CDを買う意味
一昨日行けなかった渋谷へ、定期的に行っているタワレコで新譜チェックをしてきました。
なんとOPNの新譜が出ているではないか。しかも試聴したかぎりかなり良さそうな雰囲気!
これ以外にもクラブ・エレクトロニカコーナーでスタッフがピックアップしている新譜を一通りチェックし、
その場でApple Musicからダウンロードしてライブラリに追加。
このスピード感はサブスクならではですね。ライブラリに入れるハードルも一気に下がった感が。
ただ、これだと小売店であるタワレコに1円も入らないのでOPNの新譜だけはCDも買いました。
合理的に考えればサブスクを契約した上でサブスクにある音源をCDでも買う理由は皆無です。
サブスクで再生すればアーティストに利益が入るし、
リッピングの手間が無いのでCDだと躊躇うような音源にも手が伸びやすいです。
唯一、それでもCDを買う理由があるとしたらサブスク解約後もライブラリに残したい場合ですね。
今後10年やそこらでApple Musicが廃業になるとは考えられませんが、
万が一ということがあるかもしれない。
その遠い未来にオフラインライブラリしか聴けなくなったとき、
そのときになってCDを探していたのでは遅い可能性があります。
なので本当に好きな音源については保険の意味で買っておいてもいいのかなと。
あとは単純に所有欲を満たせるからというのもありますね。
もちろんサブスクに無い音源についてはこのかぎりではありません。
今回、タワレコへ行くにあたり事前にヴェイパーウェイヴのディスクガイドを読んできたのですが、
ここに紹介されている楽曲はマイナーすぎてことごとくサブスクに存在しないわけですよ。
アーティストのページはあっても音源が存在しない、というケースもザラにある。
こういう音源についてはCDを買い漁るしかないわけですが、
残念なことに国内最大級のCD小売店であるタワレコも、サブスクの足元にも及びません。
となるとタワレコの存在意義とは……ということになってしまっているのが現状です。
中古CDの販売を開始しましたとポスターが貼ってあったので、
タワレコ側もその辺の状況は理解していてうまく時代に合わせようとしているのかもしれない。
中古市場ならサブスクに存在しない音源が流れてくる可能性も十分ありますからね。
アニメ・アイドル系フロアはCDに限らず漫画なども棚に並び、推し活応援ブースが多くありました。
CDしか取り扱わないフロアの5倍は混み合っていました。
とてもCDショップの光景とは思えませんでしたが、これも時代の流れでしょうか。
サブスクに存在しない音源の見つけ方についてはまだ方法が確立しておらず、
ヴェイパーウェイヴ然りマイナーなジャンルを突き詰めるなら早く確立したいところです。
以前も書いたように購入手段はメルカリなどのフリマアプリが有望ではありますが、
それだけでは試聴ができないのがネックになります。
この辺はYouTube、SoundCloud、Discogs、bandcampといったサービスを駆使するしかないんだろうか。
ただ、それだけでは未知の音源を知ることができないので
やっぱりその点でディスクガイドのような存在やレーベルの知識は必須になりそう。
いつぞやのように同じジャンルが好きな人とコミュニケーションできる機会があると
お互いに知見が深まってメリットが非常に大きいんですけどね。
超マイナージャンルゆえになかなかそれも期待できないのが現状です。
音楽に関してはここ2年明確に衰退していましたが、例の寝逃げでリミックス以降復権しつつあります。
願わくばこの勢いを維持して新しい扉をどんどん開いていきたいところ。