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本屋

#8088

情報収集手段としての本屋

今日の出来事本屋

一時的に基本的な好奇心が枯渇していまい、結果として行動量もかなり減ってしまった今週。
短期的にでも何か興味を惹くものに触れ続けていないと、
自分は簡単に廃人のようになってしまうリスクがあるということを改めて実感しました。
まだ30代でこれですよ。この先どうなるんでしょうね本当に。
これは要するに相当なデジタル依存、というよりネット依存であると推測できます。
自分はスマホPCを取り上げられたらもう生きていけないのでしょう。


ただ、そんな状況から回復したのを実感したきっかけはネットではなく、本屋でした。
なんとなしに近所の本屋に行き少しでも興味のあるカテゴリの棚をざっと見て回ったところ、
改めて知りたいこと興味のあることを次々と発見。
今回はたまたまそれが数学分野だったのですが、きっかけさえつかめばいまはChatGPTがあります。
「〇〇について分かりやすく教えて」等と打ち込むことでざっくばらんに知識を得ることができ、
結果的に一時的な好奇心枯渇状態からはかなり回復したと実感するに至りました。


いまやネットも受動的にどんどん情報が入ってくるプラットフォームであることは間違いありませんが、
いわゆるキュレーションサービスはAIが話題をパーソナライズするため、
入ってくる情報はかなり偏っています。
そしてこの偏りがときに強いマンネリ感を催すこともあり、今回のような事態に陥ることもあるのではないかと。
ネットは一周回って能動的に探しにいかないと有用な情報を得られなくなった感じがします。
そして検索エンジンにしろ生成AIにしろ、
ネットで能動的に探すとなると少なくともその語彙を知らなければ探しようがない。
「語彙さえ思い浮かべば情報を探しに行ける分野」が枯渇すると、ネットだけでは行き詰まることになりかねません。
まぁ、いまならそういう事態を予期して語彙が出てこなくても情報を探すというアプローチが取れるかもしれませんが。


一方、本屋のようなアナログ情報媒体は提示できる語彙がなくても、歩き回ればあらゆるカテゴリと出会えます。
実は本屋というのは特定の語彙を知らなくても情報と出会えるうってつけのサービスなんですよね。
こうして考えると、本当に興味関心が枯渇した場合はむしろアナログな探し方の方が強力なのかもと思った次第。
今回は近所の本屋で済ませましたが、もっと大型の店舗や図書館に行けば、
規模次第ではより強力な処方箋になるかもしれません。


猫も杓子も生成AIという趣の世の中ですが、決して情報収集手段としての本屋の価値は落ちていない、
むしろ上がっているのではないかと改めて思った今回の一件でした。


#7824

地域書店の吸収合併

今日の出来事本屋

京王線の沿線に20店舗ある書店「啓文堂書店」の運営会社が紀伊国屋書店に吸収合併されるそうです。
まだ公式のニュースリリースはありませんが、今後店名なども変更になるとのこと。
昨今の書店の苦境は察するに余りあるところがありますが、いよいよここにも余波が来てしまいました。


啓文堂書店は京王線沿線の駅近に住んでいる自分にとって、最寄りの書店として長く利用してきました。
間違いなく都内でもっとも頻繁に利用している書店です。
いちおう駅構内には「喜久屋書店」というそこそこ大きな書店もありますが、
ショッピングセンターの7階なのでそこまで利用したことはありません(まだ本を買ったことないかも)。


とはいえ実は啓文堂書店でも本を買った経験はあまり多いわけではありません。
ジュンク堂系列では、同タイトルの電子書籍を買う際に半額になる「読割50」というサービスがあったため、
啓文堂書店で気になった本を見つけてもジュンク堂で買うようにしていたからです。
本自体は上京以降ものすごく増えましたが、そのほとんどはジュンク堂(東京駅・池袋・立川)で買ったもののはず。
ただ、読割50廃止後は書店を限定する理由が無くなったので啓文堂書店でも買うようになりました。
今後は可能なかぎり啓文堂書店で買うようになるんじゃないかと思っていた矢先のニュースです。


書店名が変わってしまうのは寂しいですが、立地は良いのでそうそう閉店することは無いと踏んでいます。
常にそれなりの利用者がいるし、無くなったら困ると考えている地元民は少なくないはず。
また紀伊国屋書店に入るなら系列のポータルサイトから書籍検索ができるようになる可能性もあるため、
吸収合併によって多少なり利便性は向上するのではないでしょうか。
地域密着型のフェアなんかはグループの意向で無くなってしまうかもしれませんが。


余談ですが、最近なかなか電車内での読書が捗らなくなったという話を書いたと思いますが、
電車内では電子書籍ならむしろ捗ることもあるということを最近知りました。
さっとスマホを取り出してワンタップで読み始めることができるので電車通勤に合っているのは確か。
まぁでも、電子書籍が捗るなら紙の本でもそれほど差は無いので結局本自体への好奇心次第ですかね。
義務感や惰性だけなら、どちらの媒体でも捗らないのではないでしょうか。


ちなみに最近揺れている電子書籍リーダーをどれにするか問題ですが、現時点ではKindle優勢です。
既存ライブラリがあるのと使い勝手でそれほど差が無いという点で「honto」も悪くないと思っていましたが、
昨今のこの書籍業界の先行きの暗さを見るに、hontoの存続はかなり厳しいと見ています。
一方、Kindleはサンプルをダウンロードし放題なので「立ち読み」みたいなことができるという明確な利点があります。
ホーム画面にノイズが多いなどアプリとしての出来は完璧ではないですが、
世界的企業であるAmazonの傘下ということもあってKindleはさすがに10年後も安泰でしょう。
そう考えると、使い勝手にそこまで差は無いもののKindleが無難なのでは……というのが現状の結論です。