Chrononglyph

#7127

Aphex Twin新EP

昨日のNintendo Direct放映中、タイムラインにびっくりする情報が飛び込んできました。
エレクトロニカの大御所Aphex Twinがひさびさの新EPリリース!!
4曲収録で07月28日発売だそうです。EPのリリースは2018年以来5年ぶり。


収録曲のうち1曲がすでにSpotifyで解禁されていたので聴いてみましたが、
キャッチーのようで難解、懐かしいようで新しい、いつものAphex Twin節で安心しました。
歴代の曲と比べると比較的難解さは薄くなっていてより聴きやすくなっている感がありますが、
根底的なところは昔の作品からブレていません(このブレなさが本当にすごい)。
個人的には前作EPの『Collapse EP』がAphex Twinの全曲中一番かもしれない、
というくらい好きなので今作にも大いに期待しています。
願わくば、2014年以来音沙汰のないスタジオアルバムもいつか作ってくれないかなぁ……。


Aphex Twinのアルバムは2001年以降2枚しかリリースされておらず、
2001年の『Drukqs』、2014年の『Syro』はともに超名盤とされています。
自分は2014年当時、実験音楽に染まりすぎて
どちらかというと聴きやすい部類の『Syro』の良さはまだあまり理解できていなかったのですが、
いまではアルバム単位でエレクトロニカを聴く際にはおそらく一番多く選出されるアルバムです。
とにかくアルバムとしての完成度が高すぎる。
どの曲も捨て難い個性があり、それでいてアルバムとしての一貫性もあるという凄さ。
昔は背伸びして超難解なAutechreなどを分かった風に聴いていましたが、
最近は多少毒気がありつつも聴きやすいAphex Twinの方がよく聴くようになりました。


Aphex Twinは2015年以降アルバムを一度もリリースしていませんが、
実はSoundCloudという音楽SNSに大量の未発表曲を放流したことがあり、
その膨大さを鑑みるとすぐにでもアルバムを出せるくらいのストックはあるように思います。
実は『Syro』の収録曲も当時大量に制作していた未発表曲の中からの選りすぐりらしく、
そのため実態としては2014年に作ったものというよりは、
前作以来2001年以降の大量ストックから選ばれたベストアルバムのような側面があります。
そういう形式でいいからぜひ次世代のスタジオアルバムをリリースしてほしい……。
とはいえ、SoundCloudに放流したというのは、
アルバムをリリースしないという意思表示にも見えますが。


エレクトロニカ界隈はSpotifyのおかげで尖った楽曲を掘り起こすのもより簡単になりましたが、
そういう楽曲は最初こそ刺激的なものの、長きにわたって聴くことはあまりありません。
やっぱりヘビロテするのは決まって徹底的に磨き上げられた大御所の楽曲だったりして、
そういう楽曲はいつでも供給不足に陥っています。
なので今回のEPは発売されたらしばらくは聴きまくることになるんじゃないかなと。



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