単価の頭打ち
いわゆる査定面談があり、結論から言えば現在のプロジェクトは次々回の更新時に離脱が妥当という話に着地しました。
いまの現場はおそらく都内でもトップクラスに良い職場環境で、それ自体に不満はあるはずもありません。
基本的にテレワーク推奨となっており、出社かテレワークかを適宜自分で選べるというのも素晴らしい。
ただ、自分の担当部署はあくまでも保守・運用が主。
参入当初は前任者にスクリプト言語での開発も行うと言われたものの、
実際にお客さんから降りてきたスクリプト開発案件はこれまでに事実上皆無。
あまりにも案件が降りてこないので内部改善をしたいと申し出てリファクタリングを少ししました。
その過程で、先人の作ってきたコードがあまりにもスパゲッティなことに辟易する一幕もありました。
そのリファクタリング、おおむね無事に終わったのですが1行だけリリース後にミスが見つかり、
お客さん(=社内でシステムを利用する数人のうち1人)に指摘されて再更新するということがありました。
リリースと言っても数人しか使っていないような社内共有フォルダにぶち込むだけなのですが……。
今回年度末を迎えるにあたり次期契約について上層部内でいろいろ話し合いがあったようで、
自分には1人で全部やっていけるだけのスキルを期待していることもあり、
今回のミスがその期待に届いていないことから
この1件を重く見て単価交渉は見送ることにしたそうです。なんじゃそりゃ。
まあもともとよっぽど評価が高くないと1年未満のこのタイミングでのアップは難しいと言われていたので、
評価的にはこれでも妥当なのかもしれません。しかしいざゼロを突きつけられるとやはり心に来るものがあります。
「この現場は自分にさほど期待していないんだろうな」という。昇給って本当に大事ですね。
まあ単価交渉がコケても社内評価は最高だし組合がある以上会社としてのベースアップはあるとは思いますが、
しかしベンチャーにいたころのあのフィーバーと比べると本当に昇給ペースは落ちたなと感じます。
基本給は定期昇給で増えていくものの、いわゆる技術者としての単価が頭打ちになっている感。
ちなみに名目上はミスのせいで単価交渉しないということになっていますが、
実際に降りてきている仕事量が相当少ないのでそもそも人件費を出せないのではとも思っています。
それくらい仕事が少ないし、自分が上の立場ならこのポストに2人も絶対に置きたくない。
それでいてプライム(直請け)案件ではないわけですからね。
むしろこんな状況で単価が上がる方がおかしいのかもしれない。
ここは社会人としてあまりにも楽なためそろそろ平和ボケしてきているので、丸1年を機にここを去るのは賛成です。
ただ、これまでのハズレ率を考えると次の現場ガチャはどんなに良くてもブラックなんだろうなぁと……。
最近自分のキャリアについて全然考える機会がありませんでしたが、
本当にこのままずっとこの業界にいていいんだろうか?
次の現場が本当にハズれたらその辺も少し考えてみましょうかね。
年齢的に手遅れ感が否めませんが、少なくともSESという業態から離脱することはいよいよ真面目に考えるべきのような。
それにしても、中小企業にいたころの方がよっぽど成長できていたのは皮肉だなと。
上場企業に籍を置いたのが2023年02月。思えばそれからほとんどロクに何もできてないような……?