キャリア面談まとめ
先々週に引き続き、所属支社のキャリア面談を受けてきました。
今回でいちおう一区切りということになったので、頭の整理がてら総括しておきます。
そもそも今回キャリア面談に臨むことになったのは、
いまの現場でなかなかやる気が出ないという悩みに直面していたからでした。
仕事のモチベーションが非常に低いという悩みは実は2022年からずっとあります。
その間通算で4つのプロジェクトに参画しているわけですが、
そのうち1〜3つ目まではどれも直属のリーダーと反りが合わないというのが主な原因でした。
3連続となると自分自身のコミュニケーション能力にもやや原因がありそうですが、
人を動かすのが得意な人が非常に少ないこの業界ではまあ妥当なのかもしれないとも思います。
それまでは、言ってしまえばモチベの問題も「現場のせい」で片付けられていました。
だから、解決しようとしたら現場を変えるというのが具体的な解決策になるし、
事実それで転職活動をしていまに至るわけです。
しかし4つ目の現場、
つまり現在参画しているところはどうも人間性に問題のある人は見当たらない。
しかし相変わらずモチベは低いので、やっぱりこれは自分が原因なのではないか。
ということで、その原因を客観的に確かめたいと思ったのがきっかけです。
全部で180分くらい話しましたが、前半は主に心理分析的なことに費やしました。
そこで得られた結論としては、
モチベが上がらないと悩んでいるその正体はある種の劣等感なのではないかと。
これは、上京以降でもっとも充実していた2021年のプロジェクトと比較して至った結論です。
2021年の現場は、言うなれば非IT企業だったので
自分が周囲にDX的なことを提案したり教えたりすることで社内の地位を確立していました。
どうやらそういうすぐに代替の人間を用意できないような立場になるとモチベがぐんと上がるのは、
仕事に限らず自分の人生経験全体の傾向からも言えることです。
新潟時代の社会経験はリーダーだったからこそ5年も続いたと言えるし、
趣味においても、幼少期から周囲に年下が多かったこともあって
誰かの作ったルールに従うよりもみんなを代表して何かを主催したり、
そのために労力を使うことが多かったように思います。
その点で言えば、新潟時代と2021年の現場以外のポジションは基本的に指示待ち人間でしかなく、
しかもいまの現場は自分に指示を出す人間がみんな年下なので、
それがちょっと屈辱的なのかもしれません。
さらに、いまの現場はいわゆる開発業務ではないのでこれまでのノウハウはほぼ通用しない。
まったく別の世界でイチから知見を積み重ねていかなければならず、
そういう意味でもすでに実践レベルの既存メンバーとの差を感じます。
アドバイザーは、まず周囲と比べて自分が下っ端に過ぎないというポジションへの不満と、
スキル差があることへの劣等感がモチベ低下につながっているのではないかと指摘しました。
そしてそれに対する具体案としては大きく分けて頑張る方向と頑張らない方向があると。
前者は簡単で、「スキル不足が劣等感になるならその差を努力で埋めるべき」という考え。
これはありきたりな正論ですが、そもそもモチベが無いと努力もできそうにありません。
後者は「現場はそういうものと割り切って、プライベート面での活動の方に注力する」という考え。
自分の場合はプライベート活動にもweb制作が含まれていて、
この業界ではそれもそれで立派な実績として通用します。だからこそ自分も上京できたわけで。
モチベが上がらないことを悩んでいた自分に、「そもそもモチベ上げる必要ないかもよ?」
という視点を与えてくれただけで、やっぱり他人に相談することには価値があると感じました。
また、第3の提案としては「資格を取得することでスキル差由来の劣等感は意外と無くなる」
というもの。スキル差はあくまでも抽象的な概念にすぎませんが、資格はいわばスキルの見える化。
資格を取得するとそれ自体が自信になるし、アサイン時の面談も明確に有利になる(ことがある)。
これは、一部のお客さんには資格を重視する人がいるという意味です。
思えば2020年から再三基本情報の取得を考えて何冊か本も買い、
一時期は実際に受験するつもりで参考書を1周したこともある自分ですが、
結局なんやかんやで受験には至りませんでした。やはり動機が弱かったのだと思います。
会社の資格推奨一時金とかも高が知れているし……。
ただ、これについてはこの後のキャリアプランの話を受けて今度こそ受けるべきとも思っています。
次に、そもそも開発業務ではないいまの現場に長期でいたらITエンジニアとしてヤバいのでは?
という話題にシフトしました。
これはちょうど、2020年に研修終了と同時にコロナ禍がはじまったとき、
当時の所属会社の営業チームでは未経験可の現場を見つけることができなかったので、
仕方なく全然関係ないデータ処理の現場に行ったときと同じような状況です。
しかもあちらは短期契約だったのでなんやかんやで3ヶ月ほどで脱出できましたが、
こちらは数ヶ月かけてチュートリアルをやっているような大プロジェクトなので離脱も難しい。
しかし、だからといってここに留まっていたらその間にも年齢はどんどん上がってしまう。
ただでさえ30代転職からの中途採用で新卒と比べてめちゃくちゃ頑張らないといけない立場なのに、
こんなことをしている余裕はあるのだろうかと。
これについては、
さきほどと同じ「プライベートで開発実績を積めればOK」と言うのがアドバイザーの答えでしたが、
前半を終えてからいろいろ考えていくうちに、
「それなら非営利の趣味でやるより副業としてやった方が収入増にもなって一石二鳥なのでは?」
と言う発想に行き着き、それを相談してみました。
しかし、副業については本業の所属会社が労働時間を把握することが難しいので、
公には許可していないかもしれないというなんとも不明瞭な回答でした。
キャリアプランについては、この業界ではそもそも生涯開発を続けるのか、
それともより上の立場である上流工程に携わることを目指すのかという選択肢があります。
これはなるべく早期にどちらを目指すか決めなければなりません。
これまでの相談内容を整理した上で考えると、これは後者を目指すのが妥当のような気がします。
特に自分は生来、誰かに必要とされるポジションであればこそ頑張れる性分であるという事実。
実際に2021年の現場などそれのおかげで仕事に対する意識を前向きに保てていた実績があり、
それが将来も揺るがないのであれば……
いままでは「非IT企業へのDX提案をしたい」という程度にしか将来を考えてこなかったけど、
そういうニッチ(?)なところよりは上流工程への参画を目指す方が合理的かも?
「上流工程は、お客様の要望を聞いて実際に実現できるかどうか等について提案などを行い、
それをプロジェクトに反映させていく業務」と聞いてそう直感しました。
ただ、じゃあ具体的にどうやって上流に入っていけばいいのかわからないし、
そのためのスキルの高め方もわからない。そこで資格の話に戻ります。
世の中にはプロジェクトマネージャー試験という資格があるそうで、
これに合格できれば現在思い描いているキャリアプランの強力な武器になる。
ただこれはIPAが策定する情報系国家資格の中でも最上位(Lv.4)に位置する難関資格のようです。
なので、そこを目指すならまずは基本情報(Lv.2)、次に応用情報(Lv.3)とステップアップし、
40歳前後までに最上位を取るのが目標ということになるでしょうか。
いわゆる上流工程が本当に自分のやりたいことなのかは分かりません。
高度なコミュニケーション能力が必要なイメージも強く、その意味で適任でない可能性はあります。
ただ、いままでの人生経験をざっと振り返ってみると挑戦してみる価値はあるように思います。
なんなら開発よりもそっちの方が適性がある可能性だってゼロではありません。
去年までは「40歳までにセミFIREするためにフリーランスとしての実績を積む」
というのが30代後半のざっくりした目標でしたが、
プロジェクトマネージメントができるようになるという具体的な目標も加えた上で、
どういうポジションが自分にとって適任なのかはこれから見極めていくことになるんじゃないかと。
できればこれを30歳の段階でやっておきたかったので、
ライフプランと同じく後手に回っている感は否めませんが、まあ悩み続けているよりはマシでしょう。
そういったキャリアプランのとっかかりとして、あるいは近々のモチベを上げる目的として、
改めて3年越しに基本情報を勉強するのはアリといえばアリだと思っています。
有効的な金策として期待していた副業が出来ないとなればなおさら。