ゲームディスク廃止
PlayStationを販売するSONY傘下のSIEが、2028年01月以降の新作CSゲームのディスク版販売を廃止すると発表しました 。
とうとうこの日が来たか……という感じですね。
もともとゲームのディスク版はかなり前から形骸化していました。
自分が体験した中でもっとも古いのは、2010年に買った『メタルギアソリッド ピースウォーカー』というPSPのゲーム。
これはディスク版を買っても最初に大量のダウンロードデータのダウンロードを促され、
ダウンロードデータが無いとデータの読み込みがめちゃくちゃ遅くなるという特徴がありました。
基本的にディスクは読み込みが遅すぎるので、現代ゲームのような大量の読み書きには根本的に向いていません。
昔のゲームのように探索中のマップをメモリに読み込み、
別マップに移動している間にディスクからその部分だけを読み込む……みたいなことはとっくに限界を迎えているわけです。
任天堂はNintendo Switch 2から「キーカード」という新しい形態のパッケージ版を発表しました。
これはいわばライセンス権だけが入っていて、初回起動時にダウンロード版を別途ダウンロードする形になります。
なぜわざわざこんな形態で販売するかというと、やはりゲームデータを直接入れる販売ではもう厳しいからでしょう。
読み込み速度の問題はSwitchにもあるし、いまはもうコンシューマーゲームもアップデートがあるのが当たり前。
そうなると結局差分はダウンロードしなければならないわけで、
制作側から見てもパッケージ版として世に出すのは諸々の都合でコストもリスクも重いわけです。
キーカードはプラットフォーマーがストアを閉鎖したら遊べなくなるじゃないかと批判されていますが、
DL版でありながら貸し借りもできるし中古販売もできるという意味ではとても画期的な販売形態だと思うし、
明言はしていないもののキーカードを出すということはそう簡単にストアを閉鎖しないという意思表示にも見えます。
PlayStationもこれに追従すればよかったのに。
もちろん、それでもストアの閉鎖リスクはゼロではなく、
そもそもストアが閉鎖されなくても個別のタイトルが配信終了するリスクというのはどうしてもあります。
遊べるか否かという問題をプラットフォーマーが握っているというのはやはり無視できないデメリットです。
ゲーム機はどんどん世代交代していくもので、いまあるゲーム機もいつかは必ずサポートが切れます。
そのときにストアからのダウンロードができなくなったら、もうそれを合法的に遊ぶ手段は無くなってしまうわけです。
自分もかつてのWiiウェア、3DSダウンロード専売タイトルなどが販売終了になるとき、
さんざん迷ったあげく購入を見送ったタイトルもありましたが、
見送ったことを後悔しているタイトルも少なくありません。
今回、SIEはPS3とPSVITAのダウンロードストアを2027年07月に閉鎖することも発表しましたが、
まさにこれと同じことが現行ハードでも遠い将来必ず起こるわけです。
すべての著作物を集めることを使命としている国立国会図書館は実はゲームも収集しているのですが、
ダウンロード版は対象外とするルールだそうです。
個人的には、せめてここを是正してくれるだけでもだいぶ安心感はあるんですけどね……。
あるいは、世の中にはそれを民間企業や個人として成し遂げている人も存在するんだろうか。
いずれにしろ、ゲームというものは「伝承」していくものになっていくのかもしれません。