仕事にモチベーションは要らない
所属会社の営業部と現在の仕事の契約更新について話があり、
電話ではどうも決着しそうにないということで対面で話す機会を設けてもらい、話してきました。
自分は当初、更改はしないという確固とした意志がありました。
いまの仕事はwebエンジニアとしての本筋とはなんら関わりないノンプログラミングの仕事です。
そのため、長期化すると本来しているべきプログラミングなどのスキルが停滞することが懸念され、
ただでさえいい歳なのにそんなことをしていいのかという不安が常にありました。
自分の担当営業は「オフ時間に趣味の範囲でやっているなら問題ない」と言うのですが、
もはや無事にイベントも開催できないピクチャレ大会開発にちゃんとやっているという自負など無く、
趣味はやはり趣味に過ぎないのだと思っています。
それはそれとして、やはり本業でもwebプログラミングに携わる必要性はあるだろうと。
ただ、今回更改のタイミングで提示してきた仕事が自分の専門にかすりもしない分野ばかりで、
よっぽど強いチャレンジング精神が無ければそれを選ぶのは難しそうでした。
中にはWeb3案件もあって「おっ」と思いましたが、実際にやるのはJavaのプログラミング。
やはり日本企業のプログラミング案件はJava絡みが多いという印象で、
これはいずれ避けられなくなるのかもしれませんが、今更感が強すぎる気もして悩ましいところです。
とにかく、提示された案件はどれもこれも論外レベルだったので、
更改せざるを得ないという結論になりました。
どうしても納得できないなら年度明けからしばらく待機=無職になるという覚悟の上で、
05月スタートなどの少し遅めの案件を探すという手もあります。
その際、無職期間も給料が出るのは派遣とは違うSESの利点ではあるのですが、
待機期間が1ヶ月もあるとボーナスがかなり減るとのことでペナルティはやはり大きいようです。
そりゃそうですよね、1円も生み出さない社員になんの罰則も無かったら不公平ですから。
ボーナスが大幅減するのは避けたいので、こうなると更改せざるを得ません。
まあ更改後の契約範囲である04〜09月は閑散期に当たるので、仕事自体は楽だとは思っています。
ただ、2023年に続き2024年もそんなゆるゆる生活を続けていたら
本当に社会復帰できなくなってしまうんじゃないか……という気持ちも。
自主的に無理矢理にでも週1は出勤しますかねぇ……。
ところで、自分は営業部との面談の機会はこの業態では貴重な先達と話す機会だと思っています。
前の会社の営業部は若いお兄ちゃんでしたが、いまの会社はかなり達観してそうな壮年の方なので、
人生の先輩としていろいろとアドバイスをもらうという立ち位置で勉強させてもらっています。
今回、先述のようにwebエンジニアとしての活動ができていなくて焦っているというくだりで
「『趣味でやっているから別にいい』というのは違うんじゃないか」という話をぶっちゃけました。
自分の趣味で得られるものは現場で働いている人が得られるそれと比べるとかぎりなく小さい。
それに趣味においては常にモチベーションとの戦いで、成果が何日も出ない日はよくある。
そういう活動を実務の代替として実績として数えるのは無理があるのではないか、と。
営業さん曰く、「現場>趣味」は確かに事実としてあるが、
何もやっていない人よりは上であるという事実もあり、その自主性を高く評価するお客さんは必ずいる。
それにモチベーションと戦ってやりたいことをやろうとしていること自体が凄いのだという考えもある。
なぜなら、一般に仕事というのは「やらなければならないことをやっているだけ」であり、
実はそこにモチベーションは必要無いからだ、と。
「仕事にモチベーションは必要無い」
これは自分にとっては結構衝撃的な視点で、今後深く考えていく価値のあるテーマだと思いました。
この意見が正しいのかどうか、あるいは自分にとって正しいのかどうかはわかりません。
ただ、これは自分の仕事観にメスを入れうる鋭い言葉であることは確かです。
この視点からもう一度仕事とはなんぞや、ということについて考えてもいいのかもしれない。
2019年に悩んでいた「やるべきこととやりたいこと」の違いに決着をつけられるかも。
もはや更改のことはどうでもよく、その言葉を聞けたことが大きな収穫でした。
こういうことがあるので、自分は会社の飲み会ってわりと肯定派だったりするんですよね。
先達から学ばないで誰に学ぶんだというスタンスなもので。