がったら現物を買い足してもいいかなとは思っています。
ステーキングについては、MINA(Mina Protocol)に可能性を感じていたことがあり、
公式ウォレットアプリでいまもステーキングを続けています。
もともと捨て銭のつもりだったのでいいのですが、実績としてはドル建で当初比半減しています。
いや、それどころか半年以上預けているのにトークンベースでまだトランザクション手数料すら回収できていない。
MINAは自サーバーでもマイニングできるところに特徴があるトークンなのですが、
このステーキングはサーバーを用意してもらってごく少額でマイニングを委託するようなもので、
まあ完全に放置しているだけなので利率が悪いのは仕方ないですね。
公称APR(年換算利回り)はもっと高かったはずなんですけどね……。
MINAについては長期投資はちょっと難しそうな雰囲気はあります。
同じようにブロックチェーンゲームも今春に『エルフの森』を日課にしていた時期がありましたが、
実利だけで考えると圧倒的に割に合わないのでよっぽど革新的なタイトルが来ないと厳しい印象。
逆に、OpenAIのWLD(旧World Coin、最近「World」に改称)はエアドロだけで12万円稼がせてもらっており、
2週間に1度の無償エアドロは終わったものの、
いまもAPR10%を公称する利回りで毎月数WLDを貰い続けています。
普通に日本円で4桁は乗るのでdポイントなどのポイ活等と比べるとおいしい部類です。
これもまだポテンシャルは残っているように思うので引き続き注視したいところ。
いま、2ドル近辺まで落ちているのでまた10ドル付近まで上がるなら買いどきではあるけど……。
そして、これらよりも動くケタが1〜2つ多いデリバティブ取引(先物取引)。
これは今春の反省を活かして少額でより安全な取引をするという方向性はすでに定まっています。
最近、久々にちょっとだけやってみようと思い立ち若干の利益を出したところですが……。
改めて、これは心が弱いほどのめり込みやすいんだろうなと。
実生活のタスク進捗がどんなに悪くても、先物取引で勝てさえすれば正しいような気がしてくるんですよね。
もちろん負けることもあるので、そうなったらもう実生活がどんなに充実していようとどん底に落とされます。
実生活が充実していない状況ほど先物取引にすがりやすいという構図があるのは事実でしょう。
これは公営ギャンブルなどにも似たようなことが言えると思います。
また、ハイリスクハイリターンの世界は不可逆な刺激があり、
もしかしたら昨今あらゆることに意欲的になれないのは先物取引に関わったからなのではないか……
と邪推したくもなります。実際、今年前半を振り返るとそういう側面を否定できないところはあるでしょう。
勝てば10万円もらえるゲームを知っているのに、1円にもならないゲームに熱中できるかという話。
まあでも、コンシューマーゲームではもう押しても引いても心が動かないようなら、
こういう娯楽に身を染めてしまうのはもう時間の問題かなと思っています。
先物取引はある意味究極のゲームと言えなくもないし、そこに無視できない魅力があるのは確か。