炎上中毒
ゲーム系ブロガーで重度のふとももフェチの「ゲムぼく。」さんが、
自らを誹謗中傷してきた相手にアンケートを実施する という自傷的な企画を旧Twitterで発表していました。
サンプル数がかなり少ないのが微妙なところですが、
結果として誹謗中傷する人の属性は誹謗中傷が悪いことだということを十分に知ったうえで、
自らが誹謗中傷を受けたことがある人が多数派ということが判明。
また、SNS上の誹謗中傷は「その投稿が本人に届くかどうか」は誹謗中傷した人はさして意識しておらず、
それどころか「相手を傷つけたい」という意識さえも曖昧だということがわかりました。
一言で言えば、それは実は「明確な悪意」があるわけではない、ということです。
さて、はあちゃまの精神崩壊(#07988 / 2025年10月29日)以降ガタガタのホロライブですが、
今度は長時間配信をすることで定評のあるVTuber、「博衣こより」が炎上しました。
こよりさんはいろんなゲームを長時間配信する根っからのゲーム好きとして知られるVTuberですが、
それに対してある一般ユーザーが
「(ファイナルファンタジータクティクスなどの)RPGのストーリーは上っ面の理解だけで進めているな」
というような見解を投稿したところ、それをエゴサしていたのであろうこよりさんが発見
(VTuberタレントは自分に言及しているファンにリプライを送るファンサも行っているので、エゴサはその一環)。
こよりさんが「私はFFTもちゃんとストーリーをしっかり読み込んでからやってるよ! 偏見はやめてね(要約)」
という主旨のリプライを送ったところ、なんやかんやあって炎上し謝罪まで追い込まれました。
個人的には、これはもういわゆるVTuberアンチ、ホロライブアンチがいかに頭がおかしいかが露呈しただけで、
こよりさん本人は「何も悪くない」と断言できます。
アンチ側は「ファンネルを飛ばしたのが悪い」などと言っていますが、めちゃくちゃな暴論です。
だったらインフルエンサーは自分に関して間違った情報を流布している人に指摘してはいけないのかという話になる。
それに対して「はい、そうです」というのが彼らの考え方で、有名税と言うそうです。終わってますね。
ファンネルというのはインフルエンサー本人の投稿にファンの援護が付随することを指すネット用語で、
この場合は「博衣こよりが多数ファンをけしかけて意見の異なる一般ユーザーをねじ伏せた」と解釈されるわけです。
確かに今回のようなケースはわざわざ本人の出る幕ではなかったというのは事実ですが、
偏見に満ちた投稿に対して指摘することそのものは誰にも責められるものではありません。
そもそも「偏見やめてね」は攻撃でもなんでもないわけです。
責められるとしたら本人というよりファンの行動でしょう。
自分は今回のこの件で、事実がどうであれVTuber、特に企業系のタレントが炎上する方が都合が良い人がたくさんいて、
彼らはピラニアのようにゴシップやトラブルが起きるのを口を開けて待っているのだと感じました。
サブアカでこの件をつぶやくといつもの20倍くらいのインプレッションが入るので、想像以上にピラニアの数は多いです。
社会的弱者にとっては自分が努力するよりも他人を蹴落とす方が楽で気持ちいいというのは真理だと思いますが、
誹謗中傷が少ない手間で快楽と一体感を得られる強烈な娯楽として、
もはや体に染み付いてしまった中毒者が世の中にはたくさんいるのかもしれません。
そしてVTuberという属性は、どうしても彼らのターゲットになりやすい立ち位置なのでしょう。
じゃあそんな彼らがどうしようもない「悪」なのかというと、ここで冒頭の話に戻るわけです。
実は炎上に加担している人たちは悪意があるわけではないらしいんですね。
それどころか本人に届くかどうかさえ明確に意識していないという。
要するに「炎上」という一種の娯楽を楽しんでいるにすぎないわけで、
おそらくほとんどの人はこよりさんに対して明確に「傷ついてほしい」と思っているわけではないのでしょう。
そもそもVTuberはよく炎上しますが、VTuberが一般人に実害を与えるケースというのはほぼ皆無のはず。
復讐や報復といった動機で炎上することはあり得ないわけで、
ほとんどは今回のようにちょっとした価値観の違いでしかないのでしょう。
ここまでを考慮すると、やはり諸悪の根源はSNSというシステムにあるような気がしてなりません。
イーロン・マスクが「旧Twitterは対戦型SNSだ」と言ったように、
旧Twitterのような無法地帯のプラットフォームは意見を戦わせ、誰かを殴って快楽を得るプラットフォームなのでしょう。
「人類にSNSは早過ぎた」とよく言われますが、本当にこのままでいいのでしょうか。
このまま放置してシステム改革も法整備もしなかったら、22世紀になったとき、
「21世紀の人たちはよくネットでレスバしていた」などと言われてしまうんじゃなかろうか……。