ファンとしての立ち位置を思い知る
2019年、当時トップ人気だった「はとむぎ」さんを知ったことをきっかけに、
これまでの環境音再生アプリに代わって睡眠アシストとして聴き始めたASMR。
コロナ禍の辺りからASMR文化は一気に広がって参入する配信者が増え、
自分も何人かのチャンネルを歩き渡っているのですが、
2021〜2022年までヘビロテしていたのがとあるASMR特化型VTuberでした。
VTuberということもあって多数の絵師さんが関わっているのですが、
そのうちの一人が今回のコミケでも新刊セットを買いに行った推しの絵師さんであり、
この絵師さんこそが自分を萌え絵の沼に再び引き摺り込んだきっかけの方です。
もともと二次元の女の子はネット黎明期のころから興味があったものの、
それがここに来て思春期以上に熱中しているような状況です。まさか自分が痛バッグを買う日が来るなんて……。
今回のコミケは、当初はそんな衝撃的な出会いを果たした絵師さんを応援する意味合いが強かったです。
前回が微妙な感じだったので今度こそセット商品を買ってやろうと。
Pixiv Fanboxの有料サブスクに契約してたまにそこに投稿されるブログも読んでいるのですが、
ここ数ヶ月は明らかに新規絵の投稿が減っていて、
その矢先の記事で「抑うつ症状があると診断された」との報告がありました。
自分の人生を変えたかもしれない絵師さんが活動の危機に面している。少しでもチカラになりたい。
これが夏コミに行く大きな後押しになったというのは事実です。
また今回なんだかんだで出展してくれることになったのですが、新刊は健全絵のみのイラスト本。
この界隈は18禁とそれ以外で売れ行きが露骨に異なる(と思われる)ため、
新刊の内容が発表されたとき「売れ残ったら嫌だなぁ……」と直感しました。
であれば、もともと健全本目当ての自分こそがやはり買いに行かねばと思ったものです。
しかしコミケ当日、サークルの前に行ってそれは完全に高慢な考えだということがすぐにわかりました。
推し絵師さんのサークル前にはそれ専用の待機列ができていて、専属のコミケスタッフがいるほどの状況だったからです。
自分は毎月定額支払っているがゆえに、なんとなくファンの最前列にいるような気がしていました。
しかし実際には同じような人は無数にいて、自分はその中の一人でしかないということを思い知らされました。
絵師さんがリツイートした他のファンの投稿などを見ると自分よりも遥かに熱心に活動されている方もいる。
まぁ、あれだけかわいいイラストを描ければ人気なのは当たり前なんですけどね……。
もっと上の商業レベルのイラストレーターと比べればまだ絵師さん本人との距離は近い方ではあると思いますが、
そのライバルは遥かに多いということを改めて認識しました。
まあその競争に勝ったら何かがあるわけでもないのですが、
あたかも自分がトップ支援者だというような考えは明らかに間違っていたなと思います。
だからと言ってコミケは行かなくてもいいやではなく、自分なりの支援をしていこうとは思っていますけどね。
ただ具体的にどういう支援が適切なのか、推し活動の経験に乏しい自分はこれから模索する段階です。