14年ぶりの創作意欲復活か
先日、オリキャラの「生誕日」から20年を迎えたわけですが(#07534 / 2024年08月02日)、
オリキャラを生み出したものの絵を描く技術が理想に遠く及ばない自分は
2010年を最後にお絵描きの練習をやめてしまい創作方面の自己研鑽はほとんど諦めていました。
それから一度も絵を描こうとしたことが無いのでいまの自分の絵がどんなものか分からないし知るのも怖いのですが、
まあ基本的には絵を描く技術はゼロであるという認識です。
そんな矢先に登場したStable Diffusionなどの画像生成AIによって、
「絵を描く技術が無くてもオリキャラの二次元化は可能なのでは……?」
という淡い希望を抱くようになり、当然AIの使い方については一通り履修しました。
しかしいま、AIを使いこなせばオリキャラを創出できるという希望にはやや疑いの目が向けられており、
3つの動機や機運によって「やっぱり自分のチカラで描こうかな」という方向への転換を考えています。
1つ目は、AIイラストは基本的に無から生み出すものではないということです。
AIは素材となるキャラクターモデルをさまざまなシチュエーションで出力するということは得意ですが、
「キャラクターデザインそのもの」は少なくともプロンプトをいじっているだけでは限界があるようです。
「白いワンピース」みたいなざっくりとした指定はできても、
「そのワンピースの裾は半円状のフリルになっていて、そこにアクセントカラーの模様が入っていて……」
みたいな細かい指定はいくらやってもスルーされます。
こういった細かいデザインはどんなに元絵が下手でもimg2imgで画像に基づいて学習してもらった方が早い。
なので、結局AIを使うにしろ使わないにしろ独力である程度描くスキルは必須ということです。
そして創作界隈におけるAIのイメージの悪さを考慮すると、AIアシスト無しで描けるに越したことはありません。
まぁ、自分としてはある程度完成させて著作権セーフティなモデルのAIでブーストさせる分には何ら問題ないと思っていますが。
現行法では著作権侵害モデルを利用したとしてもセーフになるケースは多そうですが、
それはおそらく世間の目というか倫理が許さないので避けたほうがよさそうではある。
「うちの子」をそんなグレーな方法で生み出すのは不本意です。非公開の自己満足にとどめるならともかく。
2つ目は、2010年当時創作活動を阻むもっとも高い壁だった制作環境がすでに揃っているという点。
当時は完全アナログか板タブレット(液晶に直接描くのではなく、モニタを見ながらマウスのように操作するペンタブ)
という選択肢しかありませんでしたが、いまはそれらを凌駕するiPadというツールがあります。
フォローしている優れた絵師さんでも結構iPadを使って描いている人は多く、
専用アプリの使い方さえ学べば練習する環境はすでに手元にあると言えます。
そして極めつきとなる3つ目が、今回の夏コミで大いに創作モチベを刺激されたということです。
健全でかわいいオリキャラのイラスト本を出展しているサークルさんの作品をいくつも拝見しましたが、
そのかわいさに癒されながらも「自分もこういう創作活動ができたら……」という気持ちが湧いてきました。
これは2023年春にいままで見てきたイラストが「すべて過去になった」と言うほど衝撃的な絵師さんとの出会いがあり、
それによって萌え絵界隈への関心が一気に高まったことが大きなきっかけになっています。
コミケ出展は現状夢のまた夢でおそらくかなり厳しいと思っていますが、
そこまでのレベルに至らずとも、
20年間自分の頭の中にしかいない「うちの子」を誰かに認識してもらうというのは
創作活動におけるひとつのゴールかなと思います。
かつては自尊心が邪魔をしてそういう境地にも至れませんでしたが、
精神的にも安定期に入ったであろういま、改めて創作にチカラを注ぐのはアリだと思っています。
ゲーム制作とどちらが優先度が高いか、あるいは意欲的になれそうか、よくよく吟味する必要がありますが……。
まぁいずれにしろ、現状のままでは創作に手を回すキャパは皆無なのでやり方はよく考える必要があります。
ここ最近はweb制作だけでも結構手一杯だからなぁ……。