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#7391

パトロンサイトの転載問題

今日の出来事創作界隈

推し絵師との出会いとコミケをきっかけに、
去年末〜先月くらいまでは萌え絵への興味がかなり高まっていました。
さすがに昨今はひと段落した感がありますが、夏コミ前後でまた再発しそうな気がします。
これというのも推し絵師さんと出会えたおかげです。
しかし、その方もあることに悩まされているようで、Fanboxでのアップデートのたびにそれに言及しています。
一言で言えば限定公開イラストを無断転載する人がいるという悩み。


Fanboxは継続課金(支援)しなければそもそも閲覧ができない「パトロンサイト」の一種です。
イラストレーターはPixivである程度有名になるとパトロンサイトでアカウントを開設して、
限定コンテンツを公開することでファンからの支援を募ることが多いです。
これはPixiv自体がYouTubeなどと違ってインセンティブ制度を一切備えていないため、
どんなに創作に時間をかけても収益化することができない(=仕事と両立せざるを得ない)ためです。
有名絵師になってパトロンサイトの登録者数が増えればそれ一本で食っていくことができるようになり、
よりイラストの制作に集中できるという好循環が生まれます。


イラストの無断転載はネット黎明期からある問題ですが、
最近はパトロンサイトにアップされた限定公開イラストをも無断転載する悪質な手口があるようです。
限定公開されたイラストを無断転載されてしまうと、
登録者数減によって絵師の収入・モチベーションが低下しクオリティが上がらなくなる、
登録者への不信によって限定公開イラストをアップしにくくなるなどの明確なデメリットがあります。
無断転載する本人さえ、お金を払って無断転載する行為によって何も得することはありません。
パトロンサイトという仕組みを破壊しているだけの愚かな行為です。
一説にはネットで金儲けをすることそのものに嫌悪を抱く人たちがこういう迷惑行為を支持するそうです。
資本主義を否定する勢力と言えば聞こえはいいですが、まあ十中八九ただの無職の妬みでしょう。
悪質なアフィリエイターに嫌悪する気持ちはわからなくもないですが……。


しかしこの問題は、そもそも成果品が数MBに過ぎない小さなファイルであり、
webサイトに表示するだけで作品の鑑賞が成り立ってしまう以上100%防ぐのは難しいと思います。
ローカルでしか開けないようなファイル形式にしたとしても変換されれば終わり。
だいたい閲覧できた時点でスクリーンショットしてしまえばいくらでも融通効くわけで……。
2Dのイラストである以上は対策は難しいのではないかと思います。
あとはブロックチェーン技術を使って解決できるかどうか……といったところでしょう。


昨今はPixivをほぼ丸ごと転載するようなサイトも登場したり、
Stable Diffusionのような生成AIによる意図せぬ盗作が蔓延していたりと、
イラストレーターに対する倫理的・技術的な逆風が強いのはかわいそうだと思います。
動画文化はある程度YouTubeという巨大プラットフォームに守られている感はありますが、
静止画界隈はどうしようもないんでしょうかねぇ……。



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