Chrononglyph

#8219

AI著作物のコンセンサス

イラストレーター募集の求人にAI絵師がAI絵をポートフォリオに応募してきて、
AIは禁止ですと言ったら反発されて暴れられたという話が千バズしてまとめられています
盛り上がっているのは一部の過激な反AIユーザーのみで、
そもそも各エピソードもかなり作り話っぽく、ぱっと見これに対するAI絵師の反論は見当たりません。
見当たらないというか、キュレーションのアルゴリズムに引っかからないので埋もれているだけだと思いますが。
そのため、基本的には反AI側が言いたい放題する場になっています。


この件は、ポートフォリオのAI絵を「人力で描いた」と言って採用されたなら問題がありますが、
AI絵であることを明らかにした上で採用されたなら何も問題ないわけです。
AI絵であることを打ち明けた上で採用され、その後その人材が問題を起こしたのなら人事にも落ち度があるでしょう。
論点はそこだと思うのですが、
まとめられている人たちはAI絵師へのストローマン攻撃に夢中であまり有意義な議論をしているように見えません。
確かにいわゆるAI絵師(術師)を自称する人の中にはモラルを逸脱している人を見かけるのも事実ですが、
自分が知るかぎり、SNSでこうして炎上案件を生み出して暴れているのは圧倒的に反AIの方が多い印象があります。


AI絵が倫理的にアウトなのは他人の著作物の盗作だけで、AIイラスト生成技術そのものは何も問題ありません。
そしてこの「他人の著作物の盗作」はどこからがアウトでどこからはセーフなのか、
その線引きについての社会的な合意はまだ定まっていないように思います。
イラスト生成モデルにも著作権フリーのイラストのみを学習して作られたものもあるがそれはセーフなのかとか、
人力絵でもPinterestなどの素材サイトから部分的に他人の絵を参考にするケースがありますが、
それが許されていて特定絵師の絵柄を想起できないAIイラストは一律でダメな風潮があるのはなぜなのかとか。
実はこうして踏み込んで考えると人力絵師の立場も意外と危ういことは何度か考察してきました。
だからこそ、自分たちに有利な材料だけ持ち出して啀み合っている場合ではなくて、
先述の線引きしかり、「どこまでなら分かり合えて、どの点はどうしても分かり合えないのか」
を本気で議論する必要があると思うのですが、SNSにおいては永遠にそんな風潮にならなそうな雰囲気を感じます。
まぁ、対人戦ソーシャルメディアなのに議論さえできないのがTwitterの本質なので、
ここでバトルしている人に「文化全体の合意を形成しよう」などという行動を期待するのはお門違いかもしれませんが。


この手のレスバはできるだけシャットアウトしている自分ですが、
サブアカがイラスト/VTuber界隈を多くフォローしていることもあって
どうしてもVTuberと絵師界隈の炎上については目についてしまうことが多いです。
そして、一度目についてしまうと感情に任せてサクッと書ける話題なのでこうしてブログにも書いてしまいがち……。
サブアカのフォロー状況もそろそろ整理せねばと思う今日この頃です。



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