ワイヤレスイヤホンの対抗馬
「ZE500 for ASMR」というワイヤレスイヤホンを買ってしまおうかと検討中していました。
ASMRは順調に知名度が上がってきているので今更説明の必要は無いかもしれませんが、
ASMRとは「ささやき声」「耳かき」「タップ音」「咀嚼音」などの細やかな音を立体マイクで収録し、
聞き手に極めて近い距離感の演出によってゾワゾワ感を誘発させるような文化を言います。
さまざまな用途がありますが、自分はこの言葉が登場する以前から睡眠導入に使い続けています。
睡眠導入として音を聴く場合、有線イヤホンは寝返り等でどうしても断線しやすいという悩みがあります。
また寝っ転がっても痛くならない「睡眠用イヤホン」は一昔前と比べると数は増えてきましたが、
それでもまだまだ著名なところは作っておらず、怪しいメーカーから買わざるを得ないところがあります。
これらの事情から、睡眠用イヤホンは通常のイヤホンでは考えられないほど断線しやすいという特徴があります。
自分はこれまで何本も買いなおしてきて、いまはこれまでで一番耐久性が高かったイヤホンをリピート中です。
ちなみにiPhoneの場合Lightning-3.5mmイヤホンジャック変換コネクタもきわめて壊れやすいため、
これも4回くらい買い直しています。
こういう事情を考えるとワイヤレスであるに越したことはないのですが、
ワイヤレスイヤホンでしかも睡眠用となるとさらに数は少なくなります。
以前、Ankerが睡眠用ワイヤレスイヤホンを発表してかなり欲しくなったことがありました(#07612 / 2024年10月19日)。
「Soundcore Sleep A20」の最大の特徴はサウンドマスキング機能と10時間稼働するバッテリーの大きさです。
かなり魅力的でしたが対抗馬が存在せず、本当にこれでいいのかという気持ちを後押しする要素がありませんでした。
今回発見したfinal社の「ZE500 for ASMR」は国内メーカーの睡眠用ワイヤレスイヤホンで、
ガイダンス音をOFFにできる「ASMRモード」と音量の微調整を可能にする「サウンドステップ最適化」が主な特徴。
ただし連続稼働時間は公称4.5時間と短く、ノイキャンもありません。
ZE500の最大の特徴はASMRの「ささやき声」に特化したチューニングがなされているという点です。
このチューニングの基になったのが廉価帯のASMR特化有線イヤホンとして発売した「Z500」で、
これは著名な声優でASMRレーベルの主宰でもある小岩井ことりさんが取り上げるなど、
俗に「えっちなイヤホン」としてASMR界隈ではかなり話題になっていたようです。
自分は基本的にそっち方面目的でASMRは聴いていませんが、「ささやき声」が主たる入眠トリガーになっている以上、
その生々しさはぜひとも追求したいものです。そういう意味ではZE500はかなり期待できそうではある。
惜しむらくはやはり連続稼働時間が短いことですね。
ASMRモードを使えばバッテリーが少なくなったときの警告音で起こされることはないものの、
たとえば00時にイヤホンを装着して入眠して05時半に一度目覚め、
そこから本来起きるべき時間までASMRで二度寝したいというときにバッテリーが切れていると困ります。
こういうケースを考えると、ガイダンス音は関係なく7〜8時間はやはり持続してほしいところではある。
総じて、ASMRイヤホンとしてかなり良い線は行っているものの
バッテリー持続時間を増強した後継モデルが出るまで我慢、
というのが現時点での結論になりそうです。
バッテリー持続時間を重視するならA20を買ってしまってもいい気がしますが、もう少しfinal社の動向を見たいところ。
Ankerとfinal、理想的なASMRイヤホンを先に出すのはどちらになるのでしょうか。
あるいは第三勢力が出てくるのか……?