新しいASMRの音
寝落ちのために何らかの「音」を聴くという習慣はASMRという言葉が生まれる前からしてきた自分ですが、
どういう音源であればよく眠れるかというのはどんどん移り変わってきました。
2010年、初めて寝落ちASMRを体験したときは「鐘の音」でした。
そんなの逆に眠れないだろうと自分でも思うのですが、
環境音再生アプリ「Ambiance」に収録されているデフォルト音源がこれだったんですよね。
その後、雨の音、足音、ホワイトノイズなど主流の音源を順番に体験していって、
Ambiance時代にもっともハマったのが「カヌーに乗っている音」でした。これは本当に良かった。
その後Ambianceが64bit iPhoneをサポートしなかったことによって数年寝落ち音源から離れていましたが、
2019年にASMRアーティストとしては古参であるはとむぎさんを知ったことで復活。
このころは「耳かき」「スライム」「シェービングクリーム」「囁き声」といった、
昨今のASMRではありふれた音源をよく聴いていました。
コロナ禍以降はASMRで登録者数を増やそうとするチャンネルがどんどん増えていき、
耳かきなどはもうありふれていて飽きてしまいました。
そこで自分の中でトレンドになったのが、先日も書いた「マイクラささやき実況」と「ロールプレイ」。
後者は内容によって受け付けないものも多いですが、適度な内容だとASMRとしてもかなり良質です。
長いもので2年くらいヘビロテしているものもありますが、最近はさすがに食傷気味でした。
そんな中、最近たまたま発掘した新しいジャンルがあります。
それは「手帳のコラージュ」。ヴィンテージな雰囲気のシールなどのパーツを切り貼りして組み合わせ、
手帳の見開き2ページをデコレーションしている作業風景をひたすら流すという動画です。
ASMRではどのような音がトリガーになるかは本当に人それぞれで一概には言えませんが、
自分は隣で誰かが作業しているとき、それが適度に静かだと非常に良いゾワゾワ感を感じることがあり、
こういう作業系ASMRはそれに近い体験を想起させてくれます。
よくある耳かきなどのASMRはアーティストとリスナーが近い距離感で行うことがポイントになっていますが、
自分はむしろ作業用ASMRのような適度に遠い距離感の方が好きですね。
そういう意味でコラージュ作成というジャンルは自分にとってなかなかのヒットでした。
しかも流行りなのか結構多くのチャンネルで似たようなことをやっている。
耳かきと比べると手間暇、お金、センスと要求されるものが多いためその分ハードルは高いと思うのですが、
それだけコラージュ作成という文化が好きな人が多くいるということなのでしょうか。
ASMRへの全面依存はあまり良いとは思っていませんが、2019年以来睡眠リズム改善に寄与しているのも事実。
あんまりマンネリになりすぎないように定期的に新しいASMRを発掘していきたいのは確かで、
今回はそういう意味では久々にかなりのヒットだったと思います。