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老後の問題

#7954

確定拠出年金を対策する

今日の出来事老後の問題

所属会社の上司と話す機会があったのですが、そこで確定拠出年金の話になりました。
自分はずーっと初期状態で放置していると言うと、ぜひともしっかり考えて投資プランを選んだ方が良いと。
面談終了後、気になったので確定拠出年金の管理サイトにアクセスするためのハガキを探し、
どうにか見つけられたのでそれでログインしてみました。
どうやら放置しているとバランスタイプの投資商品を自動選択する設定になっていたようで、
純利益が元金の11.8%も出ていました。これはおそらく最近日本株の調子が良いからでしょう。


確定拠出年金とは、要は投資に回す前提で支給される前払い退職金。
60歳になるまで引き出すことはできず、全額が老後資金になります。
ふと、老後の準備はこれで大丈夫なのか気になったのでいろいろ調べてみました。
まず、国民皆保険制度によって入る国民保険は働いている場合厚生年金の一部に組み込まれ、
40年間納め続ければ老後は約6万円/月受け取ることができます。
また、働いていると加入することになる厚生年金は収入に比例して納める金額や支給金額が変わってきますが、
平均して16万円/月受け取ることができます。
一方、老後生活に必要な資金は一般的なモデルケースで28万円/月必要と言われています。
つまり、単純計算で月6万円足りない。老後30年生きる前提だと2160万円不足することになり、
これがいわゆる「老後2000万円問題」の根拠とされています。


確定拠出年金は事実上の退職金であり、不足する2160万円は基本的にこれでカバーしなければなりません。
ではそのために具体的にどれくらい納め、どれくらいの利益を出せばいいのか?
理想的なケースでは、社会人1年目(23歳)から65歳まで12,000円積立続けると、
利回り5%で最終的に元金600万円+含み益1400万円=2000万円を達成します。
一方、自分のように社会人10年目でようやく上場企業に入って確定拠出年金を積み立て始めた場合、
同じ掛け金でも最終的な金額は約1100万円となり、なんと900万円も差がついてしまいます。
これをカバーするには65歳と言わず75歳まで働き続けるか、掛け金を増やすしかありません。
利回りで雪だるま式に増えていく投資では、時間がいかに大きな武器なのかが分かりますね。
ただ、利回りが8%の場合は33歳からの場合でも2100万円まで膨れ上がります。
多少リスクを取って利回りの大きな投資商品を選ぶのも手かもしれません。


にしても、バランス型ですら通算11.8%の利益が出ている現状を考えると、
少なくともこれだけ投資が盛り上がっている世の中で「投資をしない」という選択肢は無さそうです。
このままインフレが進めばタンス預金はどんどん価値も目減りしていくでしょうしね。
国民年金や厚生年金は老後野垂れ死にしないためのバックアップとして考えて、
投資に関しては持っているリソースをできるだけ活かす選択をしていきたいところ。
ちなみにモデルケースは夫婦2人生活を前提としているため、生涯独身の場合はおそらくコストはさらに下がります。
ただ保証人がいないとそもそもマンションを借りられないという問題もあると思うので、
独身の方が良いとは一概に言えなさそう。
そもそも、老後も東京に住みたいかと言われると微妙なところではあります。
一定の利便性が担保されているなら、地価がグッと下がった地方都市で暮らす方がコスパは良さそうな気も。


とりあえず思うのは、「老後資金が足りないから仕方なく75歳まで働く」みたいなシナリオは避けたいですね……。
労働を続けたい理由が他にあるならともかく、お金のためだけに労働期間を増やしたくはないなと。
ただ、それは意識改革ではどうにもならず、若いうちにサボった分がそのまま跳ね返って来ます。
自分はそもそも大学院というモラトリアムで貴重な20代の5分の1を消化してしまっているし、
残りの5分の4も確定拠出年金制度なんて存在しないブラック会社で消耗してしまっているので、
その皺寄せを今後の人生をかけて支払わなければならないのは確定事項なんですけどね……。
こうしたしがらみを全部消化して身軽になれるのはいつになることやら。


#7022

モータリゼーションの行く末

今後必ず訪れる憂鬱なイベント、それは「親の老衰」です。
現時点ではまだ両親とも(それどころか祖父母も)現役かつ健康なので心配していませんが、
親が将来的に働けなくなることは確定的に明らかです。
働けないというだけならそれはもう遠い将来ではないかもしれません。


そこから年金生活がスタートするわけですが、
自分の両親はバブル世代なのでまあ年金受給額については特に問題にならないでしょう。
目下一番の心配はそれよりもさらに先、
足腰と認知能力の低下によって車の免許を返納したときです。
親に関してはそれもまだ20年くらい先の話ですが、祖父母に関してはもう数年後、
いやもしかすると来年や再来年には現実になっているかもしれません。


まあ祖父母の問題に関しては親や叔父がなんとかしてくれると信じることにして、
親がそうなったときは当然の成り行きとして自分がなんとかしなくてはなりません。
実家のある新潟は極端な自動車依存社会で、バイパスの交通量が全国トップになるほどです。
車が無かったら駅はおろかコンビニすら行けません。
腐っても政令指定都市の中心部のはずなのに……。
ちなみに政令指定都市なのに地下鉄が通っていないのは新潟市が唯一だそうです。
(もしかしたらもう1ヶ所くらいあったかもしれないけど)


地下鉄も無いとなると頼みの綱はバスなのですが、これも暗雲が立ち込めています。
新潟交通バスは次年度の運行数を減らすことを決めました。
高齢化社会の行き詰まりでバス需要は確実に高まっているにもかかわらずです。
これは単にバス路線の合理化を進めた結果なのかもしれませんが、
聞くところによると地方はバス運転士になる若者が少なすぎて、
バス路線が維持できないんだそうです。新潟も若者の東京への流出が凄まじい地域であるため、
当然バス運転士も不足しているのでしょう。若者自体が少ないんですから。


自治体によっては免許返納の特典として
タクシーやバスを永年無料や割引にするパスを発行しているそうですが、
そういうことが実現できるのは体力のある首都圏近辺の自治体くらいのもので、
高齢化で政令指定都市の中でもワーストクラスにお財布事情が厳しい新潟市ができるとは思えない。


じゃあどうするか。
自分は、両親も東京に来てもらうのが現時点では最善策だと思っています。
東京であれば多摩のベッドタウンでも徒歩圏内になんでもあるので車が無くても生きていけるし、
歩くのすらしんどいんだったらそれはもう同居するしかないわけです。
これは、自分が新潟に戻るよりは明らかに合理的なはず。
ただ、20年後に東京がどうなっているかはわからないし、自分もどうなっているかはわからない。
少なくとも確かなのは、地方はボチボチ維持できなくなる自治体も出ているであろうことです。
そこに新潟市が含まれるかどうかは分かりませんが、まあ衰退しているのは確かでしょう。


しかしこれは所詮赤の他人である自分の考えにすぎず、
実際に新潟に一軒家を構えた両親が何を考えているのかはわかりません。
どんなにデメリットがあっても地元からは離れたくないと思っているのかもしれない。
自分はそういう郷土愛みたいなものは持っていないので理解はできないと思いますが。


いずれにしろ、「ずっと変わらないだろう」と思っている日常も、
あと10年、20年したら絶対に変わり果てているであろう現実が少し憂鬱です。