客先常駐の限界
昨日の査定面談、正確には査定面談直前に営業部から「今年度末の更改では単価アップ交渉は見送ることにした」
という通達を受けて随分と仕事のモチベーションが落ちてしまいました。
まぁ、とはいえこれは心のどこかでは覚悟していたことです。
いまのままでずっと許されるはずがないと。それくらい仕事量と単価が見合っていない。
このモチベダウン、ひいてはこのネガティブ思考は閑散期に暇していたことに対する後ろめたさでしょう。
せっかくなのでこれを機に自分のキャリアを見つめ直しています。
時間的にはまだだいぶ先ですが、自分は次の大きな壁として「40代」という節目がやってきます。
一般に、webエンジニアはこのくらいの年齢になるとプロジェクトマネージャ(PM)としてやっていけるかが問われ、
そうでない場合は各種技術のスペシャリストとしてみなされることが多いようです。
実際に、いまの会社でも前の会社でもキャリアプランとしてそのどちらかのルートがあると説明されました。
一昨年のキャリア面談では、自分はどちらかというとマネージャ職に向いていると思いました。
そのため応用情報技術者と、さらにその上のプロジェクトマネージャ試験を受けようと考えたくらいです。
しかし実情としては、そもそもマネージャになる以前に現場経験が圧倒的に足りていない。
これはもう何年も前からそうで、いまだに足踏みを続けているような状況です。
だからこそしっかりとした開発現場に行きたいのだと念を押して営業部に訴えているのですが、
ここ2年はガッツリ開発できるか否かという基準では誰が見てもハズレの現場しか引いていません。
それで、本当に今更すぎるのですが上京時に足を踏み入れたSES(客先常駐)という業態はやっぱりダメなのでは、
という結論に至りつつあります。
たしかに、当時の自分のような中途未経験ならブラック上等の中小SESくらいしか選択肢が無かったのは事実。
あのまま地方で使い潰されるよりは全然マシな選択肢だったというのはいまでもそう思います。
ただ、2022年にヘッドハンティングされてSIerになり、そこがまあまあブラックだったので再度転職活動をしたとき、
「もっと大きなSES会社ならマトモに営業してくれるはず」と信じてしまったのは浅はかだったかもしれません。
むしろ仕事の充実度では中小企業在籍時代を下回っています。
貴重な30代の2年を失ってやはり思うのは、大企業だろうがなんだろうがSESはSESだということです。
とにかくここに在籍しているかぎり何も手元に残らないような仕事しかできないので、
せめて退場するたびレベル1からのローグライクゲームにならないようにしたい。
そういう意味で、再びSIerかあるいは非ITの情シスに飛び込んでみるのは有望であるように思われます。
もちろん、それらがブラックでないという保証は無いし実際に2022年の会社はブラックじみていました。
むしろそういう会社の方がブラック率は高いのかもしれません。
しかもSESと違って無理そうだったら無責任にさようならというわけにもいかない。
ただ、このまま手をこまねいて40歳を迎える絶望を考えると、リスクを承知で転職する場面ではあるように思います。
もしもずっとこの調子で30代を消費していった場合、文字通り本当に何もできないオッサンが完成しますからね。
まぁ、半ば手遅れのようにも感じますが、何もしないよりはマシなのでは、という……。
基本的に転職に際してはボーナスが大きな足枷になります。
さすがにボーナス積立途中で退職するのはもったいないので、辞めるのは06月末か12月末の2択となります。
現状だといまの現場が06月末で満期退場ということになりそうなので、
所属会社を見限るとしたら最速でそこになりますかね。
逆算するとゴールデンウィーク辺りから転職活動に精を出す感じになりそう。
と、まるでもう退職を決心したかのような流れで書きましたがもちろんまだ確定はしていません。
まだ所属会社の誰にも「06月末で契約を切りたい」以上のことは何も言っていないので、
普通に考えれば春先から次の現場決めについてあれこれとアプローチがあるでしょう。
4度目の正直でそれに賭けるという手もなくはないですが……。
まぁ普通に考えれば今回でスリーアウトなのでチェンジで良いよねと思ってしまう。
ただ、それはそれとして自分の無能さを正直ベースで考慮したとき、
本当にSESを見限っていいのかについてはもっとよく考える必要がありそうです。
確かにここ2回連続できわめてやり甲斐のない仕事をさせられているものの、
自分は所詮このポジションで精一杯の人間なのではなかろうかと。
だからこそこういうポジションに収まっているという考え方もできるわけです。
その辺の認識を誤って変に背伸びしてSIerや情シスを目指したら求められるハードルが高すぎて破滅する、
という最悪のシナリオも無くはないし、なんならその可能性の方が高そうなんですよね。
これはかなり卑屈な考えかもしれませんが、
しかしこれまでのキャリアを考慮すると残念ながら現実に近いのはこっちだと思っています。
理想論としては転職が妥当だと思えてきますが、果たして本当にそうなのか。
まだ若干猶予時間があるのでよくよく考えていきたいテーマです。