創作の短期的目標
年初時点では、今年は満を持して創作活動を復帰しようという意気込みがありました。
これまでのように意気込みだけで実際には何も行動できないというような虚勢ではなく、
今年はいちおう年始時点ですでにそれぞれの創作活動に着手。
具体的にはゲーム制作とイラスト制作についての練習をスタートしたりもしていました。
が、その先ずっと二の足を踏んでいるところからまだまだ動機が足りていないと感じています。
そこで、そもそも自分はなぜ創作をしたいのかについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
「プライベートワールドの具現化」という野望にずっと未練を抱いているということは、
特に今年にかぎらず、ずっと前から心に抱いていることです。
これについては紆余曲折ありながらもその時々でできることを積み重ねてきたつもりですが、
結局創作設定などをほんの少しずつ掘り下げていくにとどまっており、
実生活の都合もあってなかなか進んでこなかったのは事実です。
いちおうこれ自体は今年21周年を迎えるこのブログよりもさらに長い歴史があるはずなのですが、
残念ながらとても年数相応の「深み」は感じられません。
それはひとえに具体的な成果物を残してこなかったためと言うこともでき、
そういう意味で創作活動の実績を出したいという気持ちがあるのは確かです。
ただ、それはそれとして2025年の野望として創作に注力したいと思い立った経緯は別にあるような気がします。
つまり、従来の活動ではもう満足できるような承認を満たせないのでその代替にしたい、というような。
創作活動に対する見直しが進んだのはやはり2023年に推し絵師さんと出会ったことが要因として大きく、
SNSのサブアカを作って同人活動に携わる人をどんどんフォローしていくうちに、
それら活動の華やかさに憧れるようになりました。
イラストで活動している人に憧れることで、必然的に自分もそういう活動がしてみたいと思ったわけですね。
ただ、これには重大な問題点があります。
それは、そもそも自分のスキルを客観視できていないという問題。
同人界隈が華やかに見えるのは活動者がイラスト制作に対して真摯に向き合ってきた結果であり、
ちょちょいのちょいで辿り着けるような領域ではないでしょう。
それを、単に憧れれば自分もできると思ってしまうのは短絡的で不遜な考えと言わざるを得ません。
こんな取ってつけたような憧れは自分のスキルの低さと向き合ったら最後、簡単に消し飛ぶことが容易に想像できます。
なので本当に着手したいなら単なる憧れではなく、もっと具体的に自分が頑張る理由が無ければならない。
この辺は思春期なら考える前に行動できていたと思うので本当に擦れてしまったと感じる部分です。
実は描きたい1枚はもうかなり明確に決まっていて、頭の中でなら具体的に描くことができています。
ただ、細部のデザインなどの設定がちゃんと決まっていない。
いま、自分に必要なのは実は絵の練習ではなく、
創作世界の設定をキャラのアクセサリといった細部までちゃんと決めることなのかもしれません。
その作業を通じて描きたいと思える風景の価値を高め、実際に絵を描くのはそれからでも遅くないのかも。
今年、創作に集中しようと思ったのはそもそもこのブログが大キリ番記事を迎えるからです。
大キリ番記事(1000の倍数の記事番号)は伝統的に短編小説を書いているわけですが、
直近4回(2023年、2020年、2017年、2015年)は結局やっつけ仕事で通過してしまっている反省があり、
今年はさすがにこれら4回を越える量は書きたいと思っています。
それが主目的なのであれば、いまやるべきはどちらかというと文章執筆スキルを伸ばすことなのかも。
まあ、挿絵を描きたいなどと言い出せばイラストを描くニーズも生まれてきますが、
いまの自分のキャパシティからしてそれが不可能であることは明白です。
2020年当時も似たようなことを構想して意気込んでいましたが、
フタを開けてみれば直前の直前まで着手できなかった思い出。
イラスト制作は環境整備はできているし練習にも着手はしているので、
気が向いたときにペンを持ってみるのは良いと思っています。
ただ、こうして考えると自分はあくまでも「書く」ことが生業で今年はむしろそちらに注力すべきなのでしょう。
このことは折に触れて思い出し、とにもかくにも20年来の未練を少しでも形にしていきたいところです。