Chromeに勝てない新ブラウザ
以前発見した次世代ブラウザの「Ark Browser」を試してみて2ヶ月経過しましたが(#07468 / 2024年05月28日)、
なんだかんだでGoogle Chromeの利便性には勝てないということで戻ってきてしまいました。
とはいえ、Chromeに勝っている部分も多くあるので依然として将来性に期待はしています。
Arkの特筆すべき点は完全フルスクリーンでブラウジングができるため表示範囲が広いことですが、
これはいくつかの利便性とのトレードオフになっています。
たとえばアドレスバーを確認したいとか、ウインドウをドラッグして移動・リサイズしたいとか、
ピン留めされたタブへすばやく移動したいとか、そういう動作は完全フルスクリーンだとすぐにはできない。
Cmd+Shift+Dでタイトルバーを表示すればおおむねこれらの欠点はカバーできますが、
完全フルスクリーンではないならArkにこだわる理由が薄まってしまう……。
それでもたいていCtrl+TabでのスイッチャーとCtrl+Tの新規タブモーダルで事足りるので
しばらく様子を見ていたのですが、やはりChromeはタブ単位でのフロートウィンドウ化を直感的にできる利点があり、
それを使いたくなって戻ってきてしまいました。
やはり安定感と細部に行き届いた使いやすさという点ではChromeの方が強いのかなと。
ブックマークバーとタブバーが融合されているのも最初はすごく画期的のように思っていたのですが、
これはむしろブックマーク管理をかえって煩雑にしてしまうので明確なマイナスファクターになりました。
ブックマークを従来スタイルで管理したいならChromeを使うしかなさそう。
もっといえば、ブックマーク重視の使い方をしたいならFirefoxの方が強いんですけどね。
Google Chromeもいつの間にか完全フルスクリーンでのブラウジングができるようになっており、
これが最後の一押しになってChromeへ戻ることを決断しました。
以前はChromeでフルスクリーンにしてもタブバーとアドレスバーは消せなかったように思うのですが、
どうやら最近のアップデートで改善していたようです。
Discordなどで特定のwebサイトを画面共有をするとき、タブバーとアドレスバーが邪魔になることがよくあるので
この仕様変更は素直に嬉しいです。
まぁ、そういう用途のときだけはArkを使ったほうが無難な気もしますけどね。
令和のブラウザ戦争が始まるかに思えたArkとの出会いでしたが、
Google Chromeが築いた地位の高さは半端ではなく、新規のブラウザがこれを崩すのは容易ではなさそうです。
レンダリングエンジンも含めて既存とは異なるまったく新しいブラウザはもう出てこないんじゃないだろうか……?
一番頑張っているFirefoxでさえ、Chromeとは天地ほどの差がありますからね……。