Chrononglyph

睡眠用イヤホン

#7817

ワイヤレスイヤホンの対抗馬

「ZE500 for ASMR」というワイヤレスイヤホンを買ってしまおうかと検討中していました。
ASMRは順調に知名度が上がってきているので今更説明の必要は無いかもしれませんが、
ASMRとは「ささやき声」「耳かき」「タップ音」「咀嚼音」などの細やかな音を立体マイクで収録し、
聞き手に極めて近い距離感の演出によってゾワゾワ感を誘発させるような文化を言います。
さまざまな用途がありますが、自分はこの言葉が登場する以前から睡眠導入に使い続けています。


睡眠導入として音を聴く場合、有線イヤホンは寝返り等でどうしても断線しやすいという悩みがあります。
また寝っ転がっても痛くならない「睡眠用イヤホン」は一昔前と比べると数は増えてきましたが、
それでもまだまだ著名なところは作っておらず、怪しいメーカーから買わざるを得ないところがあります。
これらの事情から、睡眠用イヤホンは通常のイヤホンでは考えられないほど断線しやすいという特徴があります。
自分はこれまで何本も買いなおしてきて、いまはこれまでで一番耐久性が高かったイヤホンをリピート中です。
ちなみにiPhoneの場合Lightning-3.5mmイヤホンジャック変換コネクタもきわめて壊れやすいため、
これも4回くらい買い直しています。


こういう事情を考えるとワイヤレスであるに越したことはないのですが、
ワイヤレスイヤホンでしかも睡眠用となるとさらに数は少なくなります。
以前、Ankerが睡眠用ワイヤレスイヤホンを発表してかなり欲しくなったことがありました(#07612 / 2024年10月19日)。
「Soundcore Sleep A20」の最大の特徴はサウンドマスキング機能と10時間稼働するバッテリーの大きさです。
かなり魅力的でしたが対抗馬が存在せず、本当にこれでいいのかという気持ちを後押しする要素がありませんでした。
今回発見したfinal社の「ZE500 for ASMR」は国内メーカーの睡眠用ワイヤレスイヤホンで、
ガイダンス音をOFFにできる「ASMRモード」と音量の微調整を可能にする「サウンドステップ最適化」が主な特徴。
ただし連続稼働時間は公称4.5時間と短く、ノイキャンもありません。


ZE500の最大の特徴はASMRの「ささやき声」に特化したチューニングがなされているという点です。
このチューニングの基になったのが廉価帯のASMR特化有線イヤホンとして発売した「Z500」で、
これは著名な声優でASMRレーベルの主宰でもある小岩井ことりさんが取り上げるなど、
俗に「えっちなイヤホン」としてASMR界隈ではかなり話題になっていたようです。
自分は基本的にそっち方面目的でASMRは聴いていませんが、「ささやき声」が主たる入眠トリガーになっている以上、
その生々しさはぜひとも追求したいものです。そういう意味ではZE500はかなり期待できそうではある。
惜しむらくはやはり連続稼働時間が短いことですね。
ASMRモードを使えばバッテリーが少なくなったときの警告音で起こされることはないものの、
たとえば00時にイヤホンを装着して入眠して05時半に一度目覚め、
そこから本来起きるべき時間までASMRで二度寝したいというときにバッテリーが切れていると困ります。
こういうケースを考えると、ガイダンス音は関係なく7〜8時間はやはり持続してほしいところではある。


総じて、ASMRイヤホンとしてかなり良い線は行っているものの
バッテリー持続時間を増強した後継モデルが出るまで我慢、
というのが現時点での結論になりそうです。
バッテリー持続時間を重視するならA20を買ってしまってもいい気がしますが、もう少しfinal社の動向を見たいところ。
Ankerとfinal、理想的なASMRイヤホンを先に出すのはどちらになるのでしょうか。
あるいは第三勢力が出てくるのか……?


#7612

睡眠用イヤホンのワイヤレス移行

睡眠用イヤホンがまたまたまたまた断線しました。
いや、今回は正確には「Lightning - 3.5mmヘッドホンジャックアダプタ(以下イヤホン変換アダプタ)」です。
iPhoneはiPhone 7シリーズからイヤホンジャックが廃止されたため、
有線接続する場合はLightningコネクタかUSB-Cコネクタに変換する必要があります。
そのためのアイテムがApple純正のイヤホン変換アダプタなのですが……これもまあよく断線するんですよね。
症状の傾向として、イヤホン自体の断線はどちらかから聞こえなくなることが多いですが、
アダプタの故障の場合、Siriの暴走という形で気づくことが多いです。


iPhoneはイヤホンマイクにも対応しており、
簡単なオーディオコントロールなどもイヤホン側からできるようになっています。
そして再生・一時停止ボタンの長押しにSiriの起動が割り当てられていて、当然この回路はアダプタを経由します。
なぜかイヤホン変換アダプタはここが壊れることが圧倒的に多いんですよね。


そんな矢先、充電器トップシェアのAnkerが「完全ワイヤレス睡眠用イヤホン」の新モデルを発表し、
物欲が死にかけている昨今の自分でも正直かなり欲しいと思っています。
ワイヤレスイヤホンを睡眠用に使うというのはいままでも当然考えたことがあり、実際に買ったこともあります。
しかし睡眠用イヤホンは基本的に睡眠中は継続して聴きたい都合上、
ワイヤレスイヤホンはバッテリーの持続時間が大きなネックになってきます。
「どうせ聴くのは寝落ちする前の時間だけだろう」と思われるかもしれませんが、
オフタイマーが存在しないような聴き方だと基本的に寝落ちしてからもずっと聴き流していることになり、
多くのイヤホンはバッテリーが切れるタイミングで警告音を鳴らすためそれで目が覚めてしまうからです。
以前買ったワイヤレスイヤホンも、まさにそれが原因で寝落ちイヤホンとしての使用は断念しました。


そのため、持続時間が平均睡眠時間である8時間の壁を越えられるかどうかが自分の中で大きなポイントでした。
この壁は現状AppleのAirPods Proですら越えられていません。
しかしAnkerのワイヤレスイヤホン「Soundcore Sleep A20」はその壁をついに越え、公称10時間の連続再生に対応。
また面白い機能として音楽をイヤホン本体に保存してスマホとの通信を切ることによって
バッテリー持続時間を大幅に延長する「睡眠モード」も搭載しており、これにより最長14時間持つそうです
(ただし保存できる音源は専用アプリにあるものに限られる)。
超小型かつバッテリー大容量を両立するのはなかなか難しいと思うし、
睡眠用イヤホンのニーズから考えても当面はワイヤレス移行はできないと思っていましたが、
想像していたより数年早く睡眠用としての条件を満たすワイヤレスイヤホンが出てくれました。
最近は自分がASMRを本格的に聴き始めた5年前と比べると明らかに睡眠用イヤホンの需要の高まりを感じるし、
そういった需要の変化が進歩を早めてくれたのかも。


ちなみにA20にはいわゆるノイキャン機能はなく、代わりに「ノイズマスキング機能」なるものが搭載されています。
ノイズキャンセリングは周囲の音に逆位相の音波をぶつけることで相殺させるという技術ですが、
ノイズマスキング機能はホワイトノイズなどの周期的な音をあえて出すことで他の音を聞こえにくくする、
人間の聴覚の仕組みを利用した機能のようです。これがどこまで効果的なのがが気になるところ。
あと睡眠機能全振りなので音質は望めなさそうではある。まあこれは妥協できますが。


過去の実績から1,380円のイヤホン変換アダプタは年2回、
およそ2,000円の睡眠用イヤホンは年3回壊れると仮定すると、その年間コストは8,760円。
「Soundcore Sleep A20」は定価16,990円なので2年ちょいで元が取れると思えばかなりお買い得のような。
とりあえず同業他社が同じようなイヤホンを出していないかどうかもう少し深掘りして、
遅くとも年内にはワイヤレスへ移行してしまいたいなと思っています。
「耳のおしゃぶり」と揶揄されることもある睡眠用イヤホンですが、自分はまだまだ手放せなさそう。


#7108

睡眠用イヤホンの耐久性

またまたまたまたイヤホンが断線しました。もうこれで……5本目? 6本目?
ここでいうイヤホンとは睡眠用イヤホン、いわゆる寝ホンのことです。
自分は実家時代終盤の2019年ごろにこれを使って睡眠導入ASMRで寝落ちすることを覚え、
完全に習慣化したいまとなってはむしろこれが無いと眠れないまでになっています。
いつぞやの富士登山の際にも、
事前にわざわざASMR音源をダウンロードしておいて寝袋の中で聴きながら寝落ちしました。


これはある種ASMRに依存しているような状態なので必ずしも良いとは言えないと思います。
が、長年不眠症に悩む自分が2019年からこれを習慣に取り入れることによって、
明らかに生活リズムが崩れる機会が減ってきているのは確かです。
もちろん要因はこれだけではないと思いますが、
慢性不眠症に悩む自分にとっては決まりきった睡眠環境によって睡眠の習慣化が促されていることは
必ずしも悪いことではないと思っています。
よく眠らないのに布団に潜ってスマホをいじっていると不眠症になりやすいと言いますが、
それは身体が「布団に潜ったあとは寝る」というトリガーを忘れてしまうからと言われています。
ASMRを睡眠導入に使うのもこれと同じ理屈です。
いまの自分は「ASMRを聴き始めたらあとは寝る」というトリガーが身体に染み付いているので、
以前のように布団に潜ったのに延々眠れないという事態が起きにくくなっているのではないかと。


というわけでASMR自体はきわめて有用なのでこれからも続けていく所存ですが、
そのための必須デバイスである睡眠用イヤホンがあまりにも壊れやすいのは困ったもの。
まあ、いまだに睡眠用イヤホン界隈はちゃんとしたメーカーによる製造が非常に少なく、
Amazonで売っている名前も聞いたことのない謎メーカーから買うしか選択肢が無いため、
そもそもクオリティ的に壊れやすいんじゃないかとは思っています。
それに加えて、睡眠中の寝返りや押し潰し等でイヤホンには想像以上に負荷がかかっていると思われ、
これらの事情を考えると断線しやすいのはやむを得ないのかなと。
しかし、だからといって2ヶ月に1本のペースで買い直すのもいかがなものかと。


そこで考えたのは、もういっそのことスピーカーを導入してしまえ作戦。
去年春にPC用スピーカーはいわゆるサウンドバーに新調したため、
実家時代から使っていたお古のスピーカーはお役御免になり物置に放置されていました。
これを枕元の左右にそれぞれ設置してiPhoneと繋げば、イヤホン不要のASMR環境が完成。
これなら断線リスクは皆無なので、ちょっとこれでしばらく様子を見たいと思います。