一人暮らしのコスト
自分は地方時代にほぼ5年間、あのブラック会社に勤めていました。
それに限界を感じて転職を決意し退職したのが2018年度末なので、
そこから起算すると今年度末で同じ5年が経過することになります。
この5年のうち最初の8ヶ月を除くとずっと一人暮らしをしているわけですが、
そのおかげでお金にカツカツになってしまったのは否めない事実です。
単純に総収入で言えば実家時代の2倍、いや3倍近くになっているはずなんですけどね……。
一人暮らしにかかる費用を15万円と仮定すると、5年間でかかる総額は900万円になります。
900万円というとなかなか衝撃的な金額……。
実家暮らしをするという選択を続けていればそのほとんどは支出しなくて済んだわけで、
この900万円という出費はいわば自分が30代を自由に過ごすための対価と見ることができます。
ただ、それにしてはちょっとコスパが悪すぎると思ったのも事実。
実家環境がもう少しマシだったら一人暮らしはしていなかっただろうことを考えると、
やはり家庭環境に恵まれるということはものすごいアドバンテージなのだと思います。
東京で知り合った友人の中にも実家暮らしがちらほらいますが、
きっととてつもない額の貯金を蓄えているんだろうと思うと羨ましいを通り越して嫉妬します。
「若いうちは貯金などせずにどんどん使うべき」という意見もあり、
自分もどちらかというとそっち寄りの立場としてこれまでさまざまな浪費をしてきました。
が、一方で貯金が心の豊かさに直結するというのも事実です。
900万円を使って得たのは実家に無かった空間的自由ですが、
それと対価に金銭的自由を失ったという側面は否定できません。
今後は転職によってそれをもカバーする収入を見込めるので少しずつ金銭的自由も手にすると思いますが、
気がつけばもう30代半ば。ちょっと遅すぎるのではないかという気がしないでもない。
しかも仮想通貨によってその遅い歩みでさらに遠回りをしているような状況という。
とはいえ、今後はコツコツ貯金するのが絶対正しいとも思っていません。
老後に1000万円あったとして、それは身体が健康な年齢にとっての100万円より価値は劣ると思うからです。
とにかく動けるうちにできることはやる、
そのための出費は惜しまないというスタンスに変わりはありません。
ただ、もし今後完全テレワーク案件を手にしたら1年くらい実家に戻って、
そこで一時的にでも強力に貯金を増やす期間を設けるのはアリだと思っています。
1年実家暮らしするだけでも単純計算で180万円浮きますからね。
都内と違って出かけようにも出かけられないので実際にはそれ以上浮くと思いますが。
いままではそういう選択肢が与えられてもたぶん選んでいなかったと思いますが、
改めて一人暮らしにかかるコストを考えるとそうも言っていられないような気がする。
ただ、実家は精神的自由がとにかく皆無なのでそこをどう割り切るかが問題ですが……。
こう考えると、自分は家庭に恵まれていないと言わざるを得ないのか……?